『借りぐらしのアリエッティ』には、アリエッティたち家族3人の他にもう一人、『スピラー』という名前の小人の少年が登場します。
小人はアリエッティ、ポッド、ホミリーの3人だけではなかった、という事ですね。
その他の仲間の存在も教えてくれた『スピラー』。
今回は、『スピラー』が誰でどのような人物なのか、指を使って数えていた『仲間の数』が結局のところ何人を示していたのかについても紹介していきます。
目次
借りぐらしのアリエッティのスピラーとは誰なのか
『借りぐらしのアリエッティ』の物語の、中盤とラストに登場する『スピラー』。
登場シーンは多くありませんが、ラストにかけてはアリエッティたち家族に頼りにされ、かなり重要なポジションにいる人物です。
スピラーの特徴
☞続き ちなみに、スピラーさんの声を演じたのは藤原竜也さん。作画監督の山下明彦さんはスピラーについて次のように話しています。「そんなにかっこよく描いたつもりはなかったんですが、藤原竜也さんの声が入ってかっこよくなりました。もともとは☞続く pic.twitter.com/FMqvN5Mm3N
— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) July 7, 2017
『借りぐらしのアリエッティ』に登場する『スピラー』は、12歳の野暮らしの小人の少年。
14歳のアリエッティよりも2歳年下で、人間の翔とは同い年ですね。
簡単な服の上に毛皮を羽織って、顔には白い線模様、弓と矢を持っています。
身長は9cmほどでしょうか。
10cmくらいの大きさのアリエッティよりも、若干背は低いようです。
ただし体型がガッシリしているので、それほど小さくは感じません。
落ち着いてゆっくりとしたイメージの翔と比べると、スピラーは元気で無邪気、より少年らしく見えますね!
スピラーはケガをしたポッドを助けた恩人
スピラーは、ケガをしたアリエッティの父親『ポッド』を助けてくれた恩人です。
転居先を探すために屋敷の外へ出ていたポッドですが、その途中の森で足を痛めて動けなくなってしまっていたようです。
それを見つけて助けてくれたのが『スピラー』。
スピラーがいなかったらポッドはネコやカラスに襲われ、命を落としていた可能性だってあるのです。
宮崎監督の脚本はとても絵的。
そしてその仕掛けが面白かった。
冒頭のネコとカラスのやりとりとか…
アリエッティは外には出ているけど危険がいっぱい、というのと翔が庭へ入るきっかけを一度にやってる。 pic.twitter.com/JiOgozeNsV— 米林宏昌 (@MaroYonebayashi) August 3, 2020
昔、アリエッティの親戚にはカエルに食べられてしまった人もいたとか。
借りぐらしの小人にとって、外は危険がいっぱいなのです。
スピラーもアリエッティたちと同じ借りぐらしや
原作小説では、アリエッティたちのように『借り』をして暮らす小さい人々の事は『借りぐらしや』と呼ばれています。
スピラーもそんな『借りぐらしや』の一人。
ほぼ屋敷の中で生活していたアリエッティたちとは対照的に、主に野で暮らす少年であり、大切に持っている弓矢は『借り』のためではなく、『狩り』のためのもの。
生きていればスピラーだってお腹が減りますから、食べるための小動物や虫を狩るために弓と矢を使っています。
アリエッティも、スピラーの持っている弓には興味津々でした。
ちなみに、ジブリ版にはスピラーの『借り』のシーンがありませんが、原作にはスピラーが借りたもの、例えば『バターナイフ』や『防水レインコートの袖』などが登場しています。
実はポッドに負けないくらい腕の良い『借り手』なんです。
しかも、特に見返りも気にせず『借り』をしてきてくれるという頼れる存在。
仲間も大切にできるし、一人でも生きていける。
つまりスピラーは『借り』も『狩り』もできてしまう、借りぐらしのエキスパート、という事ですね。
借りぐらしのアリエッティでスピラーが指で数えた仲間の人数
『借りぐらしのアリエッティ』のスピラーは、アリエッティたちと違い、外の様子をよく知っています。
屋敷の中からは知る事のできない、他の仲間の存在を知っていたのもスピラーでした。
アリエッティたちの家族以外に、スピラー、さらに他にも。
ところで、スピラーが指を使って数えていた『仲間の人数』って、一体何人だったのでしょうか。
スピラーの器用な指の動きの意味
スピラーは指先が器用に動くようですね(笑)
『(仲間が)これくらい、いる』と見せた指は、親指と中指、薬指を残して、人差し指と小指を曲げた状態の形。
仲間がいるのか、という問いに対して、何度か指を曲げたり戻したりしながら、最終的には3本の指を立てた形にしています。
一般的に『3』を表す、人差し指、中指、薬指を立てた形とは違います。
3本だから3人?
