ジブリ映画『アーヤと魔女』に登場するキャラクター、魔女のベラ・ヤーガと大男のマンドレーク(マンドレイク)のふたりは一体どのような関係性なのか気になりますよね。
『聖モーウォード子どもの家』に、身寄りのない子供を引き取りに来た際は夫婦を装っていた2人。
しかしマンドレークを煩わせないように気を遣いながら生活するベラ・ヤーガの様子からは、彼らが妻や夫であるような印象は受けません。
実際のところは夫婦なのか、それともただの同居人なのか、一体どちらなのでしょうか。
アーヤと魔女のベラヤーガとマンドレークの関係性
『アーヤと魔女』の中で、明らかにされていないからこそ気になってしまうのが魔女の家に住む青い髪のベラ・ヤーガと、メガネの大男マンドレークの関係性。
夫婦にしてはベラ・ヤーガが気を遣いすぎているように見えるし、夫婦ではないとすればなぜ2人が同居しているのかわからなくなってしまいます。
ここではまず、ベラ・ヤーガとマンドレークの関係について考察していきましょう。
ベラ・ヤーガはマンドレークを恐れている
ベラ・ヤーガはむっつりとして気難しそうに見えますが、どうやらマンドレークを怒らせることを極端なほどに避けています。
この家のルールは『マンドレークを煩わせないこと』だなんて、よほど彼のことを恐れているのでしょう。
ベラ・ヤーガは、ただただ怖いから煩わせないよう気を付けているのでしょうか。
単純に彼のことが『怖い』のであれば、離れて関りを断てばいいだけ。
しかもマンドレークを怒らせないようにしているはずなのに、彼の大好物を前にしてポロっと『私のきらいなやつだ』なんて言ってしまうのだからウッカリもいいところです。
怖がってもポロっと怒らせるようなことを呟いても、それでも一緒に暮らしているのだから、それなりの関係性があるからと言えます。
二人が夫婦である可能性
ベラ・ヤーガとマンドレークは、いわゆる『夫婦』なのでしょうか。
この点は映画『アーヤと魔女』の中でもかなり気になる疑問です。
元々若い頃からバンドメンバーとして交流のあった2人。
その流れから夫婦になったのか、それとも同じ家で暮らすただの同居人なのか・・・
まずベラ・ヤーガとマンドレークが夫婦である可能性を考えてみましょう。
彼らは同じ家に住み、同じ食卓、同じ料理を囲んでいますよね。
朝ごはんはベラ・ヤーガが準備することが多いようですが、夕飯は主にマンドレークが自分の好みの食事をデーモンに取ってこさせています。
仕事で忙しくても同じ食卓を囲むようにしていると考えれば、彼らは単なる同居人とは違う関係性、つまり『夫婦』として一緒に暮らしているのではないでしょうか。
アーヤにマンドレイクのツノの事を聞かれたベラ・ヤーガが『ツノなんて無いよ』と怒鳴る姿は、夫であるマンドレイクのことを変な風に見るんじゃないという気持ちだったから、と言えそうです。
一方、彼らが夫婦ではない可能性について考えます。
ベラ・ヤーガとマンドレークは一緒に暮らしてはいますが、お互いの部屋を行き来している様子はなく、食事以外は仕事や趣味などで別々の時間を過ごしているようです。
そして極端にマンドレークを恐れるベラ・ヤーガ。
ベラ・ヤーガのことを『あいつ』と呼ぶマンドレーク。
マンドレークが言う『あいつ』は、妻に対するものではないように感じてしまいます。
どちらかと言えば、奥さんではなく気心の知れた古くからの友人を呼ぶような・・・そんな印象を受けませんか?
では2人の関係性は何なのか。
原作でも映画版でも特に触れられていないベラ・ヤーガとマンドレイクの関係は実際のところ不明ではありますが、ふたりは『夫婦』なのではないでしょうか。
もう若くない2人ですから、お互いに自分の時間を持ち、お互いの良い所も悪いところも知っていて、ただし食事だけは必ず一緒にとる。
そんな夫婦関係だったら素敵ですよね!
