『プラチナエンド』では次期の神となる神候補同士の争いが描かれますが、明日(ミライ)とメトロポリマン(奏)との戦いは天使の道具や人間界の武器を用いた『戦闘』と言えます。
財力と武力で神の座を得ようとするメトロポリマンと、それに異を唱えるミライたち。
『話し合い』という手段を選ぶ事もできる中でも物理的な戦いを繰り広げた彼らですが、その結末が気になる方も多いはず。
この記事では、ミライとメトロポリマンの戦いの結末、2人の戦いに水面下で関わっていた結糸向(ススム)の正体についてネタバレありで紹介していきます。
目次
【プラチナエンド】メトロポリマン死亡までの時系列
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『プラチナエンド』の物語を大きく前半・後半に分けるとすると、前半は主人公の架橋明日(かけはしみらい)と生流奏(うりゅうかなで/メトロポリマン)の神候補同士の戦いの様子が描かれています。
生い立ちや性格が真逆な2人の敵対関係が、この物語の見どころのひとつでもあるのです。
最初にミライvsメトロポリマンの結末をネタバレしますが、この戦いは『メトロポリマン(奏)が死亡する』ことで決着します。
つまり勝者はミライという事ですね。
ここではミライとメトロポリマンの戦いがどのような流れだったのか、メトロポリマン死亡の結末について、時系列とともに解説します。
遊園地跡での戦いと時系列
ミライとメトロポリマンの戦いは、メトロポリマン死亡で決着。
まさか死んでしまうとは!の展開ですよね。
ミライはどんな理由があっても簡単には人を殺す決断などしないタイプの主人公。
では、なぜメトロポリマンは死亡したのでしょうか。
神候補同士の戦いの中で何が起きたのか、時系列で順に確認していきます。
- 神候補が選出される・13羽の天使たちにより、13人の神候補が選ばれる。
- 神候補初の死亡者・メトロポリマン(生流奏)がロドリゲス頓間を殺害。
- メトロポリマンがヒーローだと認識される・メトロポリマンに扮する奏が本物のヒーロー?として世間を騒がせる。
- メトロポリマンの宣戦布告・メトロポリマン(奏)が残りの11人の神候補に対して『倒す』と宣言。
- ミライと咲が手を組む・幼馴染でありながら数年間距離のあったミライと咲が、メトロポリマンの宣戦布告をキッカケに手を組む事になる。翼を持たない咲を守る事が目的。
- 宣戦布告から約1か月後神候補同士の話し合いが提案される・神候補が姿を現さない事に業を煮やした奏は、神保球場での話し合いを提案する。ただし実際には神候補のおびき寄せが目的。
- 神保球場で『話し合い』開催・六階堂七斗が赤の矢で探偵らを動かし『話し合い』を見に来るであろう神候補を捜索。
・六階堂が球場に来ていたミライと咲、神候補と思われる少年(結糸向)を発見する。
・メトロポリマン(奏)は、赤の矢で操る偽メトロポリマン、金で雇ったメトログリーンとメトロピンクを利用して3人の神候補(畠山省吾、田淵三郎、中矢間知代)をおびき寄せる。
・メトロポリマンが畠山、田淵、中矢間(ちーちゃん)を殺害する。
・3人の神候補を殺害した事で奏は、白の矢×1,赤の矢×4、翼×4を所持する事となる。
- 山田美々々(ミスリン)の脱走・メトロポリマン(奏)は女子少年院にいた殺人鬼山田美々々に赤の矢を刺し、翼と矢を与えて脱走させる。
