『ヴァニタスの手記(カルテ)』に登場する『蒼月の吸血鬼』は、不吉の象徴である蒼い月の夜に生まれ、ヴァニタスの書を作ったとされる吸血鬼の事。
ヴァニタスとミハイルをドクター・モローの研究室から救い出し、3人で生活、そしてヴァニタスに殺害された物語の重要な鍵とも言える存在です。
この記事では、『蒼月の吸血鬼』の正体、性別やミハイルが蒼月を父さんと呼ぶ理由など、考察を含めた解説を行っていきます。
目次
【ヴァニタスの手記】蒼月の吸血鬼の正体
『蒼月の吸血鬼』の正体は、現時点では不明。
もちろん、今後の物語展開の中で徐々に明かされていくと考えられますが、ここでは現時点で分かっている事、わかっていない事を挙げ、蒼月の正体について考察してみます。
蒼月の吸血鬼についてわかっている事
- 自分が何者かを知らず、知ろうとして後悔している
- 名乗りたい名前を持っていない
- 男でも女でもない
- この世界のどの生き物とも違う
- 蒼い血を流す
- ヴァニタス考案の『ルーナ』という名前が気に入っている
- 蒼月、ヴァニタス、ミハイル(ミーシャ)の3人で生活の末、ヴァニタスがルーナを殺害した
- ヴァニタスはルーナが憎くて殺したのではない
- ルーナはネーニアに似ている
蒼月の吸血鬼は、ヴァニタスやミハイルと出会った頃には『名乗りたい名前』を持っていなかったようですが、後にヴァニタスが『ルーナ』という名前を考案。
『誰かが月を見上げる度に、その名を呼ぶ度に私もそこにいられるような気がする』と、かなり気に入った様子でした。
・・・そう、ヴァニタスはルーナを憎んでいたワケではありませんでした。
なぜ殺さなくてはならなかったのか、その理由は謎に包まれています。
蒼月の吸血鬼についてわかっていない事
- ヴァニタスがルーナを殺した理由(憎んでいない)
- ルーナがネーニアにそっくりな理由
- ルーナ自身が自分が何者か知ろうとした事を後悔したという出来事
- ルーナがこの世界のどの生き物とも違う存在とはどういう事なのか
蒼月の吸血鬼ルーナが知ろうとして『後悔している』というほどの正体とはどのようなものなのでしょうか。
その『正体』は、ヴァニタスがルーナを殺害した事と関係があるのでしょうか。
現時点でルーナについてもわからない事だらけ。
その正体についての鍵は、ヴァニタスが握っているものと思われます。
蒼月の吸血鬼の正体についての考察
ヴァニタスの手記1巻扉絵
確かB4かA3サイズ。これだけ広範囲の背景色はアクリルガッシュで塗ることが多いのですが、この絵にはコピックの黒で挑戦。
バリオスインクから直でインクを垂らしながら(広範囲塗る時によくやる)ムラが出来ないよう気を付けて塗りました。黒が綺麗に塗れて満足した一枚。 pic.twitter.com/373OXAjraA— 望月淳@ヴァニタスの手記アニメ化決定🎉📘 (@jun_mdesu) June 27, 2020
それでは、蒼月の吸血鬼についてわかっている事、わかっていない事を踏まえながら、その正体についての考察を行っていきましょう。
まずルーナが、
- 自分が何者かわからず知ろうとした
- 男でも女でもない
- この世界のどの生き物とも違う
これらに着目してみます。
上記の点から、ルーナは生まれた後しばらくは過去の記憶が無いものと考えられます。
自分について過去も何も分からないからこそ、自分が何者なのかについて調べようとしたのでしょう。
そしてその結果として『後悔している』からには、知らないほうが幸せだと思えるような事実だったのかもしれません。
さらに、男でも女でもない、この世界のどの生き物とも違うという点から、ルーナが人間でも普通の吸血鬼でもない存在、この世界にいる動物や植物とも違う存在である事がわかります。
それはつまりどういう事なのか・・・
考えられるのは下記の3点
- 蒼い血を持った吸血鬼はこの世界に1人しかいない
- 混沌によって生まれた人間と吸血鬼以外の何らかの知的生命体
- 何者かによって生み出された人工的生物
ルーナが自分について知ろうとしたことについて『後悔している』のは、知りたくなかった出生の秘密、過去があったからと考えられます。
つまり、上記に挙げた3つの可能性のうちの3つ目、ルーナは人工的に生み出された生命だったりするのかもしれません。
ルーナがネーニアに似ているという点も含めると、何者かが女王ファウスティナと同じ生命体を人工的に作ろうとしたとも考えられます。
『蒼い血』も、実は蒼泪石などから作られた人工物だったり・・・?
ルーナはジャンヌのように、誰かに利用されるために、『道具』となるために生み出された存在だったとしたら、『後悔している』という点でも合致します。
※ただし、あくまでも現時点での個人的考察です。
【ヴァニタスの手記】蒼月の吸血鬼の性別・父さんと呼ばれる理由
蒼月の吸血鬼ルーナは『男でも女でもない』存在です。
それならなぜミハイルはルーナを『父さん』と呼ぶのでしょうか。
ここでは、ヴァニタスの弟のような存在のミハイルが、ルーナを『父さん』と呼ぶ理由について解説します。
蒼月の吸血鬼は男でも女でもない
前述の通り、蒼月の吸血鬼ルーナは男でも女でもありません。
なぜなら、この世界のどの生き物とも違うから。
つまり、男か女かの括りがあるような存在ではないという事でしょう。
ただ、ルーナはネーニアによく似ていますよね。
ぱっちりとした目、キレイな顔立ち、カールが美しいロングヘア・・・
男でも女でもない存在と言いつつも、ルーナはかなり女性的な顔立ちをしています。
ミハイルはお父さんが欲しかった
☺️にっこにこミーシャ☺️ pic.twitter.com/aGFCqjzsXs
— 望月淳@ヴァニタスの手記アニメ化決定🎉📘 (@jun_mdesu) March 19, 2021
ヴァニタスはルーナの事を『女』だと思っていました。
しかしミハイルはルーナを『男』だと感じたようです。
人それぞれ印象が違うのでしょうか?
どうやらミハイルがルーナを『男』だと思った理由は、母子家庭で育ったミハイルは『お父さん』が欲しかった、という気持ちが強かったためだと考えられます。
ドクター・モローの辛い実験から助け出してくれたことで、ヴァニタスと同じくルーナを慕うミハイル。
大好きなルーナがお父さんだったらいいのに!という願望そのままに『父さん』と呼ぶようになった、という事でしょう。
ちなみにヴァニタスは亡くなった母親の顔を知らず、父親と一緒に生活していました。
ミハイルとは逆にルーナを『女』だと思ったヴァニタス。
彼はルーナの姿に『母親』を見たのかもしれません。
まとめ
『ヴァニタスの手記(カルテ)』に登場する蒼月の吸血鬼(ルーナ)は、現時点で正体不明の存在です。
ノエが幼い頃に読んでいた絵本に登場する蒼月の吸血鬼そのものなのかどうか、その正体が気になりますよね。
この世界のどの生き物とも違うというルーナ、ひょっとしたら何者かが女王に似せて造った生命体かもしれないとも思ってしまいますが、あくまでもこれは推測です。
ヴァニタスとミハイルを人体実験から救い出したルーナ。
ミハイルが『父さん』と呼び慕う蒼月の吸血鬼。
ヴァニタスはなぜルーナを殺したのか、その正体についても今後の展開で徐々に明らかになっていくものと思われます。
コメント