借りぐらしのアリエッティのハルはなぜ小人をさがしてた?つかまえてどうするつもり?

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角砂糖のイメージ画像 借りぐらしのアリエッティ

『借りぐらしのアリエッティ』では、翔の祖母の妹『貞子』に雇われている家政婦『ハル』によって、アリエッティたちが、特にアリエッティの母ホミリーがヒドイ目に遭わされました。

心地よい住み家の屋根が突然開かれ、『見つけた』という満足気なハルの声とともにホミリーが捕まり、そして空き瓶の中に閉じ込められてしまいます。

 

一時的とはいえ、かなりの恐怖体験だったはずです。

 

それにしても、なぜハルはアリエッティたち小人をさがしていたのでしょうか。

翔の行動が不審だったから、というだけの理由なのでしょうか?

また、小人をつかまえてどうするつもりだったのでしょうか。

 

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借りぐらしのアリエッティのハルはなぜ小人をさがしていたのか

翔がハルが家政婦として働いている屋敷にやってきたのは、心臓手術までの1週間を静かに過ごすためでした。

そこで翔が見たのは、小人の女の子アリエッティ。

そしてアリエッティとの交流。

 

ハルは翔の何かを隠しているような不審な行動に疑問を持ったようでしたが、その隠し事が『小人』だと知っていたのでしょうか?

 

小人が住む家の家政婦をしているハル

アリエッティたちが床下に住む古い屋敷は、今ではアリエッティたちの家族が暮らすのみとなってしまいましたが、かつては数組の小人の家族が暮らしていたようです。

小人たちは皆、注意深く生活していたに違いありませんが、翔の祖母の父(翔のひいおじいちゃん)も翔の母親も、小人を『見た』のだとか。

 

どうやらその古い屋敷は昔から『小人が住む家』であり、ハルはそんな小人が住んでいると言われる屋敷で家政婦の仕事をしている、という事ですね。

 

翔の不審な行動とハルの勘

翔が屋敷にやってきてからというもの、カラスが翔の部屋めがけて飛び込んできたり、翔が庭の花畑で誰かと喋っているように見えたり、ハルの目にはそれらがすべて『不審』なもののように映っているようです。

 

 

さらには、部屋にあるドールハウスに興味を持つ翔と、それが実は小人たちのために作られたものなのだと話す屋敷の主人の貞子。

 

ハルの勘は実に冴えわたっているようです。

この時にはすでに、翔の不審な行動と貞子の言葉が繋がっていたのでしょう。

 

翔は小人と出会い、それを隠している。

そう確信していたに違いありません。

 

ネズミ捕り業者への依頼

ハルは、翔がコソコソ不審な行動をとっているのには『小人』が絡んでいると確信しています。

そこで考えたのが『ネズミ捕り業者』。

 

ネズミ捕りに長けている業者を利用して、小人たちを『生け捕り』にしようと考えたのです。

このハルの考えからは、ハルが小人たちを『ネズミと同じようなもの』として捉えている様子がうかがえます。

 

ただし、あくまでも小人を『つかまえる』つもりなのであって、殺してしまったりしないように業者に注意をしていますね。

 

つまり、ハルの目的が小人の『駆除』ではないという事です。

 

ハルが小人をさがしている理由

ところで、どうして急にハルは『小人』をさがそうなどと考えたのでしょうか。

翔は小人を隠しているのだろうけれど、それをわざわざ暴く必要はあったのでしょうか。

 

小人に『会いたい』と願う貞子や、すでに屋敷にはアリエッティたち小人がいる事を知っている翔、ハルも小人を見たくなったのでしょうか・・・?

 

屋敷内にいるのだろうけれども、どこにいるのかはわからない。

見当違いなところを探すよりも、業者を使って一気に調べ上げる方がいい。

 

 

ハルの行動は、明らかに『確実さ』を狙っています。

何をそこまで・・・と思ってしまうほどのハルの小人さがしへの情熱。

そんなに屋敷に言い伝えられている小人の存在が気になっていたのか、と思ってしまいますよね。

 

 

しかし、それだけハルが『小人さがし』に熱量を注ぐ理由はおそらく1つ。

 

ハルも小人を『見た』から、なのではないでしょうか。

 

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ハルは小人をつかまえてどうするつもりだったのか

それがいつの事なのか、最近なのか以前の事なのかはわかりません。

おそらくハルは、今回の翔の不審な行動に疑問を抱くよりも前に、屋敷の中で小人を『見た』事があるのでしょう。

 

主人である貞子でさえも、話に聞いただけで『見た』ことのない小人たち。

おとぎ話とも言える小人の話に、わざわざネズミ捕り業者まで使おうとはしないでしょう。

 

