『ハウルの動く城』に登場する荒れ地の魔女は、かなりの巨体であり、アゴや首周りのたるんだお肉が印象的な人物。
若々しく見せるためと思われる濃い目の化粧を施し、高価な衣装や帽子を身に付けている女性です。
一見ソフィーとは何の関係も無さそうな荒れ地の魔女は、いきなりソフィーの店に現れ、ソフィーに呪いをかけて去っていきましたよね。
呪いによってソフィーは老い、見た目は90歳のおばあちゃん。
あまりの出来事に、ソフィーもビックリして右往左往。
しかしソフィーには、荒れ地の魔女に呪いをかけられるような理由が思い当たりません。
ハッキリとした理由がわからないとなると、ソフィーは無意識のうちに荒れ地の魔女を怒らせるような事をしてしまったのでしょうか。
目次
【ハウルの動く城】荒れ地の魔女がソフィーに呪いをかけた理由は?
荒れ地の魔女はなぜソフィーに呪いをかけたのでしょう?
映画『ハウルの動く城』では、荒れ地の魔女がソフィーに呪いをかけた理由がハッキリしませんよね。
しかし、呪いにかけられたソフィーが『若さ』を失ったという点から、荒れ地の魔女は若い女性であるソフィーに嫉妬していたと考えられます。
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ソフィーへの嫉妬心
荒れ地の魔女は、嫉妬心からソフィーに呪いをかけたようです。
ただこの時点でのソフィーは、自分が荒れ地の魔女にヤキモチを焼かれるような覚えはありません。
何と言ってもソフィーは地味な服を着て、父が残した帽子屋で一生過ごしていくだけの身。
長女だから仕方がない、そう自分に言い聞かせて納得しているほどだったのですから。
では、ソフィーはなぜ嫉妬されたのか・・・
それは、荒れ地の魔女の手下に追われていたハウルとソフィーが、まるで恋人同士のように振舞っていたから。
荒れ地の魔女からは、ソフィーがハウルのハートを射止めたように見えたのかもしれません。
つまりハウルの言う通り、ソフィーはハウルと荒れ地の魔女のゴタゴタに『巻き込まれた』ワケです。
『荒れ地の魔女と張り合おうなんていい度胸ね』
いやいや、ソフィーには張り合う気なんて全くありません。
そりゃあ、ソフィーだって絵にかいたような素敵な男性(ハウル)と魔法のような素敵な体験をしたばかり。
恋とは言えなくとも、夢心地で頭がポーっとなったりもするでしょうけど・・・
その後に判明する事ですが、荒れ地の魔女の狙いは『ハウルの心臓』、ハウルの心が欲しいのです。
つまり、荒れ地の魔女はハウルがお気に入りなのです。
原作では勘違いによる呪いだった
『ハウルの動く城』の原作小説では、ソフィーが呪いをかけられたのは、荒れ地の魔女の勘違いがキッカケだった事が描かれています。
その勘違いとは、実はハウルが熱心に追いかけている女性がソフィーの妹『レティー』であり、ソフィーはレティ―と間違われて呪いをかけられた、というもの。
要するに、人違い。
レティ―はハッタ―家の姉妹の中でも最も器量良しの女性です。
ハウルのお気に入りの女性『レティー』と間違われたがために、ソフィーは呪いをかけられてしまったのでした。
ところで、映画版でのハウルは臆病で弱虫ではあるものの、女性関係に派手さはありません。
しかし原作小説でのハウルは、色々な女性にちょっかいを出しては気を持たせるばかりの色男。
お目当ての相手がハウルを好きになったとたん、ハウルの気持ちは冷めてしまうというヒドイ男でもあるのです。
荒れ地の魔女も、ハウルに気持ちを弄ばれたと感じているのでしょうね。
【ハウルの動く城】荒れ地の魔女とハウルの関係は?
