『オリエント』に登場する黒曜石の八人(こくようせきのはちにん)とは、一体何者でしょうか?
敵か味方かと言えば彼らは敵。
鬼神討伐を進める武士らに対し、黒曜石の八人は鬼神を守る側の武士という立場です。
鬼に支配された国の中で、武士同士、人間同士で争うのも妙な話ですが・・・
この記事では黒曜石の八人の正体、彼らの名前や魂色、強さについて、考察を含めた解説を行います。
オリエント・黒曜石の8人の正体
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黒曜石の八人の中で武蔵が最初に出会ったのは『犬飼四郎』、『犬坂七緒』の2人です。
この時点では彼らの仲間が8人であることは不明でしたが、後に南総里見八犬伝のごとく『犬』の字がつく名前の武士8人を指して『黒曜石の八人』と呼ばれる存在であることが判明しました。
ここではまず、黒曜石の八人の正体について考察していきます。
黒曜石の八人とは
黒曜石の八人は『鬼神の命をつなぎ共に生きる』という使命を持った8人の人間であり、彼らの胸には同じ黒い石が埋め込まれています。
別称は黒曜石の使徒、黒曜石の兄弟、黒犬。
彼らの体に埋められた黒い石は心臓の代わりとなっており、石が動いている限りは生きられるという不思議な存在。
つまり、心臓が止まっていても死なず、石が働いている限りは生きられる。
このことから考えると、黒曜石の八人は普通の人間の一生とは異なる時間の流れの中で生きているのかもしれません。
何らかの理由で心臓が止まってしまっても黒い石があれば『生きている』のであれば、人間の一般的な寿命以上に彼らが生きていたとしても全く不思議ではありませんからね。
さらに彼らは、『常に8人』であって黒曜石の八人と呼ばれます。
メンバーが何らかの理由で欠けてしまった場合でも、胸に埋め込む黒い石の適合者を新たなメンバーとして加え、常に8人の状態となるように調整されているのです。
ただし、いざ欠員が出てしまうと新たに黒の石の適合者を見つけるのは至難の業。
以前には1年以上も適合者が見つからなかったこともあったとか。
それほど黒の石の適合者は珍しいということなのでしょう。
ちなみに、黒曜石の八人の胸には同じ石が埋め込まれているため、お互いが何をしているか程度の情報は筒抜けというデメリット?も。
いつも見られているような落ち着かなさはあるものの、石の力により離れていても通信可能、視覚情報などを他のメンバーに送ることもできるようです。
黒曜石の八人の体に埋め込まれている黒い石は、GPSオン状態のスマホみたいな機能を持っていると言えますね。
黒曜石の八人の正体は何者かの隠密?
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黒曜石の八人について気になる部分と言えば、首に巻かれたチョーカーのようなものと胸に埋め込まれた黒い石。
そして犬飼四郎の言う『飼い犬』という言葉。
これってつまり、黒曜石の八人は何者かに従っているということでしょうか?
彼らの使命は鬼神の命をつなぎ共に生きること。
鬼の影として歴史の表舞台に立つことを避けてきたという側面を持つことから、彼らは言わば『隠密』です。
彼らのそれぞれがどこかの武士団に所属していると思われる点も、『隠密』のような存在であるなら当然とも言えますね。
では彼らが隠密だとしたら、主君は・・・?
鬼たちの始祖である『黒鬼神』でしょうか?
それとも黒鬼神から派生したすべての鬼神でしょうか?
