『シャーマンキング』に登場するパッチ族は、物語の中でも最も重要と言える一族です。
彼らの伝統的な衣装であろう不思議な模様のマント、髪型、バンダナ、羽根飾り・・・
同じような見た目から、キャラの見分けがつかないと感じてしまう方もいるかもしれません。
この記事では、『シャーマンキング』に登場するパッチ族のキャラクターとその見分け方、また十祭司の存在や、パッチソングと呼ばれる歌についても紹介していきます。
目次
【シャーマンキング】パッチ族キャラクター一覧と見分け方
ロングヘアに羽根飾り、バンダナを付けている事が多いパッチ族の人たち。
よくよく見ればそれぞれに特徴がありますが・・・
正直、誰が誰だかわからなくなってしまう事もしばしば(汗)
ここでは『シャーマンキング』に登場するパッチ族一覧として、キャラ紹介と見分け方をまとめています。
ゴルドバ
ゴルドバはパッチ族の族長、長老、シャーマンファイト実行委員長。
持霊は先代族長のビッグチーフです。
身長は小さめ、頭部全体の大きな羽飾りと、手に持っている長いパイプが特徴的。
他のパッチ族と違って年配のため、見分けがつきにくい人物ではありません。
シルバ
シルバとシルバーアームズ。上からシールド、テイル、ウイング、ホーン、ロッド。 pic.twitter.com/VrXjCtC8mN
— 武井宏之 (@takeimokei) January 11, 2017
シルバは、シャーマンファイトにおける麻倉葉(あさくらよう)の担当者であり、十祭司。
そして、葉がオーバーソウルを身に付けるキッカケとなった人物です。
クロムが殺害された後、葉の予選3戦目の直前には道蓮(タオレン)の担当となりましたが、梅宮竜之介(うめみやりゅうのすけ・木刀の竜)の担当でもあったようです。
実はシルバは、500年前にパッチ族に転生したハオの子孫。
葉に相当肩入れしていましたが・・・
最終的には十祭司の務めを果たすべく、『氷河』のプラントにて葉たちと対峙しました。
持霊は動物(カメ、バッファロー、コヨーテ、ヘビ、ワシ)の精霊5体。
トーテムポール砲は5体の精霊を合わせたオーバーソウルの別形態です。
シルバは、頭の左側に2枚の羽飾り、持霊の形をした5つの指輪をした右手が特徴的。
ハオや葉と顔立ちがソックリですね。
クロム
クロムはパッチで最も歌と踊りを愛しており、シルバの一番の友人で十祭司。
一撃でも与えられればシャーマンファイトの参加者として合格という中で、必要以上の攻撃を行った道蓮(タオレン)によって殺害されてしまいました。
持霊はバッタの精霊パープルキック、持ち場は『洞』のプラント。
作品内では生きている姿での登場はありませんが、比較的短髪で頭の両側に1枚ずつ羽飾りをつけた姿が確認できます。
ラジム
「全部、言っちゃうぜ!」 pic.twitter.com/mzG86s5Yyi
— 武井宏之 (@takeimokei) February 25, 2017
本選トーナメントの司会を務めるのが、十祭司であるラジム。
『湖』のプラントを受け持っています。
蓮の姉であるチャイナ服の道潤(タオジュン)のような女性が好みのようです。
持霊はコシグロペリカンの精霊プラチナムソード。
マイクパフォーマンスだけでなく、シャーマンファイト本選トーナメントの司会を務められるだけの体術の持ち主。
一番近く危険なところで選手たちの戦いを見守るワケですから、ラジムは実はスゴイ人なのです。
彼は他のパッチ族と違って、比較的見分けがつきやすい人物。
大きめのアゴとマイク、サングラスが特徴的です。
タリム
『PATCH’S CAFÉ豆』の店員をしていた・十祭司のタリム。
彼の持ち場である『海』のプラント内にも『海の家 豆』があり、よほどコーヒーが好きな様子。
『PATCH’S CAFÉ豆』では、コーヒーの料金を支払うそぶりを見せたハオの目が恐ろしすぎてついついタダにしてしまうという一面も。
持ち霊は植物の霊を複数。
色々な植物の霊のオーバーソウルで、多様な攻撃を繰り出します。
他の十祭司の鋭い顔つきとは異なり、糸目、ニコニコとしているような穏やかな表情をしています。
ナマリ
シャーマンファイトにおいて、ガンダーラ全員を担当しているのがナマリ。
『砂漠』のプラントを受け持つ十祭司です。
サティらによる五大精霊奪取の会話を聞き、さりげなく牽制をしてきた人物でもあります。
持霊はコブラの精霊レッドロープ。
どことなく蛇のような顔立ちをしているナマリ。
