最後の最後まで誰が犯人なのか謎に包まれたままだったHuluオリジナルドラマ『THE HEAD(ザ・ヘッド)』。
冬の南極基地内で次々と隊員たちが、何者かの手によって次々に命を落としていく恐怖を描いたミステリー/サスペンスドラマですが、結末に驚かれた方も多いのではないでしょうか。
でもやはり最後まで『これだ』という答えが出なかったもの。
それは・・・『THE HEAD』というタイトル。
『THE HEAD』というドラマタイトルに込められた意味ってあるのでしょうか。
ストーリーの内容やオープニング映像からも考察していきます。
目次
THE HEADというドラマタイトルの意味
『THE HEAD』・・・
ミステリー/サスペンスドラマに相応しく、タイトル自体が謎に包まれています。
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— TheHead_Serie (@TheHead_Serie) June 12, 2020
『頭?』って、決してわかりやすいタイトルではないですよね。
このタイトルには何らかの『意味』が込められているに違いありません。
事件や犯人に関連するような意味があるからこそ、このタイトルになったのでしょう。
THE HEADの意味(英語)
英語の『HEAD』は『頭』という意味の単語です。
『THE』が付いているので名詞としての意味で考えていいでしょう。
ただ、今回は単純に『頭』と考えていてもいいのかわかりませんので、昔使っていた英和辞典なんかを引っ張り出して意味を調べてみました(笑)
主な意味は・・・
- 頭、頭部、首
- (思考の場としての)頭、頭脳、理性、(・・・の)才能、(・・・の)素質
- (くだけた言い方で)頭痛
- (俗語として)麻薬常習者
- (集団・組織の)長、頭、リーダー
- 首位、首席
- (階段、ページなどの)最上部、(テーブルの)上座、(列などの)先頭
- (川などの)源、水源、(湖などに)川が注ぎ込むところ
- (道具、武器、機械などの)頭部
- 項目、主題
いろいろありますね。
THE HEADの意味をドラマ内容から考察
『頭』と言えばマイルズの頭部を切断された衝撃的な姿を思い浮かべますし、『長・リーダー』という意味であれば隊長のエリック、俗語として使われる事もあるらしい『麻薬常習者』だと、ニルスの娘さんの事を表しているようにも感じます。
これはやや複雑な意味が込められているような予感がしてきました。
もう少し詳しく書いていきます。
『頭』:頭部が切断されたマイルズ
冬の南極基地で一番初めに犠牲となったのは、通信担当の『マイルズ』でした。
マイルズの姿を見かけない事で、エリック、ニルス、ヘザーの3人が外を捜索して見つけた時にはすでに遺体となっており、倒れた体から離れて転がる頭部・・・
衝撃的なシーンでしたよね。
ドラマ内容から、『頭』としての印象が強い部分は、この頭部を切断された『マイルズ』のシーンでしょう。
マギーによる検死の場面でも、頭部のみになったマイルズが映し出されており、『頭』の印象が強い部分でした。
もしこの件を意味して『THE HEAD』と言うのであれば、実はマイルズの『頭部』が事件全体の解決の糸口に繋がっているのかもしれません。
『長・リーダー』:リーダーとしての素質がないエリック
冬期基地の隊長は、元軍人の『エリック』です。
しかし、アーサーに言わせれば『命を預けるには最悪な相手』、『命令されるために軍隊に入るヤツもいる』など、客観的に見るとリーダーの素質はイマイチのようです。
他のメンバーにテキパキ指示を出しながら、アニカの捜索と基地内の事件の内容を探っている『夏期基地隊長』のヨハンとは、たしかに大きく違いますよね。
#TheHead – Episode 3 !
