『怪物事変(けものじへん)』の主人公、夏羽(かばね)。
泥田坊と呼ばれ蔑まれていた彼に、怪物屋(けものや)で働く道を与えたのは隠神(いぬがみ)です。
今回は、ほぼ無表情で感情が表に出にくい物語の主人公、夏羽の人物像や能力を紹介していきます。
目次
【怪物事変】夏羽(かばね)の正体ネタバレ!
「#怪物事変(けものじへん)」TVアニメ化決定!
アニメスタッフ&
主人公・夏羽(かばね)のアニメビジュアルを解禁!原作:藍本松(集英社「ジャンプSQ.」連載)
監督:藤森雅也
シリーズ構成・脚本:木村暢
キャラクターデザイン:立花希望
アニメーション制作:亜細亜堂https://t.co/i6hGXKeF8L pic.twitter.com/HIEMCTu3Hp— TVアニメ「怪物事変」公式アカウント (@Kemonojihen_tv) March 3, 2020
夏羽は13歳の半妖の男の子。
誕生日は不明で、1歳の時からおよそ12年間『おばさん』の家で育ってきました。
育ってきた環境のせいか、夏羽は一般的な知識や他人の感情を読み取るのが苦手という一面も持っています。
そんな彼がどのような人物なのか、正体や能力、彼の両親について順に解説します。
夏羽の正体は半妖の屍鬼
夏羽は、片方の親が屍鬼(クーラー)でもう片方が人間という、言わば『半妖』の子供です。
屍鬼の能力を持った半妖であり、血液を持たず死にません。
さらに、痛みも感じません。
夏羽が何をされても苦痛の表情を浮かべないのは、痛みを感じる事がないからなのですね。
加えて、隠神(いぬがみ)と出会う前の生活が夏羽の無表情に大きな影響を及ぼしていると言っても過言ではないでしょう。
隠神と出会う前の夏羽の生活
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田舎町で、事件は起こります。少年・泥田坊が辿る数奇なる運命とは…⁉︎
是非ご一読ください!/林https://t.co/Vy7XT6qJvt pic.twitter.com/31mwF3OSmr— ジャンプSQ.編集部 (@JUMP_SQ) March 3, 2017
夏羽は、隠神の怪物屋(けものや)に来る前は、夏羽の母の妹だという『おばさん』の家に預けられていました。
両親の事を全く知らず捨て子であると認識していたため、親戚の家で生活していたのです。
生活、と言ってもその扱いは酷いもので、学校にも行かせてもらえず毎日畑仕事をさせられていました。
従兄弟にあたる『弥太郎』にはさんざん虐められ、あだ名で『泥田坊(どろたぼう)』と呼ばれて虐げられる毎日・・・
こんな生活じゃ表情も無くなりますよね。
夏羽の日常生活は、思いきり笑ったり泣いたり怒ったり、そんな事から大きくかけ離れていたのです。
そんな時、隠神の怪物屋に舞い込んできたのが、夏羽のおばさんからの『姉の息子(夏羽)を殺してくれ』という依頼。
おばさんは夏羽が普通ではない事を知っていました。
詳しくは知らなかったとしても、少なくとも人間ではない事と『命結石』を身に付けている間は人を襲ったりしないという事だけは聞かされていたのです。
夏羽のおばさんたちが住むのは、鹿が特産品の田舎の村。
そこで起きた人間の仕業とは考えにくい不可解な事件がキッカケで、急に夏羽の存在が恐ろしくなったのでしょう。
『探偵』に依頼して、秘密裏に殺してしまいたかった・・・
隠神は『泥田坊』を撃ち殺し、無事依頼は達成・・・というのは見せかけ上の話。
頭を撃ち抜かれた状態の『泥田坊』の姿を見れば、依頼主のおばさんも安心&納得しますからね。
そして、隠神はシレっと『遺体を処理する』ために『泥田坊』を東京へ持ち帰ります。
この時から『泥田坊』はこの世から消え、代わりに『夏羽』としての人生を歩み始める事となりました。
つまり、隠神が殺したのは『泥田坊』であって夏羽ではない。
夏羽が死なない事を知っていたからこそできた荒業です。
夏羽からしてみれば、隠神は酷い生活から抜け出させてくれた恩人ですね。
夏羽のおばさんは何者?
夏羽のおばさんは、結局何者だったのでしょうか?
夏羽の母親の妹という事ですが、物語中では夏羽の父親が屍鬼、母親が人間であるという事がハッキリ語られていませんでした。
つまり、父が屍鬼、母が人間と思ってしまうような展開ではありますが、逆の可能性もありますよね・・・
逆だったとしたら、『おばさん』って何者?って事になってしまいます。
本当に夏羽の母親の妹?
実はおばさんは人間じゃない?
なんで『怪物屋』に夏羽を殺してくれと依頼したの・・・?