以前に見たものは幻ではなかった、なぜなら翔が小人の存在をコソコソ隠しているようだ・・・

 

だから、業者を使って小人をつかまえようとしたのでしょう。

おそらく年をとったハルの視力や体力では、小人をつかまえるのが無理だと判断しての事です。

だてに年をとっているわけではないですね・・・

 

 

ところでこの家政婦のハルさん、小人をつかまえてどうするつもりだったのでしょうか。

 

ハルは小人がいる事を知らしめたい

ハルの目的は『小人をつかまえる』事です。

屋敷から追い出そうなどとは考えていませんし、ネズミ捕り業者には、間違って殺してしまったりしないように注意も促しています。

 

つかまえてどうするか。

眺めて楽しむのか、飼うつもりなのか・・・

 

いや、業者を雇ってまでの大々的な小人さがしです。

おそらくハルの目的は、『小人の存在の証明』でしょう。

 

小人の存在を隠そうとする翔と、小人がいる事を周囲に知らしめたいハル。

対照的な2人の考え方の、水面下での戦いとも言えますね。

 

ハルが小人の存在を証明したい理由

ハルは、どうしても小人をつかまえてそれを周囲に見せたい、つまり、小人が『いる』事を証明したいと考えているはずです。

 

どうしてそんな事が必要か。

 

それは、有名になりたいとか、例えばツチノコの第一発見者になりたいとかの気持ちとは違うものでしょう。

 

おそらく以前にも小人を『見た』ことのあるハル。

そして小人を見た!と興奮しながら周囲に話したはずです。

 

でも、周囲の反応は・・・?

想像つきますよね。

もちろん興味を持ってくれる人もいるでしょうが、たいていは見間違い・まぼろし・虫かなんかじゃないのか・小人なんていると思うのか、といったところでしょう。

 

この時ハルは、やっぱり見間違いだったのかもしれないと思ったかもしれませんし、信じてもらえなかった事を悔しく思ったかもしれません。

そして時が経って、またチャンスが巡ってきたのです。

 

どうやら翔が小人を隠している・・・

 

ハルは今度こそ、小人は存在している、かつて自分の目で見たのものは事実だったのだ、という事を証明しようとしたのでしょう。

 

結局は証明のチャンスを逃したハル

ハルは翔の行動を観察し、ついに小人をつかまえる事に成功します。

翔が床下に取り付けたドールハウスの豪華なキッチン、そこにいたアリエッティの母ホミリーが、ハルにつかまってしまったのでしたよね。

 

 

ホミリーは空き瓶の中へ閉じ込められ、保管庫へ隠されてしまいます。

この時のルンルン気分の様子のハル。

 

夕飯の時にでも貞子に見せようとしたのでしょうか。

それとも人を集めて大勢の前で見せようとしたのでしょうか。

または、翔が屋敷から去ってからみんなに見せようとしたのでしょうか。

 

とにかくハルは、一時的にホミリーを誰の目にも届かないだろう場所へ隠しました。

 

しかし、この行動が逆にハルにとってのチャンスを逃してしまった。

なぜなら、ホミリーは翔とアリエッティの手によって助け出されてしまったから。

 

 

残ったのは何も入ってないただの空き瓶です。

 

その空き瓶を見たハルはどれほど悔しかったか!

 

『小人はホントにいるのよ!』という言葉には、以前にも小人を見たのだと主張した時の、その時の悔しい気持ちも込められていたように感じました。

 

まとめ

『借りぐらしのアリエッティ』に登場する家政婦のハルは、翔と対照的な存在、つまりアリエッティたちをつかまえようとする『悪者』のように描かれています。

ホミリーを見つけた時の表情なんか、とってもイジワルそうに見えましたよね。

 

小人が住む古い屋敷、小人のためのドールハウス・・・

 

ハルもかつて、屋敷に住む小人の姿を『見た』事があったのでしょう。

 

でも、『見た』ことを誰にも信じてもらえなかった。

だから今度こそ、小人をつかまえて『証拠』を見せたかった。

 

自分は間違っていないという事をどうしても証明したいハル、そして小人の存在を知っているけれど、その存在を守るために周囲には漏らしたくない翔。

 

しかし、『小人の存在を隠したい』はずの翔の行動から、ハルは小人の居場所を突きとめます。

ホミリーは危ない目に遭いアリエッティたちは引っ越しを余儀なくされた事は、翔にとっては皮肉としか言いようがありません。

 

住み家を捨てる事で、もう2度とハルに追いかけ回される心配のないアリエッティたち。

その一方で、小人の存在を『証明』することができなかったハルは、その後もずっと屋敷中を探し回っているのかもしれませんね(笑)

 

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