先日、知人からおせんべいをいただく機会がありました。
実はあまりおせんべいが好きではない私、せっかくいただいたので1枚食べてみると・・・あれ?おいしいね・・・
そのおせんべいは贈答用のきれいに包まれたものではなく、段ボールのような箱の中に40枚くらい入っているものでしたので、特別な製法や味付けのものでは無いのだと思います。
そして箱の表面に大きく『草加せんべい』と書いてあったので、私はそのおせんべいが『草加せんべい』、そして美味しかったと認識。
「それならば自分で焼いたらもっと美味しいに違いない!(単純・・・)」
なんとなく記憶の片隅に残っていた『おせんべいの手焼き体験ができる場所』で手焼き体験をしたくなり、2歳の子を連れて『草加せんべいの庭』へ行ってみることにしたのです。
目次
草加せんべいの庭のおせんべい手焼き体験をするには
この『草加せんべいの庭』のおせんべいの手焼き体験はなんと予約不要です。
予約しなくても気軽に体験できるので、行き当たりばったりで出掛ける事が多い我が家にはピッタリ。
「おせんべい行く!」と張り切ってペットボトル工作の『ドングリ入れる用ポシェット』を装着する2歳児、おせんべいを理解しているのかいないのか。パパに買ってもらったアンパンマンの赤いリュックは放置です。
今回は車を利用しましたが、『草加せんべいの庭』は草加インターを降りてからそれほど離れていない場所にありました。
寒い日だったからなのか、日曜日のわりに思ったほど混雑しておらず、心配していた駐車スペースに困ることはありませんでした。
おせんべいの手焼き体験の様子
『草加せんべいの庭』はその名の通り、贈答用のおせんべいなどが売られている店舗と飲み物などが売っているガーデンカフェ、そして中庭が広がっています。
訪れたのは冬場でしたが、シダレザクラが植えられていましたので、春には桜を眺めながらのおせんべいの手焼き体験が出来そうです。
おせんべいの手焼き体験は生地が2枚付いて550円、我が家の2歳児はパパと一緒に体験することにして、2セットの申し込みをしました。
いよいよ体験スタート
申し込みを済ませてから少し待っていると、おせんべいを焼くためのコンロがある席に案内されます。
席にはおせんべいの手焼き体験セットが準備されていました。
内容は、バットに乗せられたトング、タレ、ハケ、そしておせんべいの生地です。コンロの網の上には別途、『押し瓦』とよばれるおせんべいの形を整えるための重石のようなものが置いてあります。
ちなみに、体験する場所は中庭部分、つまり屋外です。当日はかなり寒かったのですがコンロに火が入ると暖かく感じられました。
コンロの火は小さい子にとって危険です。触れないようによく注意しましょう。
コンロの準備が整ったらおせんべいの手焼き体験、いよいよスタート!
1枚目のおせんべいの焼き始めから焼き終わりまでの3分ほどの間、スタッフさんがそばについて指導してくれますので初めてでも安心です。
おせんべいに集中して目が離せない
「まずおせんべいの生地を網の上に乗せて3秒でひっくり返します。1、2、3、ハイっ!」
ぼーっとおせんべい生地を眺めていた私、突然引っ張り込まれた『おせんべいの世界』の時間の流れの速さに圧倒されながらも、慌ててトングを掴み生地をひっくり返します。
「1、2、3、ハイっ、1、2、3、ハイっ!」
何とかスタッフのお姉さんの声に合わせて、ただ心の中ではリズムゲームみたいと思いながらおせんべいが膨らんでくるまで何度も繰り返します。
ちらりと横にいるパパと2歳児を見ると・・・
さすがに2歳児と一緒だとリズムに乗り切れず、苦戦中でした(笑)
少し膨らんできたおせんべい生地、すかさずスタッフのお姉さんがセリフを変えてきます。
「押し瓦を使っておせんべいを押しますよー。ハイっ!1秒押してひっくり返しまーす」
左手に押し瓦、右手にトング、RPGなら「職業せんべい屋」の初期装備かな?とくだらない事を考えながら、やはりお姉さんの声に合わせて何度か繰り返します。
そろそろおせんべいは良い感じの色になっていますが、なぜか半分だけ強めの焼き色に、そしてあっという間に焦げてきてしまいました・・・
しかしリズムに乗れていなかったはずのパパと2歳児のおせんべいは焦げもなく良い色、なんで?
焼き上がったらタレを塗り出来たてを食べてみる
最後は全体的にきつね色になるように様子を見ながら焼き、バットに上げてからタレを塗って完成です。
タレを塗ったおせんべいを網の上に戻すのはNGとの事でした。
我が家の2歳児がようやくメインで活躍できる作業、絵の具で絵を描くようにハケにタレを付けておせんべいに塗っていきます。
両面にタレを塗ったら完成!さっそく食べてみると・・・
買ったほうがおいしいね!