Tic Toc Tic Toc 🤭🤫🥶 pic.twitter.com/ZyGajQ6C2o— Richard Sammel (@RichardSammel) June 26, 2020
越冬隊の隊員たちもエリックが隊長だと理解はしていますが、スター性があるのはアーサー。
マギーの『まだ指揮命令系統がよくわからなくて・・・』という言葉や、エリックの『自分が隊長だが、彼(アーサー)はスターだからややこしい』という言葉からも、統率力に優れているリーダーでない事は明らかです。
エバとの不倫問題もありますから・・・
この指揮命令系統を意味した『THE HEAD』であれば、リーダーとしての未熟さと判断力の甘さが最悪の結果をもたらした、という内容になるのかもしれません。
現時点では『敵』の姿が見えていませんから、エリックはこれ以上の犠牲を出さないよう、細心の注意を払うべきでした。
エリックが軍隊にいた頃、率いていた小隊が銃撃の的になったという話を思い出しますね。
『麻薬常習者』:麻薬で亡くなった娘がいたニルス
ニルスは娘の事を愛してはいるものの、その娘に何があったのかを周囲に知られる事を嫌がります。
まあ、それ自体は当たり前の感情だとは思いますが、問題なのは『娘に安物の薬を売りつけて』娘を死に追いやった麻薬の売人が、ボコボコに殴られた遺体で発見された事。
証拠などは無いようですが、みんなニルスの犯行だと考えていたんですね。
ニルスはこの部分に触れられるのも嫌だったのでしょう。
自分はやっていない、と主張しても、周囲は一向に理解してくれません。
この売人殺害事件の真相はまだ明らかになっていませんが、ニルスではない誰かが殺害したのだとすると、一体何のためだったのでしょうか?
売人同士のイザコザでしょうか。
¡Ya tenemos a nuestros invitados conectados! David Pastor y Jorge Dorado nos van a hablar de #TheHead, la nueva serie de @OrangeTV_es. #FDSDirecto @TheHead_Serie @themdpstudio pic.twitter.com/MYg6b8CmEf
— Fuera de Series (@fueradeseries) June 18, 2020
麻薬常習者の意味としての『THE HEAD』だと、例えば料理人ラモンが作る食事の中に麻薬成分が含まれていて、気づかずに大量摂取、意思とは関係なく事件を起こしていた、という内容にもなり得ます。
さらに、マギーは医師ですから、良くない薬を扱っていても誰も気が付かないかもしれません。
『頭脳』:天才アーサー
『天才』と呼ばれているのはアーサーです。
大勢の場でスピーチを求められる場面にも表れているように、多くの人にとって『二酸化炭素を食べるバクテリア』を発見した彼は『スター』。
地球温暖化問題があっという間に片付いてしまうほどの歴史的大発見をしたんです。
『彼は天才なんだ』とアキが絶賛しているシーンもありましたよね。
¿Será este el último invierno de Arthur en la Antártida? Ni siquiera un reputado biólogo, como él, está a salvo de esta pesadilla // Will this be Arthur’s last winter in Antarctica? Not even an eminent biologist, like him, is safe from this nightmare. pic.twitter.com/Q9KPWPVcSK
— TheHead_Serie (@TheHead_Serie) May 25, 2020
才能やスター性はアーサー本人も認めているところのよう。
ただし、もし天才アーサーの『歴史を変えるような発見』が、実はアーサー本人が発見したものではなかったとしたら・・・
天才的頭脳の持ち主はアーサーではなく、実は他の『誰か』だった、という可能性も出てきます。
その場合、アーサーは研究を『盗まれまい』と必死になって、真相に迫る人物を次々手にかけていったと考えられます。
謎の言葉『ゴアヴァハンスィア』
冬の始まりの頃、エバとエリックの言い争いの現場を目撃していたマギー。