多くの十祭司がバンダナを額あたりに巻いていますが、ナマリはバンダナを巻いていません。
ブロン
シャーマンファイトの予選段階までリゼルグの担当をしていた十祭司のブロン。
葉に肩入れするシルバを『調教』し、パッチ族のあるべき姿、『正しいシルバ』にした人物です。
持霊はクモの精霊ブルーネットで、持ち場プラントは『谷』。
蜘蛛が足を広げた姿を連想させるような髪形と、ガタイの良さが特徴的です。
リゼルグを担当していた時とは様子が違うというブロンですが、パッチソングは人格にも影響を与えてしまうようです。
マグナ
マグナはハオに心酔しているパッチ族、十祭司。
『火山』のプラントを受け持っており、持霊はフクロウの精霊マグネスコープです。
頭の2本の角のような飾りと羽をあしらった大きめの耳飾りが特徴的な人物。
あたまに牛の角のようなものをつけていますが、持霊が牛ではなくフクロウというマグナ。
牛の精霊を持霊としているカリムと混同しそうになりますね(笑)
戦闘時にはマグネスコープを身に纏うようにオーバーソウルするため、羽が生えているかのように見えます。
カリム
シャーマンファイトにおけるホロホロの担当者であり、十祭司。
日本ではシルバの住むアパートに居候していた事もある人物です。
彼の受け持つ『高原』のプラントでは、葉たちにタップリと休息を取らせ、温かい食事を提供するなど面倒見の良い一面も。
シルバ同様、シャーマンキングを守るための十祭司であっても、腹の底では葉やホロホロらの事を大切に思っていたのでしょう。
持霊は牛の精霊ブラックシクル。
頭の両サイドに1枚ずつつけた羽飾り、波打つように大きくウェーブがかった髪の毛の持ち主です。
レニム
レニムは、ブロンと同じくシルバを『調教』したという十祭司。
『樹林』のプラントを担当しています。
彼の持霊はカメレオンのクリアコート。
体を覆うようにオーバーソウルして、光も音も匂いも気配も消す事が可能なため、隠れる事に特化していると言えます。
目元ギリギリにバンダナを巻いている事で目つき悪さが強調されてしまっている彼。
通常時なら後頭部の1枚の羽飾り、オーバーソウル時ならカメレオンをスッポリかぶったようなフォルムをしています。
ニクロム
ニクロムは、マグナと共にハオに心酔している人物で、道蓮によって殺害されたクロムの弟でもあります。
兄の死後、十祭司に昇格。
兄クロムの持ち場であった『洞』のプラントを引き継ぎ受け持つ事になりました。
持霊はサソリの精霊イエローウィップ、そして元々は兄の持霊だったバッタの精霊パープルキック。
口では兄をけなすようなそぶりを見せていても、実は兄の持霊を抱えるほど慕っていたようです。
他の十祭司と比べて幼く、体つきもまだまだ小柄です。
ラザホー
宇宙人のような見た目の甲縛式オーバーソウルを身に纏うラザホー。
『宇宙』のプラントを受け持っています。
ラザホーの持霊グレイソーサーは、かつてパッチ族に『伝統工芸』をもたらしたという本物の宇宙人なのだとか。
オーバーソウル時は見た目が宇宙人っぽいので、見分けは簡単。
そんな『宇宙人』の正体は、ボリュームのある髪の毛、巨大な羽をあしらった耳飾りをつけた『人間』です。
リップとラップ
パッチの巫女、リップとラップ。 pic.twitter.com/JbDysp3EdX
— 武井宏之 (@takeimokei) January 11, 2017
まだ幼く、お揃いの恰好をした双子がリップとラップです。
普段は族長のゴルドバの傍にいてシャーマンファイトを見守りますが、実は彼女たちは巫女であり、シャーマンキングを王の社まで導く役目を担っています。
幼い女の子の双子という事で見分けは簡単。
2人とも後頭部に1枚、羽飾りをつけています。
ハオ
500年前にセミノア族を滅ぼした張本人、セミノア族に伝わる悪魔のパッチとはハオの事を指します。
パッチ族のハオは、大陰陽師・麻倉葉王(あさくらはお)の転生した姿。
葉王がパッチ族へと転生した理由は、パッチ族が所有する五大精霊の一つ、スピリットオブファイアを手に入れるため。
スピリットオブファイアは、葉の兄として現代に転生したハオの持霊でもあります。
現代のハオが成長するとそんな感じ、という顔立ちなのでわかりやすいですね。
パッチ族におけるハオの子孫、シルバともソックリです。
その他のパッチ族
パッチ村には大勢のパッチ族が暮らしています。
しかし、シャーマンファイト期間中に選手の前に姿を現していいのは十祭司だけと決められているようです。
【シャーマンキング】パッチ族とは?