それとも、折り曲げた人差し指と小指に何か意味がある・・・?
実はこのシーンには2進法を手で数えている、という解釈があるようで、それに従うと『22人』を意味しているのだとか。
片手の指を折りながら人数を数えていくスピラー。画を観ながら指の動きを追ってみると…二進法で数えているようにも見えます! もし二進法だとすると、22人の小人を知っている、と解釈することも出来そうですが、果たして真相は? pic.twitter.com/2ydPas92TC
— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) July 18, 2014
ただし、誰と誰を知っていたのか、それはスピラーのみぞ知るというところでしょうか。
いや、そもそも小指だけを器用に曲げられるのがスゴイ(笑)
たいてい、小指を曲げようとすれば薬指もつられてしまいますから!
スピラーが知っていた仲間は6人
スピラーが指を使って数えていたのは、アリエッティの母親ホミリーが気にしていた『仲間』の人数です。
ホミリーは、古い屋敷の中に暮らすのが自分の家族だけになってしまっていた事から、他の仲間は世の中にもういないのかもしれないと考えていたのです。
#借りぐらしのアリエッティ
金曜よる9時古い屋敷の床下で暮らす小人の一家🏡
頼りになる父・ポッド(61)
心配性の母・ホミリー(52)
明るく元気な娘・アリエッティ(14)勇敢で可愛い
小人の生活や家の様子を
コッソリのぞいてみよう🔍👀 pic.twitter.com/MEP8NOrVEa— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) August 25, 2020
かつては多くの借りぐらしの仲間がいたけれど、今となっては自分たち3人だけ・・・
そう思っていたところにスピラーが現われ、まだ他にも仲間がいると教えてくれたわけですから、ホミリーがどんなに喜んだか、想像できますよね。
『きっと、いとこのルーピーも生きている』
その言葉通り、原作ではこのすぐ後、ホミリーのいとこのルーピーたちに再会する事ができます。
実はルーピーとスピラーは顔なじみだったのです。
ルーピーの家族は全部で『6人』。
ホミリーのいとこのルーピー、ルーピーの夫のヘンドリアリ、3人の息子と娘が1人の合計6人。
このことから、スピラーが一生懸命指で数えた仲間の数は『6人』だったのでは?とも考えられます。
3本の指を立ててはいるけれど、示した数は『6』?
強引ではありますが(笑)
これは家族も無くずっと一人で暮らしてきたスピラーが、単純に一生懸命に数を数えていただけであり、指の形自体には意味が無かった、と考えた場合です。
22人にしろ6人にしろ、この指の形でホミリーやアリエッティに数字が伝わったのかどうかは不明です。
『まあ!』と喜んだホミリー、しかしアリエッティやホミリーの気持ち的には『仲間の数』よりも、『まだ仲間がいる』事の方が重要だったのではないでしょうか。
まとめ
『借りぐらしのアリエッティ』で登場する、はかなげな少年『翔』と対照的なイメージの少年『スピラー』。
そんなスピラーは・・・
- アリエッティたちと同じく『借りぐらし』を生業としている。
- 毛皮のマントを使って、短距離ならムササビのように飛ぶことが出来る。
- 他の仲間存在を知っている。
外の世界を知るスピラーは、アリエッティたちにとって、これ以上にないくらい頼りになる存在なのです。
アリエッティに少なからず好意を抱いているように見えるスピラー。
キイチゴをプレゼントするラストシーンからの、2人のその後も気になりますね!
借りぐらしのアリエッティでは、
翔くん派とスピラー派に分かれそうですね(笑)
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