借りぐらしのアリエッティで床下の場所を翔がなぜ知っていた?角砂糖を届けた理由も

角砂糖のイメージ画像 借りぐらしのアリエッティ

『借りぐらしのアリエッティ』では、アリエッティたちが暮らす床下にある家の場所を、どうして翔が知っていたのか気になりますよね!

誰も教えてもらっていないはずの、小人たちの隠れ家の場所。

 

翔がアリエッティの住処を知っていた理由を考察します。

 

借りぐらしのアリエッティで床下の場所をなぜ翔は知っていた?

『借りぐらしのアリエッティ』では、冒頭の『借り』のシーンで落としてしまった角砂糖が、突然アリエッティが住む家の近くの換気口に届けられる場面が登場します。

 

翔は、なぜアリエッティの家の場所、しかも床下に住んでいる事を知っていたのでしょうか。

どうやって複数ある換気口のうちの1つを選び出せたのでしょうか。

 

翔は初日にアリエッティを目撃している

翔は、かつて母親が育ったという古い屋敷に、手術前を静かに過ごすためにやって来ました。

心臓の手術をする翔にとって、母親が海外出張でいない事、静かに過ごせる場所が一番だと考えての事でしょう。

 

その翔が屋敷にやってきた当日、ネコのニーヤの視線の先に、ローリエと紫蘇の葉っぱを抱えて華麗に動き回るアリエッティの姿を目撃しています。

 

 

アリエッティは『見られた』事に気が付いていませんでしたが、翔はバッチリ目撃していたのです。

 

しかも、元々小人がいるという話を母親から聞かされていたため驚くこともなく、すんなりアリエッティの存在を受け入れる事ができたのでしょう。

 

翔がアリエッティの家の場所を知ったキッカケ

小人のアリエッティの姿を目撃した翔は、そのすぐ後に猫のニーヤが床下の換気口に向かって興奮して爪を振り回している姿も実は目撃していたのではないでしょうか。

 

いくらおばあさんに呼ばれたとは言え、ニーヤが興奮して激しく唸っていれば翔だって気になりますよね・・・

特に様子を見に行くわけでもないけれど、あの場所に何かがあるという事を察するキッカケにはなったでしょう。

 

通気口のイメージ画像

 

そしてアリエッティの『借り』と、落とした角砂糖の一件のあとに翔が考えるとすれば・・・

 

確証はないけれど、ニーヤが気にしていた換気口の向こうに小人がいるのかもしれない。

これは翔のカンでもあり、もしくは、そうである事を信じたい気持ちもあったのかもしれません。

 

翔がわすれものの角砂糖を届けた理由

初めての『借り』の途中でアリエッティがうっかり落としてしまった角砂糖。

後日、『わすれもの』のメッセージとともに翔の手によって、床下の家に通じる換気口の前に置かれます。

 

なぜわざわざ翔は、アリエッティに角砂糖を届けにきたのでしょうか。

 

翔の親切心と謝罪の気持ち

翔の素直な気持ちとして、せっかく姿を現してくれた小人に話しかけた事で、逆に怖がらせてしまったという思いがあるでしょう。

小人たちが持って帰りたかったのであろう角砂糖、届けてあげれば喜んでくれると考えたに違いありません。

 

翔にとっては最大の親切心であり、怖がらせてしまったかもしれない事への謝罪の気持ちも含めていたはずです。

 

そしてただの角砂糖だと勘違いされないように、一応メッセージも添えておきました。

『わすれもの』と。

 

これさえ添えておけば、アリエッティもわかってくれるはずです。

 

ただし、アリエッティの母ホミリーにとっては、屈辱と不安の対象になってしまったようですね。

 

母の思い出を信じている

翔とはあまり一緒にいられないお母さんが話してくれたのは、子供の頃に見たという小人の話。

翔の母親の育った古い屋敷では、昔から度々小人が目撃されているようです。

 

屋敷に住んでいるかもしれない小人のためのドールハウスを、わざわざ職人に作らせたのは、おばさま(翔のおばあちゃんの妹)の父ですから、つまり翔にとってはひいおじいちゃん。

少なくとも翔のひいおじいちゃんの時代には、すでに小人が住んでいたのでしょう。

 

 

家庭環境が複雑な翔、お母さんと会いたい気持ちがあるに違いありません。

そんな恋しい母の語った小人の話は、強く心に残っているはずです。

 

母がかつて目撃したという小人に、自分も会う事ができた。

それだけでも、小人たちのために何かしたいと思う動機にはなるでしょう。

 

わすれものの角砂糖が届けられたアリエッティの気持ち

ただでさえ初めての『借り』が上手くいかなかった事に落ち込んでいたアリエッティ。

『わすれもの』なんて書いた手紙と、忘れ物の角砂糖を目の前に置かれた時の気持ちはどのようなものだったでしょう。

 

