ディズニー映画実写版『ムーラン』の配信が2020年9月4日から開始されましたね。
配信されているのはディズニー公式動画配信サービスの『ディズニープラス』。
ディズニープラスの月額会費700円(税抜き)とは別に、追加料金の2,980円(税抜き)を支払う事で実写版『ムーラン』の視聴が可能になります。
実写版『ムーラン』を実際に視聴しての実写版とアニメ版の違いはどこだったのか、また、気になる不死鳥(鳳凰)や悪役となる魔女シェンニャンとムーランの関係についても説明します。
目次
ムーラン実写とアニメの違いは?
『ムーラン』壮絶アクション! 全キャストが体を張ったメイキング特別映像解禁 https://t.co/CdIUTn8USj pic.twitter.com/fTJlBzAab1
— クランクイン! (@crank_in_net) September 4, 2020
ディズニー映画『ムーラン』の実写版とアニメ版での違いを挙げてみます。
アニメ版のファンから見れば、残念に思う部分もあるかもしれませんが、実写版ならではの良さが感じられました。
ムーランの男装時の名前が違う
アニメ版『ムーラン』では、男の姿になったムーランは『ピン』と名乗っています。
突然名前を聞かれて悩んだ末に、無理やり答えた名前でした。
一方の実写版『ムーラン』では、男装時『ピン』ではなく、『ファ・ジュン』と名乗っています。
つまり、ファ家の『ジュン』ですね。
登場キャラクターが違う
アニメ版『ムーラン』と比較すると、アニメで重要人物と思われるキャラクターにも変更がありました。
アニメ版で登場して、実写版には登場しないキャラクターと、代わりになっているキャラクターを紹介します。
ファ家の元守り神のムーシュー
旧正月のグッズ!ムーシューのグッズもあって可愛かった😍
カバン型とくつ型があった!#ゆずまめinDLR2018 pic.twitter.com/XoI8tgysvt— ゆずまめ (@mame_made) February 8, 2018
アニメ版『ムーラン』に登場した龍のような姿のファ家の元守り神『ムーシュー』は、小さくて陽気なキャラクター。
いかにもディズニーアニメらしい、と言えるキャラクターでもあります。
戦いの場に行くムーランを(成り行きで)守るために、ムーランにくっついていったのでしたよね。
そんなアニメ版の重要キャラクター『ムーシュー』は、実写版には登場しません。
もしムーシューが実写版に登場していたら、ドタバタ系の愉快な映画になったかもしれませんね。
実写版ではムーシューの代わりに、静かにムーランを見守る存在として『不死鳥』が登場します。
隊長リー・シャン
アニメ版でムーランの恋の相手であり、討伐隊隊長『リー・シャン』は実写版には登場しません。
恋の相手が登場しないってどういう事?となってしまうアニメ版ファンもいらっしゃいますよね。
実写版ではリー・シャンのような存在の帝国軍新兵の『ホンフイ』と、帝国軍司令官『タン』が登場しています。
『リー・シャン』が、『ホンフイ』と『タン司令官』に分かれたようなイメージです。
『ホンフイ』は、最初はムーランに警戒されていたものの、徐々に信頼し合う仲になっていきます。
『タン司令官』は帝国軍の中で特に腕の立つ、頼れる存在です。
アニメ版の敵役シャン・ユー
アニメ版に登場する『シャン・ユー』は、実写版には登場しません。
登場しないというとちょっと違うのかもしれませんが、実はシャン・ユーという名前自体は遊牧民の王を意味しているもので、キャラクターそのものの名前ではないようです。
シャン・ユー的な存在として実写版に登場するのが『ボーリー・カーン』。
ボーリー・カーンは、過去に父親を殺した皇帝に恨みを持っている人物です。
アニメ版のシャン・ユーがハヤブサを従えていたように、ボーリー・カーンの傍にはその姿を鳥に変える事ができる魔女『シェンニャン』がいます。
ムーランのおばあちゃん
アニメ版に登場していたムーランのおばあちゃんは、実写版には登場しません。
アニメ版ではなかなかいい味をだしていましたけど・・・
その代わり、実写版ではムーランに『シウ』という名前の妹が登場しています。
女の子ばかりの家で息子がいない、という部分を強調したのでしょうか。
妹『シウ』は男勝りのムーランと違って、屋根の上を飛んだり跳ねたりする事はありません。
虫のクモが大嫌いの、いかにも女の子というキャラクターです。
一部内容が変更されている
ネタバレとなってしまうため多くは書きませんが、実写版ムーランでは、アニメ版から内容が変更されている部分がいくつか見られます。
例えば、実写版冒頭の、ムーランに武術の才能があると思わせるようなシーン。
子供のうちから、まるで鳥ような身のこなしを習得しています。
それを実写版では『気』と呼んでいるようですね。
女の子だから『気』を隠さなければならない、女の子に戦う力はいらない。
つまり実写版では、男にも負けない力と才能を持っている『ムーラン』が、女である事以外にも、その能力を隠しているという設定になっています。
これが、実写版のテーマでもありますね。
『アナと雪の女王』のエルサを思い起させます。
実写ムーランのネタバレあり感想はこちらの記事をどうぞ!
