魔女の宅急便はどんな話で原作内容は?見どころ5つとストーリーをネタバレ!

ジブリ作品『魔女の宅急便』のイメージ画像 魔女の宅急便

スタジオジブリの『魔女の宅急便』は、30年ほど前に公開された映画にも関わらず、今でも年齢問わず大人気ですよね!

その人気ゆえ何度も地上波放送が行われましたが、「前に観たから・・・」という理由で何となく見逃していた、または前に観たけど「どんな話だったんだっけ?」という方もいるかもしれません。

そんな人のために、『魔女の宅急便』のアニメと原作内容、ジブリアニメ『魔女の宅急便』のストーリーと見どころをおさらいです。

 

魔女の宅急便はどんな話?原作内容はどうだった?

魔女の宅急便は原作と宮崎駿監督のジブリアニメで、ストーリーや設定が異なる部分があります。

『一人立ちのために故郷を離れ、ジジと2人でやってきた新しい街で宅急便の仕事をする話』という大まかなストーリーは同じです。

しかし、もし原作を読んだ後にアニメを見たら、またその逆だったとしたら、ちょっとだけ違和感を感じるかもしれません。

 

ジブリアニメ版はどんな話?

13歳になった魔女のキキは、修行のために新しい街へとやってきます。

そこで色々な考え方の人と触れ合い、時にはショックを受けて落ち込むこともあるけれど、キキを受け入れてくれる人もいて、だんだんと新しい街が好きになっていく話でしたね。

 

宮崎駿監督が『魔女の宅急便』で描いたのは『ひとりの少女の成長』です。

魔法はひとつの特技でしかなく、『キキ』という普通の少女が、自分の心や体の成長に戸惑いながらも『成長していく自分』を徐々に受け入れていく様子が描かれています。

 

それが魔法の力が弱くなったり、ジジと喋れなくなったりするという演出であり、飛行船にぶら下がったままのトンボを助けるシーンへと繋がっていきます。

原作を先に知ってしまっていると途中からは『映画と原作は全くの別物』として観なければなりませんね(笑)

 

原作はどんな話?

『まっくらな夜や、まったく音のないしずけさ』がなくなってしまった事で魔女の魔法の力が弱くなっていると考えている人がいる世界で、魔女でも魔法がうまく使えなくなってしまっています。

キキのお母さんですら、たった2つの魔法しか使えません。

 

映画も原作も、魔女のキキが故郷を旅立ち新しい街で成長していくという部分は同じです。

宮崎監督がキキの、思春期の女の子としての変化を描いたのに対し、原作では、子供だったキキが大人になっていきます。

 

ジブリアニメ魔女の宅急便のストーリーネタバレ

『魔女の宅急便』、確か観たことがあるんだけど・・・

そんな人でも「そうそう、そうだったよね」と思えるように、ジブリアニメ『魔女の宅急便』の内容をおさらいしていきます。

 

キキが魔女のしきたりで故郷を旅立つ

13歳になると、魔女は修行のために故郷を離れ、1年間は別の街で自活しなければなりません。

魔女のキキも例外ではなく、しきたりによって故郷の街から旅立ち、『海が見えて、時計台のある大きな街』にやってきます。

 

田舎とは違って交通量の激しい道路、寝場所を探そうにもホテルでは保護者のいない子供扱い、街の人々の反応もそっけない。

ちょっと強がるも本当は不安で押しつぶされそうだったキキは、偶然出会った『オソノさん』の家の空き部屋に住まわせてもらえることになり、ようやく新しい街での生活が始まっていきます。

 

新しい街で考案!特技を活かした仕事

パン屋のオソノさんと出会うキッカケは、お客さんの忘れ物を届けてあげたことでした。

お客さんが連れている赤ちゃんのおしゃぶりが忘れられている事に気づいたオソノは、大声で赤ちゃんのママを呼びますが声が届きません。

その様子を見ていたキキが、「私でよければ」と、赤ちゃんのおしゃぶりをお客さんに届けてあげた事から『おとどけ屋さん=宅急便』を思いつきます。

 


生活していくためには、何らかの形でお金を稼いでいかなければなりません。

そこでキキは『空を飛ぶ』特技を活かして『宅急便』の仕事をしよう!と考えたわけです。

 

思い通りにいかない事ばかりで落ち込むキキ

故郷を旅立った時、キキはおそらくこれから始まる新しい生活にワクワクしていた事でしょう。

少し不安はあるにせよ、新生活に対する希望の方が大きかったに違いありません。

 

しかし、いざ思い描いていた『海の見える街』での生活が始まると、

  • 見慣れぬ魔女にそっけない人々
  • 魔女と知ってしつこくつきまとう少年
  • 自分とは違うおしゃれな女の子達
  • うまくいかない宅急便
  • 祖母の心をこめた贈り物を喜ばない孫
  • 間に合わなかったパーティー

とにかく思うようにはいきません。

幼い頃を過ごした故郷では、みんなが温かかった・・・

自分の失敗や、人々の見たくない一面を見てしまった事により、キキの心のバランスは崩れていってしまいます。

 