そもそも、日ノ本の一般常識として『鬼』というものは知性を持たない獣みたいなものであり、作戦行動をとれないとされています。
それがすべての鬼神にも当てはまるのであれば、黒曜石の八人の主君が鬼神である可能性ってかなり低そうですよね。
それなら、なぜ彼らは表舞台に立つことを避け、誰の『飼い犬』として存在しているのか。
彼らの意志のみで鬼神の命を繋ごうとしているのか・・・
ひょっとしたら鬼神と黒曜石の八人の間には、知性を持ちつつ鬼神を崇拝し、黒曜石の八人を従える『謎の存在』があるのかもしれません。
鬼神を含めた鬼たちすべてに知性が無いとすると、彼らの首に装着されているチョーカーなどは元々は何者かがつくったものだと考えるほうが自然です。
チョーカーを通じて何者かに支配されているとは考えられないでしょうか。
彼らの首に巻かれているものは、黒曜石の八人の証としての単なるアクセサリーのようには思えません。
オリエント・黒曜石の8人の名前・魂色・強さ・鬼鉄刀
エントリーナンバー12
第34話「武士団とは」より
臨戦態勢の四郎と七緒。#オリエント pic.twitter.com/Guhtl95mCw— 『オリエント』公式@22年1月TVアニメ放送開始! (@orient_magazine) June 11, 2019
黒曜石の八人とは、胸に黒い石を持ち鬼神退治の戦場にあらわれては消えるという、鬼に加担する8人の武士。
彼らはそれぞれ『犬』の字の付く名を持ち、1人で多数の武士を相手にできるような強さを持っています。
ここでは、黒曜石の八人の名前と魂色、彼らの強さや鬼鉄刀について紹介していきます。
黒曜石の八人の名前と魂色
黒曜石の八人は、その名の通り『8人』の武士で構成されています。
欠員が出ると補充されるため、常に8人。
メンバーのうちの誰か一人を倒し人数を減らしたとしても、しばらくすると補充され『8人』に戻ってしまうのです。
彼ら8人の大きな特徴は『犬』のつく姓、そして名前には数字の『一』~『八』。
ただしこれは代々受け継がれる名跡のようなものだと考えられ、彼らの『本当の名前』は別にあるものと考えられます。
彼らの名前と魂色を表にまとめてみます。
黒曜石の八人・名前 | 魂色 |
---|---|
犬塚一眞佐(いぬづかかずまさ) | 不明 |
犬江藍二郎(いぬえあいじろう) | 青の可能性? |
犬村三喜人(いぬむらみきと) | 黄 |
犬飼四郎(いぬかいしろう) | 白 |
犬山五万理(いぬやまいまり) | 青の可能性? |
犬川静六(いぬかわせいろく) | 黄 |
犬坂七緒(いぬさかななお) | 緑の可能性? |
犬田八咫郎(いぬたやたろう) | 青 |
現時点で魂色が判明しているのは、犬村三喜人の黄色、犬飼四郎の白色、犬川静六の黄色、犬田八咫郎の青色。
犬塚一眞佐の魂色は現時点では全く不明であり、犬江藍二郎と犬山五万理は攻撃の様子から青色の可能性、犬坂七緒は縛り技を使っていたために緑色と推測していますが、彼らの魂色については今後の物語展開の中で徐々に判明していくものと思われます。
黒曜石の八人の強さと鬼鉄刀
エントリーナンバー14
第34話「武士団とは」より
刀を構える七緒。#オリエント pic.twitter.com/pdXlCa42oA— 『オリエント』公式@22年1月TVアニメ放送開始! (@orient_magazine) June 11, 2019
黒曜石の八人は、それぞれが1人で大勢の武士を相手にできるほどの強さを持っているようです。
そんな彼らの中で強さのランク付けをするとなるとどうなるのでしょうか。
魂色の違いから一概に『強い、弱い』を区別することは難しいという前提のうえ、犬飼四郎の発言と彼らの鬼鉄刀をもとに黒曜石の八人の強さを考察、ランク付けしてみます。
強さランク | 名前( )内は鬼鉄刀 | ||
---|---|---|---|
強 | 犬塚一眞佐(不明) | 犬江藍二郎(愛染羽々弓) | 犬飼四郎(無明) |