- ミライが『赤の戦士』となる・六階堂によってミライ用の赤いコスチュームが作られ、以降ミライは世間から『赤の戦士』、『レッド』と呼ばれる。
- ミスリンが世間を騒がせる・女子少年院を脱走したミスリンは、『かわいくない女の子を殺す』として世間を騒がせる。ミスリンに赤の矢を刺された女子中学生2人が犠牲となる。
・ミスリンを動かしているのはメトロポリマンだと確信した六階堂は、ミライとともにミスリンのいるグランタワー頂上へと向かう。
- ミスリン死亡・グランタワー頂上にミスリンを発見するもタワーが爆発。
・ミスリンは爆発で死亡。
・六階堂は着用していた自衛隊の対爆スーツによって九死に一生を得る。
- ミライと奏の初対面・メトロポリマンがミライと六階堂の前に姿を現す。
・2体1での初対決も、六階堂の至近距離からの銃撃でマスクを割られたメトロポリマンは逃走。
・ミライがメトロポリマンの素顔(奏)を目撃する。
- 六階堂の仲間集め・メトロポリマンに対抗する仲間を集めるため、六階堂は神保球場で目星をつけていた少年を捜すが手掛かりはつかめない。
- 底谷一がメトロポリマンに憧れる・メトロポリマンの言動に憧れた底谷一(ハジメ)がメトロポリマンの正体を突きとめ、下僕にしてもらうために奏に近づく。
- 結糸向が奏に矢を刺す・ハジメを選んだ天使バルタを通じてメトロポリマンの正体を知ったススムは、メトロポリマン・奏に赤の矢を刺す。
- 咲が『黄の戦士』となる・ミライの赤いコスチュームに続き、六階堂は咲用に黄色いスーツを作成、以降咲は世間から『黄の戦士』、『イエロー』と呼ばれる。
- 六階堂あやと菜々香の誘拐・メトロポリマンはハジメを利用して六階堂の妻と娘を誘拐、南之遊園地跡のミラーハウスに監禁しミライらをおびき寄せる作戦に出る。
・遊園地跡を訪れたミライと六階堂もまた、ミラーハウスから出られなくなる。
- ルベル1級へ昇格・2級天使だったために咲に翼を与える事ができなかったルベルが1級へと昇格。咲は矢に加えて翼を手に入れ、ピンチに陥っていたミライらのもとへ向かう。
・咲がミラーハウスを監視していたハジメに赤の矢を刺す。
- 底谷一がミライ側へ・咲に赤の矢を刺されたハジメは『咲を愛している』ためにミライたち側に加勢する。
- メトロポリマン側の加勢・ハジメがミライ側についた事で1人になったメトロポリマンだが、新たに奏に赤の矢を刺された『幕松竜二』と『小日向冬子』、そして謎の少年がメトロポリマン側に加わる。
- 戦いの本格化ミライチームvsメトロポリマンチームの戦い・ミライチームはお互いに赤の矢を刺し合う事で敵に赤の矢を刺されないように対処する。赤の矢は、六階堂→ミライ、ミライ→咲、咲→六階堂。
- 底谷一vs幕松竜二・自衛隊から盗んだ武器を多用する幕末に対し、底谷一が刀で応戦、幕末は腕切断され戦いから離脱する。
- ミライvs小日向冬子・危険ウィルスによるバイオテロを実行しようとする小日向に対し、ミライは白の矢でウィルスそのものを死滅させる方法を取る。
・ウィルスを死滅させられた小日向が『人体を溶かす』薬物をミライに向けて放つ。
・ミライを助けようとした咲をかばうようにハジメも飛び出し、ハジメが犠牲となる。
・謎の少年が逃走して戦いから離脱。
- ミライvsメトロポリマン・『足を止め互いに矢を撃ち合う、避けられたら距離を縮めて攻守交替』のルールでミライとメトロポリマンが直接対決するもなかなか勝負はつかない。