飛べない!でも必死の姿に街中にあふれる大声援

心のバランスを崩したキキは、ついには唯一の特技だった『空を飛ぶ事』も失い、自信を無くしてしまいます。

空を飛べなければ、『宅急便』の仕事も続けられません。

それでもキキに寄り添う『パン屋のオソノ』や『絵描きの少女ウルスラ』、『青い屋根の家の老婦人』はいつでもキキを温かく見守ってくれていますが、キキ自身はなかなか立ち直るキッカケを掴めません。

 

しかし、そんなキキを奮い立たせる『事件』が発生。

 

安定を失ってさまよう飛行船にぶら下がったままの友人トンボを助けたい、そんな強い思いはキキやトンボだけでなく街の人々にも伝わり、そっけなかった街の人々もみんながキキに声援を送ります。

 

そして手に汗握るシーンを経て感動のラストへ。

友人トンボを救い出し、その後キキも無事に立ち直ることができたようです。

 

魔女の宅急便の見どころ5つを紹介

『魔女の宅急便』を観るなら、絶対に見逃したくないシーンってありますよね。

そんな魔女の宅急便の見どころを5つ紹介します。

 

キキがほうきで空を飛ぶシーン

何度も出てくる『空を飛ぶ』シーン。

  • 旅立ちの時の、ワクワクした気持ちで飛び立つキキ
  • 突風にあおられてしまうシーン
  • 街の人々の目の前で飛び、人々の注目を集めるキキ
  • コントロールを失って、街中で暴走してしまうシーン
  • 嵐に負けずに飛んでいるキキ
  • スランプを乗り越えて空を飛ぶシーン

どれをとっても最高です。子供だったらきっとキキに憧れて、ほうき(のようなもの)にまたがっているんじゃないでしょうか(笑)

 

キキが宅急便の仕事を思いつくシーン

何気ない毎日を送ってしまい、このままじゃダメだよなあ・・・なんて思っている人には、ちょっとだけ『ドキ』っとするシーン。

たった13歳の少女が、生きていく術を考え、自分の特技と照らし合わせたうえで『宅急便』をやろうと決めています。

大人でもここまでするのは難しいですよね!

オソノさんにも協力してもらい、ほぼコストゼロで始められている、いわゆる『起業』です。

 

自分の特技って何だっけ?って考えるところから始めなければならないのは・・・私です(汗)

 

にしんとカボチャのパイ

魔女の宅急便を知る人なら必ず気になる『ニシンのパイ』

デザートではないパイ自体が日本で馴染みが薄いため、味を想像するのは難しいですが・・・

例えばミートパイの中身がにしんとカボチャに替わったもの、と考えればいいんでしょうか。

 

でも、中身のニシンやカボチャにはどのような味付けがされているのでしょうね?気になります。

 


孫のために焼いた『ニシンとカボチャのパイ』が、孫には受け入れられていない。せっかく心をこめて焼いたのに、肝心の孫は喜んではくれないんですよね。

 

私のおばあちゃんが、何を思ったのかとんでもない花柄の鍋をプレゼントしてくれ、『おぉう・・・』とリアクションに困った時の事を思い出してしまい、とても苦い気持ちになります・・・。

 

トンボのプロペラ付き自転車

そんなにスピード出しちゃ危ないから・・・っていう事は置いといて、人力飛行機の機関部であるプロペラ付きの自転車で坂道を下っていくシーンは、とてもワクワクしますよね!

 

『これに乗って空を飛ぶ』。空に憧れる少年トンボの夢が詰まった自転車です。

 

特にカーブ、体を傾けなければ曲がる事ができない自転車に乗っているトンボとキキですが、地面すれすれまで体を傾けられるキキは、怖いもの知らずでカッコいい!

 


トンボはキキを、キキはトンボを信頼していなければできない芸当です。

 

キキのスランプとデッキブラシ

人間の様々な一面を見てしまったり、失敗したりしてすっかり『スランプ』に陥ってしまったキキ。

空を飛ぶことすらできなくなってしまいました。

 

同じ年頃の子たちはおしゃれして街を歩いている、それなのに自分は地味な黒い服を着て失敗ばかり。

 

そんな時に訪れたトンボの危機。キキは空を飛べなくなってしまったばかりか、お母さんにもらったほうきも壊してしまっています。これでは地味な黒い服を着た、ただの女の子です。

それでも、キキが『もうそんな事どうでもいい、トンボを助けたい!』って思ったからこそ、掃除用の見栄えの悪い『デッキブラシ』を借り、あちこちぶつかりながら、コントロールの効かない状態でも必死に空を飛んでトンボの救出に向かいます。

 

この物語の一番の見どころと言ってもいい、感動的なシーンなんです。

 

まとめ:魔女の宅急便はキキの成長物語

キキという魔女の女の子を通じて描かれているのは、一人の少女の成長の物語です。

原作でも映画でも、キキの成長物語である事に変わりはりませんが、原作は小学校3年生くらいから読むような児童書であり、あまりにも小さな子には難しいかもしれません。

 

一方、ジブリアニメ『魔女の宅急便』は、難しいことを一切考えずに楽しめるシーンもふんだんに盛り込まれており、大人でも小さな子供でも楽しめる作品になっています。

 

見どころたくさんの『魔女の宅急便』、原作と映画を見比べてみるのもいいかもしれませんね!

 

 

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