『ハリーポッターと秘密の部屋』では、ホグワーツ魔法魔術学校のどこかに存在するという『秘密の部屋』に関係する事件が発生します。
秘密の部屋と、秘密の部屋に棲むという怪物。
50年前に秘密の部屋が開かれた時には、生徒の一人が怪物に襲われて亡くなったのだとか・・・
今回秘密の部屋を開いてしまったのは、なんと『ジニー』。
催眠状態だったというジニーは、なぜトムに操られる事になってしまったのでしょうか。
また『トム・リドルの日記』の力についても解説していきます。
目次
【ハリーポッターと秘密の部屋】ジニーはなぜ操られていた?
「秘密の部屋」の天井の高さは、CGに頼るのではなくスタジオの地下を掘り下げて表現されています。水浸しの床には黒く染めた水を使うことで、30㎝ほどの水深でも底なし沼のように見せているんですって😳❗️ #ハリーポッター #トムリドル #トムリドルの日記 pic.twitter.com/XyQ6ubyGY0
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50年前、秘密の部屋が開かれた時には一人の女子生徒が『怪物』の犠牲となりました。
そしてそれから50年後。
再び秘密の部屋を開いたのは、なんとロンの妹『ジニー・ウィーズリー』。
もちろんジニーは自分の意志とは関係なく、トム・リドルによる催眠状態の中で『秘密の部屋』を開いてしまったのでした。
ジニーは日記によって操られていた
ジニー・ウィーズリーが催眠状態に陥ったのは、過去にホグワーツ魔法魔術学校の生徒であった『トム・マールヴォロ・リドル』が残した日記が原因でした。
兄弟の多いウィーズリー一家の末っ子でもあるジニー。
彼女は兄たちの使っていたお下がりのローブや中古品、つまり新品でないものを使わなければならない事も多く、誰かが使っていたと思われる古びた日記帳が入っていても怪しむような事はありませんでした。
むしろ、『お母さんが用意してくれた本の中に紛れていた、誰かが忘れたまま気にも留めないもの』だと思い込んでしまっていたのです。
さらに彼女には、兄たちと同じ学校に通って心強いと感じる以上に、年頃の女の子特有の『恥ずかしさ』などの悩みを抱えていました。
兄たちが私をからかうのはイヤ、兄たちのお下がりや中古の教科書を使わなければならないのはイヤ・・・
そんな悩みを『誰かの置き忘れかなにか』の日記帳に密かに書き続け、驚く事に日記は『トム』という名前で返事まで書いてくれる・・・
密かに抱えた『悩み』を相談したり、今日の出来事を書き込んだり。
『私の本当の気持ちをわかってくれる』日記に、心を奪われない理由などありません。
『トムの日記』と交流を重ねるうちに、ジニーの心はトムに奪われ、トムの意のままに操られる事になってしまったのです。
ジニーにトムリドルの日記が渡ったのはマルフォイの仕業
そもそも、『お母さんの用意してくれた本の中』には、なぜトム・リドルの日記帳が紛れ込んでしまっていたのか・・・
その答えは、ダイアゴン横丁の書店でウィーズリー一家を小馬鹿にするために取り上げた『ジニーのためのすり切れた教科書』と一緒に、ルシウス・マルフォイが『トムの日記』を紛れ込ませたから。
わかりやすく言うと、
- ジニーは『鍋』の中に新学期に使う中古品の教科書を入れていた。
- お金持ちのルシウス・マルフォイ(ドラコ・マルフォイの父)が、ジニーのすり切れた古い教科書を手に取ってバカにした。
- 手に取った中古の教科書と一緒に、こっそり『日記』を鍋の中に入れた。
1冊手に取って2冊返却した、という事ですね。
日記の力を使ってトム、つまりヴォルデモートの『手先』としてジニーを利用したのです。
なぜルシウス・マルフォイがそんな事を・・・?
という疑問の答えは簡単。
- ルシウスがヴォルデモートの心奉者だから。
- スリザリンの純血以外認めないという考え方に賛同しているから。
- そして、マグル贔屓のダンブルドアを校長の座から引きずり下ろしたいから。
学校内で起きた事件を抑えきれなかったとして、マグル贔屓でありヴォルデモートの敵、ダンブルドアを退陣させようとしたのです。
【ハリーポッターと秘密の部屋】トムリドルの日記の力とは?