・メトロポリマンがミライに向けて白の矢を放つ直前、ミライはメトロポリマンの顔を翼で覆い腕を掴み、白の矢での攻撃を阻止する。
- 咲が加勢・咲もミライと同様にメトロポリマンの腕を掴み加勢、メトロポリマンは飛べなくなる。
- 戦いの結末六階堂が奏を殺害・顔を覆われ腕を掴まれた状態のメトロポリマンに向かって六階堂が重機関銃を発射。
・至近距離からの物理攻撃で奏は死亡する。
神になるために手段を選ばなかった奏ですが、最期まで金の力での解決を試みながら死亡しました。
『悪』とされて死亡した奏ですが、その裏には自分の過ちで命を落とした愛する妹の姿があった事を思うと・・・複雑な気持ちになりますね。
六階堂の攻撃でメトロポリマンが死亡
ミライとメトロポリマンとの戦いによりメトロポリマンは死亡しましたが、実はメトロポリマンを殺害したのはミライではなく『六階堂七斗(むかいどうななと)』です。
もちろん、ミライとメトロポリマン(奏)は熾烈な戦いを繰り広げていました。
ただ実際には最後までミライとメトロポリマンの1対1の戦いではなく、途中からはミライ+咲+六階堂vsメトロポリマン、つまり3対1の状態となりました。
メトロポリマンは最終的に、圧倒的に不利な立場で戦っていたのです。
ちなみにメトロポリマンを殺害した六階堂七斗は、実は末期ガン患者で死期が近い状態であり、次期の神が決まるまで生きている事ができないような状態です。
そんな彼の目標はメトロポリマンを倒す事。
六階堂は自分が神にならなくとも、神候補となった人間を含め多くの人々を恐怖に陥れるメトロポリマンを放っておくわけにはいかないと考えていたのです。
さらにメトロポリマンが指示したであろう最愛の妻と娘の誘拐は、六階堂の打倒メトロポリマンの気持ちをより強いものにしたでしょう。
ミライと違い、六階堂はメトロポリマンを殺す事に最初から躊躇していません。
その理由は、たとえメトロポリマンを『殺害』したとしても、仲間と地球を救った『ヒーロー』だと胸を張って妻や娘に言えるから。
固い信念があったからこそ、六階堂はメトロポリマンを殺害したのです。
ちなみにメトロポリマンの死亡原因は重機関銃による銃撃によるもの。
重機関銃は奏に従わされていた幕松竜二が自衛隊から盗んだものですが、幕末離脱の際に遊園地に残されたままになっていたようです。
メトロポリマンらとの戦いの直前に六階堂に赤の矢を刺されたミライ、そして元々メトロポリマンを殺す事を認めていた咲は、六階堂の悲願達成のためにアシスト。
これにより六階堂七斗は物理攻撃によって『メトロポリマンを倒す』という目的を果たしました。
六階堂により倒されたメトロポリマン・・・
生流奏の首が転がるシーンはかなり衝撃的です。
結糸向がメトロポリマンの敗因?
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上層グループの財力と特級天使の道具(翼・白の矢・赤の矢)を駆使し、かなり有利な立場だと思われたメトロポリマンの敗北ですが、これには水面下で関与していた結糸向(ゆいとすすむ)の存在が大きいと言えます。
その理由は、メトロポリマン(奏)はススムに赤の矢を刺されていたから。
つまりメトロポリマンは、ミライとの遊園地跡での戦い時点で『ススムの言いなり状態だった』という事なのです。
●赤の矢や白の矢の能力については、こちらの記事で紹介しています!
