最近体力が有り余っている様子の体力モンスター、我が家の2歳児。遊び足りなかった日の夜は寝かしつけるのが大変で就寝時間が遅くなりがちです。
ブランコやジャングルジムで遊ぶだけでは物足りず、走り回っての追いかけっこが大好きなためパパも私もグッタリ・・・
追いかけっこはキツイ、だけど遊具で遊ぶだけだと寝かしつけが大変
こんな葛藤にモヤモヤしていると、「ひたすら歩けば体力消耗してグッスリ眠るに違いない!」と、突然『六道山公園』での山歩きを提案してきたパパ。
なるほど、走るのはキツイけど歩くだけなら何とかなりそう!
今回はパパの作戦に乗ってみます。
公園なのに山歩き体験ができてしまう『六道山公園』、この公園を有り余る体力を持っている2歳児と一緒に、「今日こそは早く寝て!」と心の中で願いながら歩いてみました。
目次
六道山公園ではじめての山歩き体験をした2歳児の様子
六道山公園(正確には都立野山北・六道山公園)は東京都西多摩郡瑞穂町と武蔵村山市にまたがり、狭山丘陵の西端にある広大な公園です。
ぱっと見の印象は『公園』というより『山』、ウォーキングコースや子供が遊べるアスレチック、里山の自然を体験学習できる施設などが点在しています。
単に山道を歩いても面白くないので、六道山公園の『西口駐車場』からスタート、『六道展望台』からの景色を見たらゴール!という設定で山歩きをしてみました。
スタート地点の西口駐車場
スタート地点に選んだ『西口駐車場』は、国道16号線『狭山平』交差点から都道166号瑞穂あきる野八王子線に入って500メートルほど進んだ道沿いです。
公園周辺には複数の無料駐車場がありますが、あまりにも広大な公園のため、目的地に合わせた駐車場に停める必要があります。
『六道展望台』までのほどよい距離感、人気の施設から遠いから空いているに違いない、との予想から選んだのがこの『西口駐車場』。
車の揺れに誘われて寝てしまっていた我が家の2歳児、「着いたよ」と声をかけると、ハッと目を開け「寝てませんけど?」の表情です。
寝てたよね?(笑)
しかしすぐに思い出したかのように「おさんぽする!」と言って張り切り出しました。お散歩じゃなくて山歩きなんだけどね・・・
車を降りて、まず駐車場奥の案内板で目指す六道展望台までのルートを確認します。
案内板の横には、園内マップが記載されている便利なパンフレットが備え付けられていましたので、山歩き中のルート確認のために1部いただいていきます。
さあ、我が家の2歳児、はじめての山歩き体験スタートです!
突然現れた階段に2歳児興奮
西口駐車場のすぐ目の前には『富士山階段』という階段があります。
園内マップの表記では『駒形富士山階段』、237段ある木造階段で、下から見上げると・・・正直、登りたくありません(汗)
マップによると西口駐車場から六道展望台を目指すには、この階段を登るルートと階段を登らなくてもいい山道だけのルートがあります。
しかし日頃からなぜか階段大好きの我が家の2歳児、この長い階段を見つけて興奮し、勝手に登り始めてしまいました。
「こっちかい・・・」
当然のように階段を避けるつもりだったパパも私も、登る前からグッタリです。
かわいい我が子のため、仕方なく張り切ってるフリをして階段に挑みますが、登り始めてすぐにパパと私の体力ゲージが半分に。
階段キツイ!
モタモタと足を何とか持ち上げるようにして登るパパと私、有り余る体力を持っている2歳児だけは軽快にガンガン登って行ってしまいますが、一人にするわけにはいきません。
「パパ、早く行って!」「ママ、休むなんてズルい」と、責任を擦り付け合いながら・・・いや、お互いを励まし合いながら、ほぼ気合だけで登ります。
そしてこの富士山階段を登り切った場所には『浅間神社』があるのですが、管理されていないのかな?と思わせる、荒れていて寂しい雰囲気です。
はじめての山道を歩いて三角点広場方面を目指す
浅間神社まで来ると、いよいよ山道らしい道が出現しました。
ここから本番、気合を入れなおして山歩き開始!