それ言っちゃいかん・・・。ごめんね、焦げて。
タレは薄めよりは多めが美味しいのですが、塗りすぎはややしょっぱいです。
そしてやはり焦げた部分には苦みがありました。
食べきれない時のために、持ち帰り用の袋も用意されています。
おせんべいの表面の割れ目にタレが入ると揚げ餅を食べた時のような味になり、私は美味しいと感じましたが、パパは濡れせんべいみたいだと言って好きではないようでした。
ガーデンカフェでも草加せんべい
『草加せんべいの庭』では、建物内では色々なおせんべいが販売され、中庭部分のガーデンカフェでは飲み物や軽食が売られています。
『草加せんべいスムージー』と『草加せんべいソフトクリーム』がおすすめのようでしたが、当日の気温がかなり低く断念しました。
本当は草加せんべいソフトクリームを食べてみたかった!
でもおなかが心配・・・
代わりに草加せんべいの粉を加えて作っているという『草加せんべいドーナツ』を購入、特に『草加せんべい』を感じる事はありませんが、とても優しい味です。我が家の2歳児はバクバクすごい勢いで食べました。
パパは「寒い」という理由で『草加せんべい汁』を購入。出汁の中に草加せんべいとおこげせんべいが入っていて、青森のせんべい汁とはまた違った味わいです。
竹とんぼを借りて中庭で遊べる
ドーナツを食べ終わった我が家の2歳児、先ほどから他の子供たちが手に持って遊んでいる竹とんぼが気になる様子。
「やりたい」と言わんばかりに凝視しています(笑)
この竹とんぼは絵本と一緒に食器返却棚の下段に置かれており、自由に遊べるようになっていました。
子供たちに飽きさせない工夫が嬉しいですね。
ひとつ借りて中庭で遊んでみます。
パパがお手本を見せると、くるくる飛んでいる竹とんぼに大興奮。さっそく自分で飛ばそうとしますが・・・
両手で軸を挟んでこするように回転させる動きが2歳児には難しく、全く飛ばせません。何度かチャレンジしましたが、もう少し大きくならないと竹とんぼは飛ばせそうにありませんでした。
親としては、両手に挟んだ竹とんぼを投げ捨てているだけのように見える2歳児の姿はかわいらしいものでしたが(笑)
竹とんぼを飛ばせない事がわかると、我が家の2歳児はドングリ拾いを開始。
中庭にはシダレザクラ以外の木が無いのに、なぜか落ちているドングリ・・・
その謎のドングリを5~6個、アンパンマンリュックの代わりに装着してきた『ドングリ入れポシェット』へ投入、2歳児には嬉しいお土産です。
私はドングリでは不満なので、建物内で売られていたかわいいハート型のおせんべいを自分用のお土産として購入しましたが、結局半分は2歳児に奪われました。
2歳も参加してみたおせんべいの手焼き体験の様子と感想
いただいた草加せんべいが美味しかったという事が発端で参加してみた『草加せんべいの庭』のおせんべいの手焼き体験。
2歳児でもパパと一緒に注意しながらなら参加可能でしたし、タレ塗作業は一人黙々と絵を描くように楽しめていました。
そして肝心の味、自分で焼いたものは絶対に美味しい・・・わけではありませんでした(汗)
おせんべいの焼き方次第で味が変わってしまいます。
私の焦げせんべいはイマイチ、しかしパパと2歳児の混合チームで焼いたおせんべいは焦げもなく美味しく食べることができました。
こんなところでも料理は苦手、という特殊能力を発揮してしまうとは・・・
秒単位でひっくり返す作業を何度も繰り返し、油断するとすぐに焦げてしまうおせんべい、こんなに取り扱いが難しいおせんべい生地を何枚も同時に焼く職人さんって本当にスゴイ!
もし自分で何枚も同時に焼くとしたら・・・おそらく周りから見たら難易度高めの『もぐらたたきゲーム』をする人にしか見えないと思うし、そんな姿を想像したら可笑しくてたまらなくなりました。
焦げてしまったおせんべいの味を酷評した我が家の2歳児ではありますが、それも後に家族で笑いあえる思い出の1つになるはずです。
身近なお菓子であるおせんべいを自分で焼いて食べてみる、こんな体験をしてみたくなったらぜひ『草加せんべいの庭』へ!
おせんべいの世界の時間の流れを実感してみてくださいね。すぐ焦げます(笑)
帰り道、車に乗る時にはあったはずのドングリがなぜか1つも見当たらず、謎のドングリは本当の意味での『謎のドングリ』になってしまったのでした。
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