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もう一度時系列に戻ります。
- 底谷一がメトロポリマンに憧れるメトロポリマンの言動に憧れた底谷一(ハジメ)がメトロポリマンの正体を突きとめ、下僕にしてもらうために奏に近づく。
- 結糸向が奏に矢を刺すハジメを選んだ天使バルタを通じてメトロポリマンの正体を知ったススムは、奏に赤の矢を刺す。
ここ。
この時点でススムは奏に赤の矢を刺しています。
どんな汚い手でも平気で繰り出してきたメトロポリマンが、手下を失い自身の勝利が危うい状態だと理解していたにも関わらず後退しなかったのは、ススムが刺した赤の矢が原因だったと言えるのです。
ススムはハッキリと『次は決着をつけて』と奏に言っていますからね。
ススムの指示どおり、メトロポリマンは大ピンチに陥っても逃げるワケにはいかなかったのです。
そもそもススムはメトロポリマンが嫌いでした。
天使の道具を手に入れてせっかく楽しくなってきたのに、うかうかしてたらメトロポリマンに殺されてしまうかもしれない・・・
そんな時に現れたのが『赤の戦士(=ミライ)』です。
メトロポリマンと赤の戦士の命を懸けた戦いを見たススムは、すっごく面白かったのだとか。
命を懸けた戦いが、ススムにとっては『生きてるって感じ』として感じられたようです。
これまでの人生で生きる意味を見出せなかったススムが、人生で最も興奮した瞬間だったのでしょう。
これらの事からススムは、『スゴイ戦いの結末(メトロポリマンが負けるところ)を見たかった』のだと考えられます。
つまりススムの赤の矢と指示が、本来ならより有利な状態でしか戦わないはずのメトロポリマンの敗北の原因となったと言えるのです。
【プラチナエンド】結糸向の正体
『プラチナエンド』のミライとメトロポリマンとの戦いに一部介入していた『結糸向』とは、一体何者なのでしょうか。
見た目はただの子供ですが、ミライにとって敵なのか味方なのか、奏との関係はどのようなものだったのか、かなり気になる存在ですよね。
ミライとメトロポリマンの戦いの結末に続き、ここでは結糸向の正体についてネタバレ解説していきます。
ススムが最初に目撃されたのは神保球場
結糸向は、メトロポリマンが神候補同士の話し合いの場を設けた神保球場で、六階堂の雇った探偵等に『神候補かもしれない人物』としてはじめてその姿を激写されています。
ただ、六階堂はその後も『謎の少年(ススム)』を捜しますが、なぜか発見できませんでした。
ネットの力を利用してもなぜか見つからない少年。
ひょっとしたらススムは、ネット関係に強い大人を赤の矢で操り情報操作をしていたのかもしれません。
ススムは敵か味方か
そもそもススムはミライにとって敵なのでしょうか、味方なのでしょうか。
結糸向についてまとめてみると、
- 13人の神候補のうちのひとり(天使はペネマ)
- メトロポリマンが嫌い
- 赤の戦士は好き
- 神になるのは赤の戦士がいい
これって『味方』というよりも、自分の好き嫌いを言っているだけのように見えます・・・
小学生の彼にとって、メトロポリマンがいなくなって平和になって、さっさと神になる人間が決まればいい。
それだけなのではないでしょうか。
ススムは、敵ではないけれど味方というワケでもない。
そういう微妙な立ち位置なのかもしれません。
判断基準はあくまでも『自分が心地よいか、面白いか、ワクワクするか』なのでしょうね。
結糸向の正体はただの小学生?
結糸向は、謎の多い存在でした。
神保球場で目撃された後は、一切の情報が得られない。
次に現れた時には、明らかに体に合わない大統領風マスクで異様な雰囲気。
一時『味方』と思われた幕末や小日向でさえススムを不気味がっていました。
特別な能力を持っているのではないか、奏の次に『敵』となる少年なのではないか。
そんな期待を裏切るように、結糸向は『神候補として選ばれたただの小学生』であると言えます。
もちろん、奏の次の『敵』でもありません。
思わせぶりなところも多かったススムですが、実は普通の神候補のひとりだったのですよね・・・
残念という意味をちょっとだけ含んで、意外な展開だったと感じました。
まとめ
『プラチナエンド』は神の座を巡っての争いが描かれる物語。
その中でもミライとメトロポリマンの戦いは、最大の見どころのひとつと言えます。
この記事ではミライとメトロポリマン(奏)の戦いの結末についてのネタバレと、謎が多かった結糸向の正体についての解説を行いましたが・・・
- ミライvsメトロポリマンの戦いの結末は、メトロポリマン(奏)死亡で決着
- 結糸向(ススム)の正体は、神候補のひとりであり敵ではない
このようになります。
ススムがもっと活躍するのではないかと期待していた自分はちょっとだけ物足りないと感じてしまいましたが、『先の読めない展開』であったのは事実。
やはり『プラチナエンド』は、最後まで目が離せない物語だと言えますね!
メトロポリマンが最も活躍するのは原作漫画1巻~8巻です
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