この時マギーは、エバとエリックの会話から『ゴアヴァハンスィア(Gor hvad han siger)』という言葉が聞こえた、と語ります。
正しい言葉と意味がわからなかったマギーですが、ヨハンによればこれは『彼(または彼女)に従え』という意味の言葉なのだとか。
これは『誰』に従えと言っていたのでしょうか。
誰かに従わなければならない理由があったのでしょうか。
越冬隊のリーダーはエリックですが・・・
隊長という立場など及ばないような、逆らう事ができないような『何か』が存在しているのかもしれません。
『頭』:頭を打って亡くなったサラ・ジャクソン
サラ・ジャクソン。
ポラリス5の越冬隊メンバーで、事故の唯一の犠牲者です。
・・・というのは表向きのもの。
実はサラは、ポラリス5の火災が発生する前、『頭』を打って亡くなっていました。
これがすべての始まり。
『頭』を打って亡くなったサラの死を隠蔽した事が、今回のポラリス6の恐ろしい事件へと繋がっていきました。
THE HEADオープニングタイトルの意味にも注目
『THE HEAD』のオープニングにもタイトルに込められた意味のヒントが隠されているかもしれません。
オープニングは氷に水が流れていくようなイメージの映像と犠牲者のような姿、水中と思われる場所に沈んでいく誰か、そして『THE HEAD』のタイトル文字。
このタイトルがオープニング映像の一番最後に現れるワケですが、文字のあらわれ方はただのデザインなのでしょうか。
オープニングでは一気に『THE HEAD』と出てくるのではなく、一文字一文字があらわれて最終的に『THE HEAD』となります。
一番最初に現れるのが『最後の文字D』、その後は最初の『T』、次に『A』、『THEのE』、そして『H』2つ、最後に表示されるのが『HEAD』の『E』。
最後から2番目に表示される2つの『H』が出てくるまでは『T E AD』。
同時に『H』が出て、最後は『HEAD』の『E』。
殺人事件が起きているドラマなので、これは深読みしすぎかな、と思ったりもするのですが・・・
先に『DEATH』って単語ができちゃうんですよね。
もしこれが『THE HEAD』のタイトルの意味や内容に繋がるものだったとしたら、『DEATH』の他に余っているアルファベットは『HE』です。
例えば、この事件の真相が、一人の男性の『死』を巡って起きたものだったとしたら・・・
制作陣や監督からのメッセージとして、タイトルの現れ方にも意味があったと考えてもいいのではないでしょうか。
まとめ
Huluオリジナルドラマ『THE HEAD』では、冬の南極基地という閉鎖された空間で起きる謎の殺人事件を描いたミステリー/サスペンスです。
最後の最後まで犯人が見えてこない、それどころか誰もが犯人のように見えてしまうという、ラストシーンまで気を抜くことができないストーリーとなっています。
そんな中、やはり気になるのは『THE HEAD』ってそもそもどんな意味?という事。
一目見てどんなストーリーなのかを判断できるようなタイトルではありません。
何か意味が込められているに違いありません。
思い浮かぶのは
- 『頭』をイメージするマイルズの遺体
- 『長・リーダー』をイメージするエリック隊長
- 『麻薬常習者』をイメージするニルス
- 『頭脳』をイメージするアーサー
- もうひとつ『長・リーダー』をイメージする謎の言葉『ゴアヴァハンスィア』
さらにはオープニングのタイトルのあらわれ方にも秘密がありそうな予感。
そして最終的に判明する『頭』を打って亡くなったサラと、『頭』を打った理由。
『理性』を失った事でサラの死の原因を作った人物と、隠ぺいを率先した人物・・・
ポラリス6での凄惨な事件のキッカケが『頭』を打って亡くなったサラの死を隠蔽した事によるものでした。
ポラリス6の『長・リーダー』はエリックですが、裏にはサラの死を率先した『長・リーダー』が存在し、ポラリス6の事件の真相のすべての原因となっています。
『頭』、『理性』、『長・リーダー』
一時でも『理性』を失ったメンバー、それが引き金となって『頭』を打って亡くなったサラ、隠ぺいを持ちかけた裏の『長・リーダー』。
これらすべてをひっくるめて『THE HEAD』だったのかもしれません。
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