『無能なナナ』に登場する、ナナの味方をしつつも素顔が分からない『橘ジン(たちばなじん)』という人物。
彼は素顔どころか、本当の名前も不明のままという異色のキャラクターです。
この『橘ジン』という人物についてのネタバレ、また、本当の姿やその目的について考察していきます。
目次
【無能なナナ】橘ジンのネタバレ
◤キャラクター公開!!◢
橘ジン(CV:遊佐浩二)
かつてこの学園に携わっていた人物で、理知的な態度と話ぶりをする男。
端正なスーツ姿、メガネ着用。#無能なナナ pic.twitter.com/wmbvCEmbIg— TVアニメ「無能なナナ」公式 (@munounanana) August 7, 2020
突如ナナの前に現れた『橘ジン』。
キョウヤとやり方は違いますが、やはりナナの正体を探っていた人物です。
謎の多いジンという人物、彼は何者なのでしょうか。
橘ジンの姿は仮の姿
ナナの前に度々現れる、『橘ジン』と名乗る人物は、スタイルの良い紳士的な印象の強い男性です。
ただし、本人も認めているように紳士姿は『仮の姿』です。
つまり、ナナに見せているのは能力を活かして変身した姿。
そして本当の姿はいまだに不明。
紳士姿やネコの姿に変身している事が多いですが、他の能力者や昆虫などに変身する事も可能です。
ちなみに『本物のジン』は、地下室のような場所で眠り続けています。
体には医療機器が繋がれており、生体情報を管理されている様子。
なぜ『本物のジン』が眠っているのか、については現時点では不明。
病気、ケガ、もしくは能力の代償なのでしょうか。
偽ジンの能力はコピーで本物ジンの能力が念動力
ナナの前に現れる紳士姿の『橘ジン』の能力は、『コピー』です。
分かりにくいので、これを『偽ジン』と呼ぶとします。
偽ジンの『コピー』の能力は、他人に変身できるというものです。
しかし実は姿だけではなく、その人物の能力をも利用できてしまうというスゴイもの。
つまり、偽ジンは本物のジンの姿をコピーした状態のため、本物のジンの能力を利用可能です。
一方の『本物のジン』の能力は、『念動力』。
手を触れずに相手を投げ飛ばす事も可能です。
偽ジンの能力は『コピー』、そして本物ジンの能力は『念動力』。
偽ジンは、『橘ジン』の姿をしている限り、念動力の能力を自分のもののように使う事ができます。
ジンの能力の制限
ジンの能力は、使い方によっては最強とも言えるものですが、それなりに『制限』もあるようです。
その『制限』とは、
- 人に見られた状態では変身できない
- 動物や昆虫、能力者には変身できるが、『普通の人間』には変身できない
- 死んだ人間には変身できない
というもの。
『制限』が多いですよね。
経験に長けたジンの事ですから、このうちの1つ程度は実はフェイクだったりするのかもしれません。
ちなみに、能力者の『代償』もコピーしてしまうようです。
つまり、ミチルに変身して治癒能力を使いすぎれば、ミチルと同じように衰弱して死んでしまうという事なのでしょう。
ジンの過去
『橘ジン』は5年前の学園内紛を生き残った生徒です。
学園内紛とは、生徒同士の力比べを発端とした殺し合いの事であり、当時の生徒は『人類の敵』と戦うことなく、ほぼ全滅しています。
ちなみにユウカが操っていた山林の死体は、その内紛当時の生徒のもの。
つまり、ジンは激しい学園内紛の中を生き残った強者でもあり、多くの生徒を殺してしまった殺人者でもあるという事ですね。
なんとか生き延び、変身能力を駆使して本土へ戻ってみると、考えてもいなかった『事実』を目の当たりにします。
伏せられた学園内紛。
生徒は人類の敵との戦いによって戦死したという曲がった情報。
学園の生き残りを消そうとする動き。
やがてジンは『国家的な陰謀』が背景にあるのではないかと考えるようになります。
ナナが現れた事でその予感がほぼ正解である事を知り、それ以来『真実』を求めるようになったのです。
【無能なナナ】橘ジンの本当の姿についての考察
偽ジンはいまだに『本当の姿』を見せていません。
主に変身しているのは、猫の姿と本物ジンの紳士姿。
本当の姿を見せてくれない理由があるのでしょうか?
考えられる事情を挙げてみると・・・
- 本当の姿に戻りたくないから
- 本当の姿に戻れないから
- 実は猫
ひとつずつ考えてみます。
ジンは本当の姿に戻りたくない?
見た目にこだわる、という偽ジン。
『本当の姿』が、自分的にあまり気に入っていないものだったら、このままずっと『橘ジン』の姿でいたいと思うでしょう。
フナムシより蝶、ブサメンよりイケメンといったところでしょうか。
ジンは本当の姿に戻れない?
『橘ジン』の姿に変身している偽ジンにも、本当の姿があるはずです。
でも、もし『戻れない』としたら?
能力には『制限』の他にも『代償』があるようです。
なんらかの変身の代償として『本当の姿』を失った可能性も否定できません。
例えば、姿をコピーするだけだった能力が内紛の中で成長して、姿と能力をコピーする能力になったために『元の姿にだけは戻れない』という『代償』が出現したとも考えられます。
実は人間ではなくて猫
橘ジンの『本物』は、意識がない状態なのか、医療機器に繋がれたまま眠っています。
その本物ジンの姿をコピーしているのが、ナナの前に現れるジン、つまり偽ジンです。
ナナに真の姿ではない事を明かした後も『本当の姿』を見せないジン。
元の姿に戻りたくない、戻れないを除いて考えられる事と言えば・・・
実は猫(笑)
本当の姿を見せないのではなく、本当の姿を既に見せているけど誰も真実に気が付いていない状態なのかもしれません。
猫であれば、人間っぽい名前すら無いかもしれませんから。
特殊な『能力』が人間だけに現れるものではないとすれば、あり得ない話ではありませんが・・・
可能性は低そうですね(汗)
橘ジンの目的についての考察
ジンは『真実を知りたい』と言いますが、知ってどうするのでしょうか。
やはり学園内紛の裏には、国家ぐるみの陰謀が隠れていた!人類の敵などいなかった!と納得するだけなのでしょうか。
ジンの目的である『真実』とは、国家的な陰謀のその先にあるような気がしています。
それは眠っている状態の『橘ジン』や、山に埋められた仲間の敵討ち、もしくは自分の重ねてきた殺人行為に対する罪滅ぼしか・・・
少なくともこの先、能力者を利用して内紛を誘発したり、無能力者が能力者を支配するような構図を無くしたいという気持ちでいるのではないでしょうか。
ナナには自分と同じ道を歩ませたくない、『先輩』として守ってあげたいと考えているのかもしれません。
隠れてやり過ごせばいいものを、わざわざ鶴岡の前に現れるあたり、この辺にナナを守りたい気持ちが現れているように感じます。
まとめ
『橘ジン』の能力は『コピー』です。
あらゆる能力者、動物や昆虫にも姿を変える事ができ、姿だけではなく能力もコピーが可能。
ただし、何の能力も持たない『普通の人間』に姿を変える事はできません。
他にも、見られていると変身できない、死人はコピーできない等の制限付き。
本当の姿や名前については現時点では不明です。
コピー元となった『本物のジン』は、長い間医療機器に繋がれたまま眠っているようですが、その理由も現時点では不明。
今後、物語の中で少しずつ明かされていくのでしょう。
謎だらけのこの作品、全貌が見えるまでにはまだ時間がかかりそうです。
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