【ヴァニタスの手記】ドミニクの過去や家柄は?一人称がボクの理由についても

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『ヴァニタスの手記(カルテ)』に登場するドミニクはノエとは幼馴染であり、『カッコイイ』という言い方がピッタリの女性。

美しく凛々しく、同じ女性でも目を奪われてしまうようなドミニクとはどのような女性なのでしょうか。

 

この記事ではドミニクの過去、家柄、そして自分の事を『僕』と呼ぶ理由について考察を含めた解説をしていきます。

 

【ヴァニタスの手記】ドミニクの過去や家柄

 

アヴェロワーニュの森の『貌持たざる者』の城で出会ったドミニクとノエは幼馴染の関係です。

今でも仲の良い2人ですが、ノエが重い過去を抱えているように、ドミニクもまたノエと同じ過去を抱えて苦しんでします。

 

そんなドミニクの重い過去はどのようなものなのか、彼女の家柄も合わせて紹介していきます。

 

ドミニクの過去

ドミニクには、ノエと同じく辛く苦しい過去を持っています。

 

それは、子供の頃の出来事。

兄のルイが呪い持ちとなり殺害された事。

 

この出来事は今でもドミニクの心に重くのしかかっているのです。

 

自分がルイの代わりに殺されればよかった、なぜ自分ではなくルイだったのか・・・

 

この出来事の後、ドミニクはルイが実は1歳上の兄ではなく、自分と双子だったがために一人だけアヴェロワーニュの森の城に住んでいた事を知りました。

吸血鬼にとって双子は不吉の象徴。

ルイはサド家から存在を消され、片方だけ、つまりドミニクだけがサド家の娘として育っていたのです。

 

自分ばかり厳しく育てられて兄が羨ましい、代わってほしい。

そう望んだことがいかに愚かな事だったのか、ルイを傷つけていたのか、ドミニクは後悔してもしきれない思いを抱えているのです。

 

ドミニクの家柄

貴族のお屋敷のイメージ画像

 

ドミニクの本名はドミニク・ド・サド。

異界領主サド侯爵の娘、つまり貴族のお嬢様です。

 

兄弟は兄のアントワーヌ、姉のベロニカ、死亡した双子の兄のルイ、そしてドミニク。

それぞれ母親の違う兄弟ですが、前述の通り、ルイはサド家の者としては認められていません。

貴族の家に忌むべき双子が生まれたなど、世間に知られるわけにはいかなかったのです。

 

よって、ルイの存在は無かったものとして殺害・・・のはずでしたが、ルイは殺されず、アヴェロワーニュの森の城で暮らす事になりました。

その理由は、何と貌持たざる者が『勿体ないからもらっていく』と言い出したから。

 

ちなみに、『貌持たざる者』とはノエの先生でありドミニクのおじいさんの事。

誰もが畏れる『おじいさん』に意見できる者は、サド家の中にもいないのです。

 

3兄弟の中で、ドミニクだけが度々城に遊びに来ていたのは、ルイと唯一血が繋がった兄妹だったから、というワケですね。

 

【ヴァニタスの手記】ドミニクの一人称が僕(ボク)の理由

ドミニクが自分の事をボクと呼ぶ様子には、ちょっとドキっとしてしまうもの。

いわゆるボクっ娘ですが、背も高く凛々しいドミニクは女性にモテモテなのです。

 

そんなカッコよく美しいドミニクの一人称が『僕(ボク)』の理由な何なのかについての考察を行っていきます。

 

子供の頃や身内と一緒の時の一人称は私(わたし)

ドミニクは幼い頃、時々ノエの先生であり自身の祖父でもある『貌持たざる者』の城に度々遊びに来ていました。

その頃、つまり兄のルイとノエと3人で仲良く遊んでいた子供の頃の一人称は『私』です。

 

ドミは現在、女性にモテモテの美しくカッコイイ容姿をしていますが、子供の頃は可愛いドレス姿の事が多く、いかにも女の子といった感じ。

ドレス姿にロングヘア、ドミニクの幼い頃はまるでお姫様みたいな少女だったのです。

この頃のドミニクは、自分の事を『僕』と呼ぶような素振りは見られませんでした。

現在ではノエの前でも『僕』と呼ぶドミニクですが、幼い頃はノエの前でも『私』だったのです。

 

ちなみに、現在でも身内の前ではドミニクの一人称は『私』。

貴族のお嬢様ですから、身内の前で『僕』と呼ぶ事は許されていないのかもしれません。

 

ボク呼びのキッカケは兄の死?

 

ドミニクが自分の事を『僕』と呼ぶようになったキッカケがあるとすれば、それはおそらく兄ルイが死亡した事でしょう。

 

ノエにとってルイは、兄のような憧れの存在。

たまに遊びにくるドミニクと違って、ルイは常にノエと一緒。

身寄りの無かったノエはルイを兄のように慕っていたのです。

 

そのルイが呪い持ちとなって死亡した時、ドミニクはなぜ自分ではなくルイが死んだのかを思い悩みました。

ルイが死んでノエが悲しんでいる。

ノエはルイに生きていて欲しかったはず。

 

悩み抜いた末にドミニクは、双子の兄によく似ている自分の髪の毛を短く切りました。

ルイのような姿になる事で、ノエを励まそうとしたのです。

つまり、ドミニクは『ルイの代わり』になろうとしたと言えます。

 

ルイの代わりだからこそ、一人称が『僕』となったのではないでしょうか。

 

ドミニクがノエを『友』と呼ぶのも、同じ理屈からだと考えられます。

ルイの代わりだから、『友』なのです。

 

これらの事から、

  • ルイが死んだ後、ドミニクはドミニクでありながら本当の自分を隠している
  • 一つの体でドミニクとルイの両方を演じている

そんな風にも見えてきます。

 

まとめ

ドミニク・ド・サドは異界領主サド侯爵の娘であり、貴族のお嬢様。

凛々しいその姿は美しい男性のようにも見えますが、実はボクっ娘です。

 

意外にも彼女の過去は、現在の華やかな様子とは反対にノエと同じく苦しく辛いもの。

大切な兄・ルイが呪い持ちとなって、ノエの目の前で首を落とされ殺害された事が、今でもドミニクの心に重くのしかかっています。

ドミニクは昔からノエの事が大好きですが、友人・ルイを失ったノエの為に男性のような姿になり、一人称をルイと同じ『僕』としている可能性が高いと言えるでしょう。

 

ドミニクが『ルイではなく自分が死ねばよかったのに』という思いから解放され、ノエを『友』ではなく『愛する人』として呼べる日が来るのか・・・

ルイ、ドミニク、そしてノエが救われるような物語展開であってほしいですね!

 

 

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