我が家の2歳児にとってのはじめての山歩きは、落ちている葉っぱに乗って滑ってしまったり、ちょっとした下り坂や木の根っこに足を取られたり・・・
始めは思うように歩けていない様子でしたが、すぐに慣れてしっかり歩けるようになりました。
慣れてきたら落ち葉拾いや昆虫観察を間にちょいちょい挟んでいます。
子供の適応力ってスゴイ!
滑りそう、と感じる道は「手、つないで」と催促できていました。
そうそう、その調子!
入り口で手に入れたマップを見ながら『お伊勢山遊歩道』方向へ進み、『三角点広場』を目指してどんどん歩きます。
このあたりの山道は木材を埋め込んだ階段式になっている部分も多く、若干の歩きにくさを感じました。2歳児にとっても階段式の道は歩幅に合いにくく、大変そうです。
ただでさえ最初の富士山階段で体力ゲージが激減しているパパと私、歩きにくい階段式の山道が続いて、もはやうつむき加減の無言状態。
横には表情を変えることなく一生懸命歩いている2歳児。
これじゃあイカン!と無理やり話題を作りながら進みます。
「階段キツイねー」
・・・もう思考は完全に「階段キツイ」に支配されています。
マラソン大会並みにゼエハアしているパパと私、体力モンスターの2歳児さんは「きちゅいねえ」と笑顔を返してくれました。
しばらく山道を歩いていると、ようやく見えてきた『三角点広場』。
ここにはベンチがあるので、座ってちょっと休憩、しっかり水分補給を行います。
少し寒い季節ですが、山道を必死に歩いて体はポカポカ、暑いくらいになっていました。
「お茶どうぞ」
「・・・いらない!」
お茶を飲ませようとすると全力拒否するイヤイヤ期真っ最中の2歳児。気分が乗らない時は大変です。無理強いしても仕方ないのでとりあえず大人だけ水分補給をし、さあ今度は展望台をめざして出発!
「お茶!」
今ですか・・・?
有り余る体力を持った自由人、この謎のタイミングでようやく水分補給を開始しました。
パック入りのお茶を一気に飲み干し、満足した2歳児。休憩で体力が微回復したパパと私の足取りもちょっとだけ軽くなり、六道展望台を目指して改めて出発です。
三角点広場から展望台までは歩きやすい遊歩道
三角点広場を過ぎると、今までのキツイ階段道はなんだったのかと思うほどの歩きやすい道になっていました。
この周辺の道は『山道』というにはやや舗装されすぎているような感じです。
ここから先は『狭山懸橋』を渡り、『出会いの辻』という場所を経て六道展望台へ向かいます。
三角点広場を過ぎて間もなく見えてくるのが『狭山懸橋』、橋の上からは下の道路を走行する車が見えるので子供の足止め場所でもあります。
我が家の2歳児も行き交う車に釘付けになり、興味津々で眺めています。
ただこの橋、小さい子には特に注意してください。
手すり部分の柵の幅がかなり広く、小さい子の頭が余裕で通ってしまいます。
頭が通るという事は落下の危険があるという事でもあるので、子供から目を離さないよう、また頭を出したりしないように十分な注意が必要です。
狭山懸橋を過ぎてから少し歩くと、右手に『遺跡広場』が見え、さらにその先が『出会いの辻』という場所になっていますが、この周辺から『六道展望台』までの道も山道ではなく、一般車両が通るあまり広くない道路です。
急に飛び出したりしないよう気を付けて、しっかり手を繋いで道の端っこを歩くようにしましょう。
パパが「子供の頃は砂利道だった、気がする・・・」という曖昧すぎる記憶を披露してくれましたが、今は舗装された道路になっています。
ここまで山道をほぼ自由に歩いていた我が家の2歳児、急に普通の道路に出て非常に不満気ですが仕方ありません。
展望台まであと少し、景色が楽しみです。
ゴール!六道展望台からの景色を眺めてみる
六道展望台へ初めて来た私、目の前にあるものが展望台だと気づきません。
「展望台に登ってみよう!」というパパと、「わーい!わーい!」とハイテンションな2歳児。
一体どこに展望台があるって言うの?
あ、これ?