ラストが違う
アニメ版では、男の姿で戦いに参加し、途中女性であることがバレてしまっても、最終的には皇帝の命を救う事になるムーラン。
それなのに実家に戻れば、『男でも連れて帰りゃいいのに』なんて言われようです。
あくまでもアニメ版では、女性であるムーランの幸せは『王子様』と結婚する事なのでしょう。
待ってましたと言わんばかりにラストシーンに登場する隊長『リー・シャン』。
2人の恋が始まる予感しかしませんでしたね。
しかし、実写版では・・・
『王子様』との結婚はありません。
実写版では女の子の幸せは結婚、という流れを大いに打ち破り、ありのままの姿で生きる女性を描いたのが実写版『ムーラン』というわけです。
ムーランと不死鳥の関係
9月4日16時より #ディズニープラス で独占公開の『#ムーラン』
ディズニ―プラス会員プレミア アクセスの詳細や
視聴方法はこちらでチェック👇https://t.co/T1vK3U9mio#実写ムーラン— ディズニープラス公式 (@DisneyPlusJP) September 2, 2020
ディズニー実写版『ムーラン』では、アニメ版に登場したファ家の元守り神で龍(ドラゴン)の姿をしたムーシューが登場せず、代わりに先祖の使いである不死鳥(鳳凰)が登場します。
この不死鳥はムーシューと違って、積極的にムーランと関わる事も喋る事も調子に乗る事もありません。
道に迷った時、魔女と対峙して負けた時、ムーランとして使命を果たそうとする時、皆がムーランを認めた時・・・
そこにはいつも不死鳥の姿がありました。
不死鳥の姿を見たムーランは、きっと勇気づけられた事でしょう。
実写版ムーランにおける不死鳥は、『ムーラン』という存在を認め、見守り、さらにムーランの心の拠り所だったと言えます。
ムーランと悪役魔女シェンニャンとの関係
🦅───────────
ムーランの前に現れる
ミステリアスな魔女◤🔥シェンニャン🔥◢
────────────🦅皇帝の殺害を目論む敵対勢力の魔女。
💡能力
超人的な身体能力
他人の人格を乗っ取る
鳥に姿を変える強い魔力が原因で国を追われた過去を持つ⚡️#実写ムーラン pic.twitter.com/q1vFNAcnBq
— ディズニー・スタジオ (@disneystudiojp) July 24, 2020
実写版『ムーラン』に登場し、アニメ版には登場しないキャラクター『シェンニャン』。
魔女シェンニャンは強い『気』の力を持ち、その強大すぎる力ゆえに周囲から恐れられた人物です。
ディズニーヴィランズとしての存在
『魔女』であるシェンニャンは、ディズニーアニメで言うところの『ディズニーヴィランズ』の1人でしょう。
自らの居場所を求め、『ボーリー・カーン』のもとでその力を存分に発揮しています。
皇帝を守るムーランにとっては、皇帝の命を狙う『敵』。
シェンニャンは鳥に姿を変えて空を飛び、魔法を操ります。
しかもその強さは圧倒的で、武術の才能あふれるムーランでさえもわずかにシェンニャンの皮膚を傷つける程度。
実際には手も足も出ませんでした。
ムーランの鏡としての存在
魔女『シェンニャン』は、その圧倒的すぎる力ゆえに、自らの居場所を失ってしまった悲しい人物でもあります。
力を見せれば、周囲が恐れる。
ひとりの『女性』としては見られない。
魔女は、女性という事を隠し兵士として戦っている男装のムーランと、誰にも受け入れられない自分を重ねているのでしょう。
一方のムーランにとっては、敵であると同時に、自らの姿を映した鏡とも言える存在なのではないでしょうか。
自らを偽る自分と、自分を隠さない魔女。
男たちの中に紛れるようにしている自分と、自分の居場所を見出そうとする魔女。
ムーランは魔女の言葉を受けて、『女性である自分』を隠すことをやめました。
つまり、ムーランは『自分』を乗り越えたんです。
『偽りの姿』を捨てる事。
『ありのままの自分』でいる事。
ムーランに本当の自分の大切さを教えてくれたのが、魔女シェンニャンだったという事ですね。
まとめ
女性でありながら男性として兵士になり、戦いの場に身を置く『ムーラン』。
キッカケは、息子のいないファ家から『男性』として招集された父『ファ・ズー』を思っての事でした。
つまり、親孝行のためだったのですね。
そんな『ムーラン』のアニメ版と実写版の大きく違うところは、登場キャラクター、内容、ラストシーンでしょう。
ただし、期待していたものと違う、というよりは『より良いものになった』という印象を受けました。
1998年に公開されたアニメ版『ムーラン』が時を経て、現代向けになったようなイメージです。
個人的な感想を言えば、アニメ版よりも実写版のほうが面白いと感じました。
日本ではあまり人気がなかったというディズニーアニメ版『ムーラン』。
実写版『ムーラン』は多くの人に受け入れられる映画として生まれ変わっています。
気になる方はぜひ、『ディズニープラス』をチェックしてみてくださいね。
コメント