少なくとも『ラッキー!』とは思わないですよね。

 

おそらく悔しさと、バカにされているような恥ずかしい気持ち、人間が何を考えているのかわからないという混乱した気持ちになったのではないでしょうか。

親切なのかもしれないし、罠かもしれませんから・・・

 

 

ウッカリ落としてしまった角砂糖ですが、家の前まで届けられた事で当然お父さんもお母さんも心配しているようです。

 

お母さんの様子からは、悔しさと恐怖心が混ざり合って、翔に対しての怒りをあらわにしている様子。

お父さんからは、今後は翔を注意深く観察しなければならないという決意が見られます。

 

 

翔の親切心からのこの行動は、ドールハウスのキッチンの件も含め、『身勝手』としか言いようがありません。

 

 

良かれと思ってやった事が、実は相手に全く喜ばれていなかった、という典型です・・・

 

まとめ

ジブリアニメ『借りぐらしのアリエッティ』には、アリエッティが落とした角砂糖が、家の前まで届けられるシーンが登場します。

そのシーンで疑問に感じるのは、なぜ『床下のその場所』が小人たちの居場所だと知っていたのか、という事ではないでしょうか。

 

翔は、完全にアリエッティのために角砂糖を届けに来ています。

会うことは出来ないだろうから、角砂糖は家の前に置いておこう・・・

 

事情をよく知らないホミリーなどアリエッティの父母は、置かれた角砂糖とメッセージに震え上がったに違いありません。

なんせ屋敷の床下に隠されているはずの家が、やってきたばかりの翔に発見されている可能性が高いのですから!

 

翔が小人たちの家の場所に目星をつけたのは、おそらく屋敷にやってきたその日。

翔がアリエッティを目撃した日でもあります。

 

猫のニーヤの行動が、アリエッティの住む家がどこにあるのかを知るキッカケとなったのでしょう。

 

 

屋敷のどこかに小人が住んでいる。

確かに小さな少女が存在している。

ニーヤが換気口を覗いて騒いでいた・・・

 

ただ、翔にはもう少し注意深く、ハルさんに不審がられないような動きをしてもらいたかったですね!

 

 

翔くん、行動がバレバレでした・・・ でもその優しさはステキ!

借りぐらしのアリエッティのハルはなぜ小人をさがしてた?つかまえてどうするつもり?
『借りぐらしのアリエッティ』では、翔の祖母の妹『貞子』に雇われている家政婦『ハル』によって、アリエッティたちが、特にアリエッティの母ホミリーがヒドイ目に遭わされました。 心地よい住み家の屋根が突然開かれ、『見つけた』という満足気なハル...
借りぐらしのアリエッティ翔の手術とその後を考察!病気はどうなった?
ジブリアニメ『借りぐらしのアリエッティ』では、病気の少年『翔』が、古い屋敷で過ごした手術前の1週間の様子が描かれています。 小人たちとの出会いと交流、別れ、そして・・・ そう!それより後の事が描かれていないのです! ...
借りぐらしのアリエッティ別れのシーンを考察!洗濯ばさみと角砂糖を贈った理由も
『借りぐらしのアリエッティ』のアリエッティと翔の別れのシーンでは、翔の『君は僕の心臓の一部だ』という言葉と共にアリエッティは洗濯ばさみを、翔は角砂糖をそれぞれ相手に贈っています。 この翔の言葉と別れのシーンの考察、そしてお互い...
アリエッティとスピラーその後は?結婚するのか原作ラストと映画からの考察
ジブリアニメ『借りぐらしのアリエッティ』のラストシーンでは、不器用ながらもアリエッティを慰めようとするスピラーの姿が印象的です。 借りぐらしどうしのアリエッティとスピラー。 この2人の小人はその後どうなったのか、結婚する...
借りぐらしのアリエッティのスピラーって誰?指で数えた仲間の人数は何人?
『借りぐらしのアリエッティ』には、アリエッティたち家族3人の他にもう一人、『スピラー』という名前の小人の少年が登場します。 小人はアリエッティ、ポッド、ホミリーの3人だけではなかった、という事ですね。 その他の仲間の存在...
借りぐらしのアリエッティは返さないから借りパク?何かを返す描写はある?
ジブリアニメ『借りぐらしのアリエッティ』の物語は、『借りぐらし』というように人間から『借り』をして生活するアリエッティたちの様子が描かれています。 そこで気になるのは、『借り』であっても返す行為が見当たらない事。 『借り...
借りぐらしのアリエッティ身長・サイズ感がおかしい?大きさの設定と理由についても
ジブリアニメ『借りぐらしのアリエッティ』は、人間をそのまま小さくした、いわゆる小人たちの暮らしを描いた物語です。 人間に見つからないように過ごすアリエッティの家族、その中で繰り広げられる人間の男の子である翔との交流。 人間と小人...

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました