『プラチナエンド』に登場する生流奏(うりゅうかなで)。
彼はかなりのイケメンでお金持ちですが、その性格はやや難アリのようにも見えます。
さらに奏は、表向きは普通の高校生でありながら、裏では次々と自分以外の神候補を殺していく悪者で危険人物。
すべての神候補を敵に回してしまう彼は、相当な強キャラなのではないかと気になりますよね。
この記事では、表の顔と裏の顔を持つメトロポリマンこと生流奏の性格や強さ、彼の妹の怜愛はなぜ死んでしまったのか、これらについて考察を含めた解説をおこないます。
※『プラチナエンド』の物語のネタバレを含みますのでご注意ください。
目次
【プラチナエンド】生流奏の性格と強さ
【#小畑健 先生の下描き&完成原稿公開】
毎週日曜日に、原作コミックスの小畑先生の下描き&完成原稿と、TVアニメの原画を交互に公開中!TVアニメ「#プラチナエンド」
10月7日深夜1:28よりTBS・BS11ほかにて放送https://t.co/otyxlV7C8D#PlatinumEnd pic.twitter.com/qCEWIsq9k1— TVアニメ「プラチナエンド」公式 (@ani_platinumend) August 29, 2021
生流奏は主人公・ミライと同い年の16歳でありながら、やや大人っぽい雰囲気を持っています。
気品ある顔立ち、ふわっふわのヘアスタイル、軍服のような制服が良く似合っていますよね!
その見た目からは想像できませんが、『メトロポリマンスーツ』を着て人々の前に登場するような意外な一面も持っている彼。
美しい素顔、ヒーロー姿。
生流奏とは一体どのような人物なのでしょうか。
まずはじめに、生流奏の性格と強さ、メトロポリマンスーツを着ている理由を考察していきます。
生流奏の性格
奏の性格を一言で表すと、『ナルシスト』でしょうか。
本人には『美しい』という自覚があるようです。
さらに奏の親は上層産業の経営者。
もちろん『裕福な家に生まれた』という自覚もあります。
では裕福で幸せすぎる家庭が奏の性格をつくったのか、それとも生まれ持ったものなのか・・・
妹の怜愛は奏のようなナルシストであるようには見えないため、奏の場合は周囲からチヤホヤされたが故に後天的に形成された性格とも言えそうです。
一流が与えられ一流に学び、より美しくなれる
醜いものは醜いものからしか生まれない
これは奏の言葉。
一流に生まれ、美しく育った自分と妹には醜いものなど必要ない、そう聞こえます。
醜いものを嫌う奏は、世の中から醜いものが消えればいいと考えています。
つまり奏の考える『世界平和』は、この世から醜いもの、一流以外の人間が消える事で達成されるという事。
自分のような一流の人間以外は認めない、奏は『自分勝手』な性格とも言えます。
生流奏の強さ
奏は神候補らを次々と殺害していきますが、彼の強さはどの程度のものなのでしょうか。
他の神候補が簡単に負けてしまうほど強いのでしょうか。
当然ですが、撮影用衣装のメトロポリマンスーツを着ていても強くなるワケではありません。
あくまでもメトロポリマンは生流奏、見た目を変えているだけです。
では、奏は強いのか強くないのか・・・
そもそも奏の戦闘シーンには、直接的な殴り合いなどは一切ナシ。
あくまでもメインに天使の矢を使う戦い方、または財力に任せて爆弾などを利用する攻撃を行います。
つまり、腕っぷしが強いとは限らない。
どちらかと言うと、奏は天使の道具と物理攻撃を駆使した『心理戦』が得意なのです。
心理戦でなら奏は『強い』と言えるでしょう。
例えば、
- 神候補が近づくと予想してタワーごと爆破
- 家族愛を逆手に取った人質作戦
・・・いや、これは単なる『卑怯』かも?
しかし奏は『絶対に神になる』という誰にも譲れない目標を持っています。
目的のために最も有利な戦い方を選択できる、それが彼の『強さ』であるとも言えます。
同じく腕っぷしが強くないであろうミライだったら、己の信念だけを掲げ、勝てるかどうかわからない戦いに挑んでいくというタイプ。
まあ、一般的に好かれるのはミライのような真っ当な戦い方なのですが・・・
他人にどう思われようと、勝利がすべて。
奏は効率重視なのでしょう。
メトロポリマンスーツを着る理由
【TVアニメ原画公開】
毎週日曜日に、原作コミックスの #小畑健 先生の下描き&完成原稿と、TVアニメの原画を交互に公開中!TVアニメ「#プラチナエンド」
2021年10月7日(木)深夜1:28より
TBS・BS11ほかにて連続2クール放送予定第1弾PVはこちらhttps://t.co/otyxlV7C8D#PlatinumEnd pic.twitter.com/CwVrLy1vmG
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メトロポリマンは、『超文明戦隊メトロファイブ』という番組に登場するヒーローのようです。
5人組の戦隊モノ、子供向け番組でしょうか。
奏は撮影用の衣装を赤の矢の力で手に入れ、身に付けているのです。
本家メトロポリマンのものと思われるのは『ポーッ』という掛け声、そして『必殺メトロポーン』。
初期の段階では奏もハッキリ、『ポーッ』や『メトロポーン』を叫んでいました。
『普段はフツーの高校生ってのもカッケーな』なんて言って、実は結構ノリノリなんですよね(笑)
しかし、普段は大人びてクールに見える奏がなぜメトロポリマンの衣装を着るの?と思った方も多いのではないでしょうか。
もちろん、一つには『素顔を隠す』という意味合いがあるでしょう。
ただ、素顔を隠すだけなら『メトロポリマン』でなくてもいいワケです。
それこそ、サングラスに帽子とか、ヘルメットとか着ぐるみとか。
そしてミライが着ていた赤の戦士のコスチュームが『カッコイイ』と言っていた奏は、メトロポリマンスーツを『カッコイイ』と感じているものと思われます
未来的なヒーローの衣装が好みなのでしょう。
さらに子供向け番組と思われるメトロポリマンの衣装を着る事で、元々知名度があり世間から注目され、受け入れられやすくなるという狙いもあったのかもしれません。
悪と戦うヒーローとして世間から注目されれば、勝手に神候補が寄って来るかもしれませんからね。
計算高いというか・・・より有利な方法で戦う事に長けている奏です。
素顔を隠しつつ、見た目がカッコよくて世間に受け入れられやすい、そういう観点から『メトロポリマン』スーツを選択したと考えられます。
ちなみに、世間から『メトロポリマン=危険』と認識された後は、奏は『ポーッ』も『メトロポーン』もすっかり言わなくなってしまいました。
ギャップが面白かったので、ちょっと残念ですね(笑)
【プラチナエンド】生流奏の妹・怜愛が死んだ理由
生流奏には最愛の妹がいました。
妹の名前は生流怜愛(うりゅうれあ)。
大切な人を失う気持ちが分かると言うのは、奏も大切な妹を失った経験があったからだったのですね・・・
それにしても、奏の妹・怜愛はなぜ死んでしまったのでしょうか。
なぜ遺体が秘密の地下室と思われる場所に保管されているのでしょうか。
ここでは怜愛の死の真相、そして奏が次々と神候補を殺害していく理由と亡くなった妹との関係について解説します。
奏と怜愛の関係性
奏と怜愛は兄妹ですが単なる家族ではなく、奏に言わせると『美しい関係』なのだとか。
- 裕福な家に生まれ、幸せに満たされて育っている
- 裕福な人間は環境によって自然に磨かれる
- 汚れたものに触れていない自分たちは美しい存在
美しい奏と美しい怜愛の美しい兄妹関係、そう言いたいワケですね。
とにかく奏は美しいものが大好き。
美しさにこだわりがあります。
だからこそ奏は、怜愛を汚れから守ろうとします。
ここで奏の言う『汚れ』とは、一流でない他人であり外の世界、そして貧困。
自分だけは特別であると思い込んでいる彼が考えそうな事ですよね・・・
奏は妹を汚れから遠ざけ、一流を与え美しく磨き上げた怜愛を溺愛しているのです。
一方の怜愛は、何でもできる兄を心から『尊敬』しているものの、それはあくまでも普通の兄妹として。
奏は妹を特別視していますが、怜愛は兄だけを特別視していたワケではないようです。
怜愛の死は奏が原因
怜愛の死因は『脳挫傷』です。
頭を強く打った事が原因となって死んでしまったのです。
では、なぜ頭を強く打ったのか?