アーヤと魔女の登場人物の相関図
『アーヤと魔女』では、気になる関係性のキャラクターも登場しています。
アーヤを子どもの家に置いていったお母さん、マンドレークを怖がる友人のカスタード、魔法に詳しいベラヤーガの使い魔・喋る黒猫のトーマス・・・
ここではそれぞれのキャラクターとアーヤとの関係、アーヤを取巻く人々の相関図を紹介していきます。
登場キャラクター相関図
『アーヤと魔女』では、アーヤとアーヤの母親、そしてアーヤの新しい家族となったベラ・ヤーガ、マンドレークを中心に物語が展開していきます。
彼らの関係性は上の図の通り。
まずアーヤ、母親は12人の魔女に追われている赤い髪の魔女ですが父親は不明です。
髪の毛の色が似ているマンドレークが、実はアーヤの父親では?と思わなくもないですが、マンドレークはベラ・ヤーガと長いこと一緒に暮らしているようです。
アーヤの母親とベラ・ヤーガ、マンドレークの3人は実は旧友であり、このあたりにもアーヤとの出会いの運命を感じてしまいますよね。
そして旧友の娘・アーヤを引き取ったからこそ、ベラ・ヤーガとマンドレークの関係にも良い変化が訪れたのではないでしょうか。
エンディングイラストではベラ・ヤーガの誕生日に花束を贈るマンドレイクが描かれましたが、赤くなるベラ・ヤーガがとてもカワイイですよね(笑)
いつもムッツリしてガミガミうるさいオバサンだと思ったら、ちゃんと照れたりもするのです。
きっとアーヤが、マンドレークに花束のプレゼントを提案したのでしょうね。
マンドレークの小説のヒットと言い、アーヤにはプロデュースの才能もあるようです。
アーヤたちのその後は?
ラストシーンで突然現れたアーヤのお母さんですが、『アーヤと魔女』にその後があるとしたらどのようになっていたのでしょうか。
アーヤの『人を思うままにする』という手法でベラ・ヤーガ、マンドレークの心を操り、何不自由なく楽しく暮らしているアーヤの様子から、その後もうまくやっているのだろうと思ったら・・・
なぜか最後にお母さんが出現しますよね。
ではアーヤは、そのままお母さんに引き取られるのでしょうか。
実は、エンディングに描かれたのはアーヤの新しい家族とカスタードが遊びに行く様子。
つまり、お母さんが登場してもアーヤは変わらずベラ・ヤーガやマンドレークと一緒に暮らしていると言えそうです。
行方不明だったお母さんと暮らすという『その後』もいいですが、やはりアーヤを大切にするようになったベラ・ヤーガとマンドレークと3人で、本当の家族のように過ごしている『その後』のほうを想像してしまいます。
・・・ただアーヤなら、本当のお母さんも新しいお母さんみたいなベラ・ヤーガもどっちも大好き!って言うでしょう。
お母さんと暮らすのであれば、言うことを聞いてくれるのはお母さんだけ。
ベラ・ヤーガとマンドレークの3人で住むなら、言うことを聞いてくれるのは大人2人(笑)
これまでも逞しく生きてきたアーヤが思う通り、望む通りの未来になっていくのでしょう。
まとめ
『アーヤと魔女』の物語の中でかなり気になるポイントが、ベラ・ヤーガとマンドレークの関係性。
2人は夫婦なのか、夫婦ではないのか・・・
物語中でハッキリとは描かれていないため、その関係がすごく気になりますよね。
正解は無いものの、ふたりは『夫婦』ではないかと思います。
食事以外は別々に過ごし、全く似ていない二人ではありますが、性格や好みの違う夫婦なんていくらでもいますからね!
途中、アーヤを引き取ったベラ・ヤーガとマンドレークが実は、アーヤの母親と古い知り合いだったことが判明して物語はグッと印象的になっていきます。
母親の過去、子供を置いていった理由、そして母と関係の深い2人に引き取られることになったアーヤ。
例えベラ・ヤーガとマンドレークが夫婦ではなかったとしても、旧友の娘・アーヤを中心として『家族』の形になったと言えるでしょう。
どうやらマンドレークもベラ・ヤーガも、カリカリせずに穏やかに過ごしているようです。
アーヤの『自分の思う通りにする力』は、実は自分だけでなく周りも幸せにする効果があるのかもしれませんね!
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