私は山の上の展望台という事で、勝手に木造ヤグラのようなものを想像していましたが、かなり立派な建造物でした(汗)
この茶色の建物が展望台なのね・・・
さっそく中に入って一番上まで登ってみます。
最後の最後でまた階段かい!と少しだけ思ってしまいますが、有り余る体力を持っている2歳児はやっぱりニコニコ顔で大好きな階段を登っていきます。
そしてついに・・・
ゴール!!
キツイ階段を乗り越えてようやく広がる展望台からの景色。明日の筋肉痛を想像しながらも、目の前の景色は最高にいい気持ち!
まわりの壁が高くて空しか見えていないちびっこ2歳児さん、パパに抱っこしてもらい、ようやく周りの景色を見渡せてゴール!たくさん歩きました。
ここまでの所要時間は子供と一緒に歩いて約1時間半、かなりの運動です。
いくら体力モンスターでも消耗したでしょう?今夜はグッスリ寝るよね!と思いたいところですが、どうやらまだまだ元気いっぱい、展望台周辺の広場で遊んでいます。
別ルートで歩いてみる復路
六道展望台を後にして、三角点広場までは同じ道を通って戻ります。
六道展望台から三角点広場までの道は歩きやすくて緩やかなので、「こんなに近かったっけ?」と思うほどあっさり先ほどの休憩場所、三角点広場に到着しました。
この先も同じ道で戻るとすると、最後に237段の富士山階段を下って駐車場へ戻れるのですが、せっかくなので別ルート、三角点広場から『高根入口』方向へ進み『神社跡広場』前を通るルートで戻ってみることにしました。
復路は下りが多いので、転ばないように気を付けながら歩きます。
我が家の2歳児も「下り道は転ぶかもしれない」と感じているのか、行きとは違ってパパの手をしっかり握って歩いています。
しばらく無言で一生懸命歩いていた我が家の2歳児、急に立ち止まり・・・
「だっこ!」
なんと!だっことな?
目指す西口駐車場まではまだまだだというのに、ここで突然のだっこ要求。
ここまで元気いっぱい歩いていた我が家の2歳児でしたが、疲れたのでしょう。
パパがだっこすると急速充電開始。スヤスヤ気持ちよさそうに眠ってしまいました・・・
家に帰る頃にはまたフル充電ですか。今夜も寝ないね(泣)
『体力消耗させて夜グッスリ作戦』は失敗、なかなか大人の思うようはいかないものです。
だっこしたままスタート地点の『西口駐車場』へ、充電中の2歳児は相変わらずスヤスヤ熟睡中。
「いやー、いい運動したなぁ」とムリヤリ自分に言い聞かせます。
六道展望台から三角点広場を通り、神社前広場横を通るルートの所要時間は、途中で2歳児が脱落したため大人の足でのんびり歩いて1時間でした。
2歳のはじめての山歩きを見た親目線の感想
我が家の2歳児にとってはじめての山歩き。
普段歩いている道路や公園とは違う山道で、最初は滑ったり転んだりしていたのに、しばらくすると2歳児なりに「転びそう」とか「滑りそう」を理解している様子とその適応力に驚きました。
人ってこんな風に経験を積み重ねて成長していくんだなあ・・・
私はあまり山歩きなどの外遊びが好きではないので、今回のようなキッカケがなければ子供を連れて山歩きをすることなどなかったかもしれませんし、そうすると当然ですが、子供は「山道がどういうものか」「どうやって歩くのか」そういった事を経験できずに大きくなってしまう可能性がありました。
すべてを経験させるのは難しいかもしれないけれど、少なくとも親の都合で経験の機会を逃す事は避けなければいけないと思う、とパパに熱く語ってみます。
「じゃあ、今度キャンプに行こう!」
パパがニヤニヤしながらキャンプの提案。
いやいやいや、キャンプはちょっと・・・虫が・・・無理。
さっそく、親の都合で子供の体験の機会を逃そうとしているのでした(汗)
こんな風に山歩きの体験ができる『六道山公園』、登山ほどの大げさなものではありませんが、山道を歩いてみる体験の第一歩としてぜひ!
その日の夜、我が家の2歳児はたくさん歩いて満足したのか、十分な昼寝をしたにもかかわらず意外にもコテっと寝てくれました。
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