夏羽殺害の依頼自体がフェイクだったのでは?というようにも見えてしまいます。
例えば、村での不可解な事件を利用して夏羽を逃がした、とかですね。
夏羽は親を捜したい
捨て子だと思っていた夏羽は、当初は親を捜したいかどうかなど考えた事もありませんでした。
しかし、親が夏羽に残していていつも身に付けていた『命結石』は超貴重品、捨て子に与えるようなシロモノではないのだとか。
つまり、夏羽の親は夏羽を捨ててない。
何かしらの事情があって夏羽のそばにいられないのでは?というのが隠神の推測。
隠神が夏羽に『親に会いたいか』を尋ねたのは計3回。
1回目の夏羽の返答は、『わからないけど、会いたいかもしれない』
2回目は『いいえ』
3回目は『会いたい』
3回目にしてようやく、夏羽は素直に『親に会いたい』と答えられるようになりました。
【怪物事変】夏羽の屍鬼の能力
夏羽は屍鬼と人間との間に生まれた半妖の子です。
半妖とは言え、その体に宿っているのは屍鬼の能力。
その屍鬼の能力は、一体どのようなものなのでしょうか。
夏羽は死なない
夏羽は死にません。
血液を持っていません。
そして、痛覚を持ちません。
それは、片方の親が人間であっても、屍鬼(クーラー)の能力は夏羽にも受け継がれているから。
首を切られようが火をつけられようが氷漬けにされようが、どんなことをしても夏羽は死なないのです。
しかも痛みも感じない・・・
何かしらの敵と戦わなければならない状態での『痛くない』『死なない』は最強ですよね(笑)
どんな姿になっても、元通りの姿にまで再生されます。
再生は頭のほうから
夏羽は、例えば頭と体が別々になってしまった場合、頭のほうから再生します。
それは、『再生しよう』と考えるのが頭だからなのだとか。
じゃあ残された体の方はどうなるんだ?という単純な疑問も浮かびますが、これは死体として残ったままになってしまいます。
かなり怖い光景・・・(汗)
頭の無い体だけがいくつも残って、それが誰かに発見されてしまったとすれば・・・
世間を震撼させる大事件になってしまいそうです。
再生能力に限界あり
夏羽の再生能力には、限界があります。
限界と言っても再生ができなくなるわけではなく、著しく再生の速度が遅くなります。
体力的な限界のイメージですね。
バテてしまえば再生能力も追いつかなくなってしまうのです。
ちなみに、狭すぎる場所での再生も困難。
首だけをアタッシェケースに密閉されてしまった時は、さすがに体の再生ができずに困っていたようでした。
命結石がなければ屍鬼の渇きに支配されてしまう
夏羽が肌身離さずに持っている『命結石』は、夏羽の両親が夏羽に残したもので、怪物特有の『渇き』を押さえる力を持っています。
つまり、もし命結石が無かったら、夏羽はかつて弥太郎を襲おうとした時のように『渇き』に支配されて人間や仲間を襲う可能性があるのです。
だからこそ夏羽は命結石を手放しませんし、時には体内に隠して持っていたりします。
【怪物事変】夏羽の両親の行方は?
夏羽は隠神(いぬがみ)のところに身を寄せつつ、隠神の営む『怪物屋(けものや)』で働いています。
隠神に『両親を捜してほしい』という依頼をしつつ、怪物の情報が得やすい怪物屋で働く・・・
メリットだらけですが、隠神への依頼料は給料からの天引きです(笑)
夏羽の両親と命結石との関係
『怪物事変』最新18話「死をもたらす石」本日発売のジャンプSQ.6月号に掲載!
アキラの兄が持っていた石は、夏羽の持つ命結石に似ていてーー…⁉︎/林 pic.twitter.com/8RK7YH7BZU— ジャンプSQ.編集部 (@JUMP_SQ) May 2, 2018
夏羽の両親が夏羽に渡したという『命結石』は、大変貴重な石です。
似たような名前の石は1000年ほど前から全国各地にいくつか存在し、ほったらかされているものもありますが、実はすべて怪物同士の力の均衡を保つための重要なものなのです。
結の持っていた雪の里の『零結石』、四国屋島の『幻結石』もそのひとつ。
○○結石と呼ばれる石はその土地土地で強い力を持った怪物たちに受け継がれています。
つまり、命結石がどこの土地で誰が受け継いでいたのかを調べる事ができる可能性があります。
夏羽の両親がどのような経緯で命結石を手に入れたのかの記録も残されているかもしれません。
もしくは、命結石を受け継いでいたのが夏羽の親であるという事も充分に考えられるのです。
また、○○結石と呼ばれる石は、どうやら屍鬼の骨で作られているらしいという事も判明しました。
結石同士をくっつけると融合して1つになってしまうのは、おそらく屍鬼が再生しようとする本能のようなもの。
石を集め続ければ元の屍鬼の姿になるのか、それとも夏羽の親と関わりのある誰かになるのか・・・
夏羽と両親を結び付ける可能性のある結石集めは、しばらく続いていくものと思われます。
夏羽の両親は生きてる?
夏羽の片方の親は屍鬼なのですから、死ぬことなくどこかで生きているはずです。
夏羽の前に姿を見せないのは、隠神の言う通り、夏羽に会いに行く事ができない状態であると考えるのが自然でしょう。
屍鬼の骨で作られている結石が夏羽の親、という展開もあるかもしれませんね。
もう片方の、人間の親の生死は不明です。
ただ、やはり12年も夏羽の前に姿を見せないという事は会えない状態か、すでに亡くなっているという可能性も考えられます。
個人的には、夏羽の『おばさん』が何かしらの情報を持っているのではないかと疑っています(笑)
まとめ
『怪物事変(けものじへん)』の主人公、夏羽(かばね)は屍鬼と人間との間に生まれた半妖の子です。
夏羽は、
- 1歳の時から12年間、母親の妹、おばさんの家に預けられていた。
- 屍鬼と同じく血を持たない、死なない、痛くないの能力を持っている
- 夏羽の持っている命結石は、怪物同士の力の均衡を保つための重要かつ貴重なもの
- おばさんの家を出た後は、隠神の『怪物屋』で働きながら両親を捜している
現在『怪物事変』の物語は、他の結石を捜して進行中。
結石を集めた先に何があるのか、今後の展開が気になります。
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