中 | 犬村三喜人(霊幻刀) | 犬山五万理(不明) | 犬川静六(金瘡執糸刀) |
弱 | 犬坂七緒(犰尾七鉦刀) | 犬田八咫郎(大富道黒雷) |
黒曜石の八人のうちの一部から『兄上たち』とされているのは、犬塚一眞佐と犬江藍二郎だと考えられます。
数字で言っても『一』と『二』なので彼らの兄と呼べる存在なのでしょう。
そして犬村三喜人から犬田八咫郎までの『三』~『八』は兄上たちの指示に素直に従う存在。
ゆえに、犬塚一眞佐と犬江藍二郎の2人は彼ら8人の中ではかなりの実力者であると考えられます。
さらに希少な白刀武士である犬飼四郎も、8人の中では最も強い部類でしょう。
ちなみに、犬飼四郎に『弱い』と指摘されているのは、犬坂七緒と犬田八咫郎の2人。
彼らは8人の中では弱い部類に入りそうです。
ただ、『弱い』と言っても一般的な武士よりは数段強く、『弱いのはお前のせいじゃない』という言葉から、『一』~『八』の数字も彼らの強さに影響があるのかもしれません。
中間あたりにいるのが、黄刀武士である犬村三喜人と犬川静六、そして犬山五万理ではないでしょうか。
上記のように『一』~『八』の数字と強さとの間に関係性があるならならば、犬村三喜人は犬飼四郎と肩を並べるくらいの実力者という可能性も大いにあります。
幾人もの兄弟の屍を乗り越え、俺たち黒曜石の兄弟は今かつてないほどに強い
みちるの姉妹らがお互いを喰い養分としていたように、黒い石を持つ8人は死んだ兄弟を己の力に変換することができるのでしょうか。
屍を乗り越え・・・というのは、精神的な意味ではないでしょう。
例えば彼らの胸の黒い石の力で、兄弟が死ぬと他の兄弟に自動的に養分が渡るようになっているのではないでしょうか。
死んだ兄弟が多ければ多いほど、彼らは物理的に強くなる。
8人の中の強い弱いも、実は養分の渡り方が『一』~『八』の順だったりするのかもしれませんね。
まとめ
『オリエント』の黒曜石の八人とは、100年ほど前から鬼神退治の戦場に現れては消える武士であり、彼らの胸にはそれぞれ同じ黒い石が埋め込まれています。
彼らの名前にはそれぞれ『犬』の字と、『一』~『八』までの数字。
ただしその名前は彼らの本当の名前ではなく、代々受け継がれる名跡のようなものであると考えられます。
さらに彼らの首には黒っぽいチョーカー(首輪?)が装着されており、胸には埋め込まれた黒い石、『飼い犬』だという犬飼四郎。
これらから、黒曜石の八人と鬼神の間には彼らを従える『謎の存在』がありそうです。
首輪も胸の石も、元々は何者かの手によって作り出されたのではないでしょうか。
黒曜石の八人の名前と魂色、鬼鉄刀はそれぞれ『一』から順に、
黒曜石の八人・名前 | 魂色 | 鬼鉄刀 |
---|---|---|
犬塚一眞佐(いぬづかかずまさ) | 不明 | 不明 |
犬江藍二郎(いぬえあいじろう) | 青の可能性? | 愛染羽々弓 |
犬村三喜人(いぬむらみきと) | 黄 | 霊幻刀 |
犬飼四郎(いぬかいしろう) | 白 | 無明 |
犬山五万理(いぬやまいまり) | 青の可能性? | 不明 |
犬川静六(いぬかわせいろく) | 黄 | 金瘡執糸刀 |
犬坂七緒(いぬさかななお) | 緑の可能性? | 犰尾七鉦刀 |
犬田八咫郎(いぬたやたろう) | 青 | 大富道黒雷 |
彼らの強さをランク付けするなら、
強さランク | 名前 | ||
---|---|---|---|
強 | 犬塚一眞佐 | 犬江藍二郎 | 犬飼四郎 |
中 | 犬村三喜人 | 犬山五万理 | 犬川静六 |
弱 | 犬坂七緒 | 犬田八咫郎 |
※あくまでも個人的考察によるものです。
彼らの正確な魂色、鬼鉄刀、そして彼らの正体については物語内で徐々に明かされていくでしょう。
鬼神や黒曜石の八人との戦いはどうなっていくのか、『オリエント』の今後が気になりますね!
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