嫉妬心からソフィーに呪いをかけてしまうような荒れ地の魔女ですが、2人の関係性が気になりますよね。
映画内に登場する『面白そうだと思って近づいたら恐ろしい人だった』というハウルのセリフから、ハウルと荒れ地の魔女は、かつてはかなり親しくしていたと考えられます。
悪魔に身も心も食い尽くされているような恐ろしい女性だとは知らずに近づいてしまい、相手を夢中にさせてしまったのでしょうね。
ハウルは荒れ地の魔女のお気に入りだった
ハウルは荒れ地の魔女のお気に入りの男性。
そして荒れ地の魔女は、サリマンによって魔力を奪われた後でもハウルやハウルの心臓への興味を失う事はありません。
つまり、元々執着心のカタマリのような女性であると言えます。
そもそも誰もが振り返るような容姿、強大な魔力、これらを備えるハウルに荒れ地の魔女が興味をそそられないワケが無いのです。
しかも自分から近づいてきたくせに、逃げてしまったハウル。
荒れ地の魔女だって穏やかな気分ではいられないでしょう。
振られた悔しさからハウルを執拗に追い回したり、ハウルやハウルに近づく女性に痛い目にあわせてやろうと考えたとしても不思議ではありません。
ハウルの心臓が狙われる理由
荒れ地の魔女はハウルの心臓を狙っています。
物語の内容から考えられる、魔女が心臓を欲しがる理由が2つ。
- 荒れ地の魔女は心臓を持っていないから(ハウルの心臓を取り入れたい)
- ハウルの心が欲しいから(ハウルの気持を振り向かせたい)
荒れ地の魔女が何らかの悪魔と契約を結んでいるのであれば、ハウルのように心臓を悪魔に与えている可能性が高いでしょう。
悪魔の中に心臓があるとすれば、荒れ地の魔女の中には心臓が無いのかもしれませんよね。
自分の心臓を持っていないからこそ、若くて魔力の強いハウルの心臓を取り入れたい。
そう考えていても、おかしくはありません。
もう一つは、ハウルの心臓=『ハウルの心』の象徴でもあるので、荒れ地の魔女はハウルを自分の元に戻すために心臓(心)を欲しがっていると考えられます。
ハウルの心臓があれば魔力も心も荒れ地の魔女のものになる、という事なのかもしれません。
・・・怖い女性ですね。
ハウルが逃げ回るのも無理はありません(汗)
ハウルは荒れ地の魔女から逃げ回っている
ハウルは荒れ地の魔女がよほど恐ろしいのか、居場所がバレないように細心の注意を払っています。
城が見つからないように、魔除けグッズをかき集めて逃げ回っています。
実は興味本位で自分から荒れ地の魔女に近づいた、という話にあきれ顔のソフィー。
おそらくソフィーの予想通り、ハウルはその魅力で荒れ地の魔女の心を弄んでしまったのでしょうね。
でもさすがに相手が悪かった・・・
なぜなら相手は強大な魔力を持った魔女。
軽い気持ちで近づいたがために、逆に心臓(心)を狙われるようになってしまったのです。
まとめ
『ハウルの動く城』の荒れ地の魔女がソフィーに呪いをかけた理由は、『嫉妬』によるものだと考えられます。
なぜなら、ハウルと荒れ地の魔女はかつて親しい関係にあり、ハウルが荒れ地の魔女から一方的に逃げ出したために荒れ地の魔女の怒りを買っていたから。
つまり、ハウルが荒れ地の魔女を振ったから。
執拗にハウルを追い回している荒れ地の魔女は、他の女を近づけさせるのも、ハウルが幸せになるのも嫌なのでしょうね。
ハウルだけは絶対に逃がさないつもりなのでしょう。
『ハウルの心臓』を手に入れて、ずっと自分の傍に置いておくつもりのようです。
そんな荒れ地の魔女とハウルの関係のとばっちりを受けたのがソフィー。
ハウルに気を持たせるような若い女性は、きっとみんな呪われてしまいます。
では、もし街角でハウルと出会わなかったら・・・
いや、ハウルとソフィーは出会う運命だったのでしょうね。
呪いや魔女の一件があったからこそ、その後の幸せがあるのです。
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