パッチ族は太古よりシャーマンファイトを取り仕切っている一族、運営委員。
グレートスピリッツを祀る『星の聖地』を守る防人でもあります。
シャーマンファイトの参加資格のテストを行い、合格者にはシャーマンファイト参加者の証でもある『オラクルベル』を授けるのもパッチ族の役目。
しかし、参加者同士の対戦に積極的に関わるものではなく、あくまでもグレートスピリッツの意思に従い『結果』を見届けるだけ。
一般的に知られている部族ではなく、現在では500年前に滅んだとされるセミノア族の伝承歌に『パッチ』の記載があるのみとなっています。
パッチ村の場所
パッチ村は地図には記載されていない、一般的にはその存在を知られていない村です。
では、世界のどのあたりにパッチ村があるのか・・・
セミノア族の生き残りであるリリララにパッチについて教えられた葉たちは、まず『ノースアメリカ、ラッキー山脈のふもと、デュリンゴの町』を目指しています。
その後、デュリンゴの町付近にあり国立公園となっている『メサ・ヴェルデデ』へ。
メサ・ヴェルデデの遺跡の奥に続く道は、パッチ族の村へと繋がっています。
つまり、デュリンゴの町近くのメサ・ヴェルデデ遺跡が、パッチ村に最も近い場所と言えるでしょう。
パッチ村にはグレートスピリッツが祀られており、シャーマンファイト本選参加者のための選手村も準備されています。
パッチ族の伝統工芸
パッチ族は、『伝統工芸』と呼ばれる高度な機能を備えた道具を作り出す技術を持っています。
いくつか例を挙げると、
- オラクルベル
- オラクルモニター
- オラクルプロジェクター
- ラジムのお気に入りマイク
- パッチDVカム
- アクセサリーや土産物
シャーマンファイトに関する指令が届く『オラクルベル』、実は普通のテレビに接続でき、テレビをモニターとして使う事もできる便利グッズ。
巫力の計測、Eメールなど様々な機能がついています。
十祭司やシャーマンファイトを視聴できる『オラクルモニター』、録画した映像を見るためのプロジェクター『オラクルプロジェクター』も必需品。
また、ラジムの持っている『ラジムのお気に入りマイク』も実は伝統工芸品のようです。
マイクには実はCCDカメラが付いており、『パッチDVカム』に記録できるようになっているのです。
アクセサリーや土産物各種は、まさに『伝統工芸』のイメージどおりのものばかり。
パッチ族の資金を調達するため、露店などで販売されています。
ちなみに飛行機型の『パッチジャンボ』は伝統工芸ではなく、十祭司が作ったオーバーソウル。
トーキョーの無人島に向かう際に使用していたヘリコプターも、実はオーバーソウルで具現化されていたものだったのです。
【シャーマンキング】パッチ族と十祭司
パッチ族の中には『十祭司(じゅっさいし)』と呼ばれる人物がいます。
その人数は10人。
十祭司10人は、パッチ族の中でも選ばれた人間なのです。
パッチ族とシャーマンファイトの関係
パッチ族はシャーマンファイトを取り仕切る一族であり、会場から参加者の管理まで、そのすべてを担っています。
しかしパッチ族の誰もがシャーマンファイトに直接関わるワケではなく、シャーマンファイト開催期間中、選手の前に姿を現していいのは十祭司だけという決まりがあるようです。
出場選手らを相手に土産物を売って資金集めをしなければならないとなると、シャーマンファイト期間中の十祭司は目の回る忙しさでしょうね。
十祭司の役目
シャーマンファイトを取り仕切るパッチ族の中でも、十祭司(じゅっさいし)は特別な存在。
十祭司に選ばれる事は、この上ない名誉なのです。
十祭司の役目は、
- 参加者の巫力を、実戦でもって確かめること
- 特定の参加者に偏らない、公正な判断をする事
- 勝負に邪魔が入らないよう周囲を見張るの事
- 資金集めをする事(土産販売など)
しかし本当の役割は、
- シャーマンキングを守る事
- 王の社を守る事
シャーマンファイトを勝ち残りシャーマンキングとなった者は、王の社へと向かいます。
王の社に続く道のりに配置されている10種の『プラント』にて王を迎え、王を守るために侵入者を阻止するのが十祭司の役目。
ちなみに『プラント』とは、王の社に向かう道のりに配置されている、地球上の自然が再現されている場所の事。
宇宙への移住のための研究施設でもあり、人工的に作られた10種の環境によって地球上のあらゆる生物の生命活動に対応可能となっています。
各プラントと、担当の十祭司はそれぞれ下記のようになっています。
- 砂漠プラント:ナマリ
- 谷プラント:ブロン
- 火山プラント:マグナ
- 湖プラント:ラジム
- 高原プラント:カリム
- 樹林プラント:レニム
- 洞プラント:ニクロム
- 海プラント:タリム
- 氷河プラント:シルバ
- 宇宙プラント:ラザホー
プラントでの戦いは、プラントの環境が重要となります。
【シャーマンキング】パッチソングとは?