ルシウス・マルフォイの策略によってトム・リドルに操られてしまったジニーですが、そもそも『日記』が持っていた力とはどのようなものだったのでしょうか。
『トム・マールヴォロ・リドルの日記』が持っている魔法の力について説明します。
日記にはトムの記憶が残されている
トム・リドルさん、名前を言ってはいけないあの人になる前、こんなイケメンだったんですねーーー😳ちなみに声を演じたのは福山潤さんですー💗🐰💗 #トムリドル #福山潤 pic.twitter.com/O2l2W0QqRB
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『トムの日記』も、元々はただの日記帳でした。
ただの日記だったものにトムが魔法をかけ、『16歳のトム』をその中に保存したのです。
なぜ『記憶』を保存しようとしたのか・・・
それは、ホグワーツに在学中だった50年前にスリザリンの意思を継いで『秘密の部屋』を開けたのがトムであり、トムを疑ったのがダンブルドアだったから。
目的は達成されていないけれど、在学中に『秘密の部屋』を再び開けるのは危険だと判断しての事でした。
いつか、この日記や秘密の部屋について自分の足跡を追ってくる人物が現れ、『サラザール・スリザリンの仕事(=魔法族の家系以外のホグワーツからの追放)』を成し遂げることができるはず・・・
50年後、日記はジニーの手に渡りました。
そして、『トムの記憶』によって操られる事となってしまったのです。
次第にトムリドルに惹きつけられ魂を注いでしまう
『トムの日記』は、眺めているだけでは『ただの日記帳』と変わりありません。
それどころか、見た目は日記帳でありながら白紙なのですから、『誰かの日記』としての機能すら果たしていないのです。
ジニーは『誰かの日記帳』に、おそらくもう使わなくなって忘れられてしまったのだろうと考えたその日記帳に、『自分の悩み』を書きました。
最初は些細な事だったでしょう。
日記に文章を書いたらどうなるか・・・
ハリーも文章を書いた事によって日記の不思議な力を目にしましたよね。
そう、日記の持ち主だったであろう人物、『トム』から返事が来るのです。
おそらく、自分の悩みやささいな出来事にも優しく親切な返事をくれる『トム』に、ジニーが心を奪われるまで時間はかからなかったはずです。
誰にも打ち明けられないような悩み、今日の出来事。
ジニーは目に見えないけど、自分の事をわかってくれる『大切な友達』を手に入れたのです。
そして、これこそが『トム・リドル』の日記の魔力。
ジニーが『悩み』をトムに打ち明ける事によって、トムの力は強大になっていきます。
つまり、ジニーの心配事などをすっかりトムに打ち明ける事によって、知らぬ間に自分の魂をトムに注ぎ込んでしまっていたのです。
最後にちょっとだけ、トムの悩み、つまりトムの魂をジニーに与えたら『催眠状態』のジニーの出来上がり。
ジニーが『この日記、変かも』と思った時にはもう遅かった・・・
ジニーは魂を『トムの日記』に注ぎ込みすぎて命は残り僅か、一方のトムは日記を抜け出すほどの力を手に入れていたのです。
日記の破壊でトムの記憶は消滅
日記から抜け出すほどの力を得ていた『トムの記憶』。
しかし秘密の部屋の怪物、バジリスクの毒牙で日記帳そのものを貫かれた事により『記憶』は消滅しました。
バジリスクの牙によって刺された『トムの日記』は、大量のインクを流出させます。
まるで日記が血を流しているかのような光景です。
トムの記憶の消滅とともに、ジニーの魂も解放されたのでしょう。
命の残りが少なくなっていた様子のジニーでしたが、魂がジニーの体に戻された事により、無事に復活することができました。
まとめ
『ハリーポッターと秘密の部屋』では、ホグワーツ校内で『石にされる』という恐ろしい事件が発生。
そして、ついにその魔の手はハリーの友人ハーマイオニーにまで及びます。
そんな事件の裏に隠されていたのは、ホグワーツ内に存在すると言われる『秘密の部屋』と、秘密の部屋の怪物『バジリスク』。
何者かが『秘密の部屋』を開いた事で、石化事件は発生していました。
その『何者か』の正体が、実はロンの妹であるジニー・ウィーズリー。
ジニーは『トムの記憶』に操られていたのです。
そんなジニーが操られた理由が、
- 『トムの日記』を、マルフォイの策略によって手に入れてしまっていたから。
- 『トムの日記』の親切さに心を開き、知らぬ間に魂を注ぎ込んでしまったから。
- 『トムの日記』を通じて、トムの魂を注ぎ込まれてしまったから。
日記にはトムの、いや、ヴォルデモートの『過去の記憶』が保存されていました。
過去の記憶が未来の人物を操る。
『秘密の部屋』の事件は、ヴォルデモートの強大さと頭の回転の良さ、そしていまだに彼を崇拝する人物が多い事を示した出来事だったとも言えますね。
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