映画名探偵コナン『純黒の悪夢』には左右で違う目の色を持ち、『キュラソー』という名前で呼ばれる女性が登場します。
作品中で重要な役割を担うキュラソー。
彼女の目の色が左右で違う事に意味はあるのでしょうか?
今回は、キュラソーの目の色が左右で違う理由と、彼女の片方の目の虹彩が透明である意味について考察してみます。
※一部ネタバレ含みますのでご注意ください!
目次
名探偵コナン純黒の悪夢のキュラソーの目の色は左右で違うオッドアイ
記憶喪失状態のキュラソーは突然観覧車の中で苦しみだし、うわ言のように何かをつぶやきながら倒れてしまいます。
その後搬送された医務室で、右目に黒いカラーコンタクトレンズを入れていた事がわかり、その下の本当の目の色は透明である事が判明しましたね。
彼女の目の色は右目が黒、左目が青ではありませんでした。
⑧名探偵コナン/キュラソー
可愛いよね、キュラソー pic.twitter.com/yVb2gbB7mJ— 恋奈-rena- (@exile0927tribe) September 12, 2018
キュラソーの目の色は左が青で右は透明
警察庁のデータを盗み、逃げる際に落としたカラーコンタクトレンズは左側のみ。
初期の段階では変装していた事もあり、黒髪と黒い目の持ち主のようにも見えましたが、『降谷零(安室透)』との対決の際に左目のカラーコンタクトレンズと黒髪のウィッグを落とし、そのまま逃走。
これにより、髪の毛は白にも見える銀髪、左目の色は青である事が判明します。
そして、観覧車の中での一件で医務室に運び込まれた際に判明したのは、もう片方の右目にもカラーコンタクトレンズが入っており、右目の色は青ではなく透明(に見える色)である事。
キュラソーの本当の目の色は、左目が『青色』、右目は虹彩の周りの色とほぼ同じ色であるため『透明のように見える色』という大変めずらしいものでした。
キュラソーはめずらしいオッドアイの持ち主
左右の目の色が違う事を医学的には『虹彩異色症』と言い、『オッドアイ』と呼ばれています。
オッドアイを持つ有名人には、
- 左目がブルー・右目がグリーンのイギリス出身、代表作が『24 -TWENTY FOUR-』のジャック・バウアー役『キーファー・サザーランド』
- 左目がグリーン・右目がヘーゼルのアメリカ合衆国出身、代表作が『ロード・オブ・ザ・リングシリーズ』のフロド・バギンズ役『イライジャ・ウッド』
などの名前が挙げられていますが、微妙な色の違いはぱっと見てハッキリわかるものでもなさそう・・・
オッドアイ自体が非常にめずらしいのですが、その中でオッドアイを持つ日本人となると海外に比べて非常に少ないのだとか。
もともと濃いブラウンの虹彩の人が多いですから、微妙な色の違いがあったとしても気づいていないという人がいるかもしれません。
オッドアイを持っているのは人間だけでなく、動物界にもオッドアイは存在します。
朝からかわい子ちゃんにであった。
オッドアイ初めて見た☺️ pic.twitter.com/ddU2Ug7iV3
— m🐛o🐝k🐟u (@kurakurafrdc) April 2, 2020
キュラソーの目の左右の色が違うことの意味
当初、右目が黒っぽいカラーコンタクト、左目が青色に見えていたために『灰原哀』は、黒の組織のナンバー2『ラム』ではないかと疑います。
『ラム』の特徴に『左右の目のどちらかが義眼』というものがあり、キュラソーの黒いカラーコンタクトレンズを付けた目が『作りもの』のように見えた事で疑ったんですね。
金曜よる9時からは「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」👿テレビ初放送✨ついに黒ずくめの組織が…ド、ドキドキですぅー😖緊迫のストーリー、目を離せなくなること間違いなしです💦#kinro #名探偵コナン #純黒の悪夢 #コナン #灰原哀 pic.twitter.com/rGKRLdUlmo
— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) April 11, 2017
つまり、この『純黒の悪夢』において、キュラソーの目の色に違いを出したことにより『ラム』の存在を視聴者により強く印象付ける役割を果たしていた。もしくは灰原哀のキュラソーへの疑惑から、キュラソーとラムとのつながりを暗示し、後に判明する『キュラソーはラムの腹心』という設定をすんなり受け入れられる役目も果たしているのかもしれません。
キュラソー右目が透明な虹彩である意味を考察
左目は青色という設定は、記憶を失ったキュラソーに子供たちが話しかけるシーンでのセリフ、『日本語がわからないかもしれない』というものから、『外国人に見える』という意味でも大きな役割を果たしています。
しかし、右目はなぜ、グリーンやヘーゼルではなく『透明』なのでしょうか。
キュラソーという名前の意味に関係
黒の組織では、幹部にあたる人物にはそれぞれお酒の名前にちなんだコードネームが付けられています。
そして『ラム』の腹心である『キュラソー』も例外ではありません。
『キュラソー』はオレンジの果皮で香りをつけたリキュールの総称であり、基本的には無色透明の『ホワイトキュラソー』がベース。樽熟成やカラメル色素を使ってオレンジ色になったものを『オレンジキュラソー』、合成着色料を使用して色を変えたものには『ブルーキュラソー』、『レッドキュラソー』、『グリーンキュラソー』と呼ばれています。
ラムの腹心『キュラソー』が持っていたカラーカードと同じですね!
左右の目の色が異なるのは『ラム』を彷彿とさせるものであったとして、『透明』の右目や髪の色は、何色にでもなれる『無色透明のホワイトキュラソー』をイメージさせるものでしょう。
「純黒の悪夢」見たんだけど、キュラソーが身体能力高すぎてめちゃくちゃかっこよかった😭😭あと泣けた😭😭 pic.twitter.com/aUXtxaMtCP
— 乃咲 (@anmitsu_umashi) July 13, 2019
純黒の悪夢のキャッチコピーや主題歌に関係
名探偵コナン『純黒の悪夢』のキャチコピーのひとつに『黒色に染まれ』。
そして主題歌は『B’z』の『世界はあなたの色になる』。
物語はキュラソーを中心として進んでいくため、キャチコピーも主題歌も『キュラソー』をイメージしたものであることは間違いありません。
何色にでも染まれる『キュラソー』が、『ラム』によって黒色に染まっていく様子、一時的であれ、記憶を失った際に見た『気分のいい自分』。
衝撃的な結末を迎えるとは言え、誰にも染められていない『キュラソー自身の色になった瞬間があった』事を表現するために『透明』でなければならなかったと言えます。
まとめ
名探偵コナン『純黒の悪夢』の『キュラソー』は目の色の違いがとても印象的な映画オリジナルのキャラクターです。
世界的にもめずらしい『オッドアイ』の持ち主、記憶を失った際に見せている笑顔・・・
ラストシーンが衝撃的なだけに、一層心に強く残るキャラクターとなりました。
自分の色に染まることができたであろう『キュラソー』、彼女の誇る高い人気とともに、『オッドアイ』に憧れる人も増えるかもしれませんね(笑)
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