実はこれには、兄の奏が大きく関わっています。
怜愛死亡の経緯は下記の通り。
- 怜愛が男性に告白された事を兄(奏)に報告。
- 奏は怜愛が汚される(一流でないものに触れる)事を恐れ、交際に強く反対する。
- 奏に腕を掴まれた怜愛は、振りほどこうとして誤って高所から落下。
- 奏は落下した怜愛に駆け寄り抱き起すも、奏の腕の中で息を引き取る。
奏は当然ながら、最愛の怜愛を死なせるつもりはありませんでした。
しかし結果だけを見れば、奏が自らの理想を怜愛に押し付けようとしたことがキッカケとなり怜愛は命を落としたのです。
奏の理想とは、怜愛が美しく成長する事。
怜愛の美しさを磨いてきたのは自分なのに、なぜ他人に汚されなければならないのか。
怜愛の気持ちは置き去りになったまま、奏は怜愛の交際に猛烈に反対したのです。
突然豹変した兄に怜愛は怯え、慌ててその場を離れようとしたのでしょう。
不幸な事故だったとは言え、奏の目の前で最愛の妹・怜愛は高所から落下して死亡しました。
奏の腕の中には一瞬脳挫傷の症状を見せ、動かなくなった妹。
奏の絶望が目に浮かぶようですね・・・
奏の神候補狩りと怜愛の関係
生流奏は他の神候補と違い、最も『神になりたがっている』候補者であると言えるでしょう。
奏が神になりたい理由は、死んだ妹を生き返らせるため。
神になれば何でもできる、つまり死んだ妹を生き返らせる事ができるに違いない。
そのように考えているという事ですね。
実は『プラチナエンド』の世界では、死んだ人間は生き返りません。
死んだ人間の体は天使に連れられて天界に運ばれ、天界の池に沈められて保管されるだけ。
保管の理由は、地上に生命をつくった神の責任として最期の姿をとっておくためですが、まれに天使をつくる際の参考にする事もあるのだとか。
つまり、奏が神になったところで怜愛が生き返るわけではなさそうです。
しかし、奏を神候補に選んだ天使・メイザが言うには、再び怜愛に会いたいなら『天使』として怜愛を蘇らせればいいのだとか。
怜愛を模した天使をつくるという事でしょうか。
記憶は・・・?
天使とはどういうものか、天使になったらどうなるのか、メイザはそのあたりの事情については奏に詳しく説明していないと思われます。
まあ、メイザは『欲望の天使』ですからね。
奏と同じく、どんな手段を使ってでも自分の選んだ神候補が『次期の神』になれればそれでいいのかもしれません。
メイザの裏事情はどうあれ、奏は怜愛を蘇らせるために神になる必要があると信じています。
メイザの言葉の真偽はともかく、13人の神候補の中でハッキリとした目的を持って神の座を追い求めたのは奏だけでした。
自分が神になれれば怜愛が蘇る。
確実に神になるためには、他の神候補を殺してしまえばいい。
・・・死んだ怜愛への思いが奏を狂わせているのか、相当な力技ですね。
まとめ
ナルシストでイケメンで、メトロポリマンのスーツを着こなす生流奏(うりゅうかなで)は、『プラチナエンド』の登場人物の中でも最も魅力的なキャラクター。
美しいものが好きでナルシスト、かなり自分勝手な奏ですが、体ではなく『金(カネ)と頭』を使う心理戦を好むようです。
そんな奏の『性格』をまとめると、
- ナルシスト
- 自分勝手
一流に生まれ一流に育った自分自身に、相当な自信を持っているようです。
周りから見れば、ちょっと近寄りがたい存在ですね・・・
生流奏の『強さ』については、
- 腕っぷしは強いとは言えない
- 心理戦に長けている
- 最も有利になる戦い方を選択できる
奏は確実性、効率を重視するようです。
勝てない戦いは避け、あくまでも自分が勝てる状態にまで持っていくのが奏のやり方です。
生流奏の妹の怜愛については、
- 怜愛は脳挫傷で死亡
- 脳挫傷のキッカケは奏
溺愛していた妹が死亡した事で、奏は絶望しました。
怜愛のいない世界では生きていけないと思うほど、打ちのめされました。
そんな奏の鼻先に、『妹が蘇る方法』がぶら下げられたら・・・?
そう、奏はどんな恐ろしい方法を使っても目の前で息を引き取った最愛の妹・怜愛を蘇らせようとするはずです。
妹を蘇らせられるという神の座を確実に勝ち取るためには、他の神候補を消せばいい。
話し合いよりも他の神候補を殺すという方法を選んだのは、確実性・効率重視の奏ならではの方法と言えそうです。
ただ、神候補となって殺人を繰り返す奏の姿を、もし怜愛が見たら何と言うか。
どうしたって奏は自分中心、妹の気持ちを考える事が苦手のようですね・・・
生流奏が最も活躍するのは原作漫画1~8巻です
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