十祭司との戦いの際に度々登場する『パッチソング』。
彼らにとっては『いい歌』のようですが、ただの民謡などではありません。
パッチソングは十祭司の巫力を高め、洗脳に近い状態を作り出しています。
パッチソングは究極の思い込み術
パッチソングは、究極の思い込みソングとも言えるものです。
普通なら難しそうな事、出来そうにも無い事でも、パッチソングを歌えば何でもできる。
『何でもできる』という暗示にかかってしまう歌なのです。
このパッチソングの恐ろしいところは・・・
- 体がボロボロになっても精神(気持ち)だけで戦い続けてしまう事
- 王を守るためなら、誰かの命を奪う事へのためらいが無くなってしまう事
『ポジティブ』になれる、という部分は大歓迎ですけどね・・・
ポジティブすぎて歯止めが効かないのは困ります。
プラントでの戦いで登場
パッチソングは十祭司のブロン、マグナとの戦いで登場しています。
他の十祭司との戦いの際には登場こそしていませんが、パッチソングは彼らの巫力を上昇させるため、他の十祭司も密かに口ずさんでいるのかもしれません。
『迷わぬ魂 無敵なり♪』
葉たちが砂漠プラントへ辿り着く直前に見かけたシルバの印象が以前と異なっていたのは、ブロンとレニムにより『調教』が行われ、『正しい』パッチ族の在り方を吹き込まれたため。
『調教』はパッチソングを利用して洗脳状態を作り出す事であり、シルバのように『正しくない』と判断された者に対して行われているようです。
ただしシルバに関してはその言動から、葉たちとの戦いを避けられない事を理解した上で、仲間たちに洗脳されたように『見せかけていた』だけであったと考えられます。
まとめ
『シャーマンキング』に登場するパッチ族は、古来よりシャーマンファイトに深く関わってきた民族です。
彼らの独特のファッションは目を引きますが、同じような服装をしていてキャラの見分けがつかない!と思っている方も多いのではないでしょうか。
パッチ族として登場する主なキャラクターと見分け方は、
- ゴルドバ:頭に大きな羽飾り、パイプ、年配
- シルバ:頭部左側に2枚の羽飾り、右手に指輪
- クロム:比較的短髪、頭の両側にそれぞれ1枚ずつの羽飾り
- ラジム:トーナメント司会者、サングラス、大きめのアゴ
- タリム:糸目、表情が穏やか
- ナマリ:蛇のような顔立ち、バンダナ無し
- ブロン:蜘蛛を連想させる髪型、ガタイ良し
- マグナ:頭の両側にそれぞれ1本ずつの角飾り、羽をあしらった大きめの耳飾り
- カリム:頭の両側にそれぞれ1枚ずつの羽飾り、波打つような髪の毛
- レニム:後頭部に1枚の羽飾り
- ニクロム:他の十祭司と比べて幼く、体つきも小柄
- ラザホー:宇宙人のような見た目、中身はボリュームのある髪と耳飾りの人間
- リップとラップ:幼い双子の少女、ゴルドバの傍にいる
- パッチ族のハオ:顔立ちが子孫のシルバ、葉とソックリ
この中のシルバ~ラザホーまでが、シャーマンキングを守るために選ばれた十祭司です。
11人の名前があるのは、クロムの死後、ニクロムが十祭司となったため。
十祭司はそれぞれが『自然』を再現したプラントを守っており、王の社までの道のりを塞ぎ、王を守るため、ためらいを無くすためにパッチソングと呼ばれる『究極の思い込みソング』で自らの感情を操作しています。
選手の誰かに肩入れしてしまうと、辛いですから・・・
己の感情よりも、使命を全うするのがパッチ族の誇りなのでしょう。
さらに、パッチ族は高度な『伝統工芸』を作り出す技術を持っている事も特徴的。
彼らの資金難の様子を見る限り、不思議な技術が詰まった『伝統工芸』は一般向けに販売されてはいないようです。
露店でタダのアクセサリーを売るよりもずっと人気が出そうですが・・・
パッチ族の伝統工芸技術は、門外不出というところなのかもしれませんね。
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