いよいよディズニー映画実写版『ムーラン』の配信が開始されました。
実写版のムーランの視聴ができるのは、現時点ではディズニー公式動画配信サイトの『ディズニープラス』のみ。
しかもディズニープラスの会費以外に追加料金が必要という泣かせっぷりです。
でも、払いました。視聴しました。
せっかくなので、実写版ムーランのネタバレと感想を書いていきます。
※ネタバレ含みますのでご注意ください。
目次
ディズニーアニメ・ムーランのあらすじ
実写版のネタバレの前に、アニメ版の『ムーラン』のあらすじを軽く振り返ってみましょう。
アニメ版ムーランの大まかなストーリーは下記の通りです。
男装のムーラン
『ムーラン』は、ファ家に生まれた女の子です。
ファ家に息子がいなかったことから、徴兵令が下っても戦地に赴くのは足の悪い父親しかいません。
しかし、これを黙って見ていられるムーランではありません。
父親の代わりに自らが兵士になるために、男装をして家を飛び出します。
男性ばかりの環境、厳しい訓練。
でもムーランはへこたれません。
それどころか、誰よりも強い兵士へと成長していきます。
しかし戦いの際にケガをしたことが原因で女性だとバレてしまい、軍を追放されます。
軍に戻れば『偽りの罪人』、しかし故郷に帰る事もできません。
女性とバレても大活躍
ある時、偶然知ってしまった皇帝の危機。
ムーランは自分の事もかえりみず、皇帝の危機を知らせに隊長の元へ急ぎますが、もはやムーランの言う事など信じてくれません。
でも、そんな事で諦めません。
どうにかして皇帝を救おうと走り回りますが、皇帝の元に先に辿り着いたのはムーランではなく敵の『シャン・ユー』とその仲間たち。
ようやくムーランの言った事が真実であったことを理解した隊長は、ムーランと協力して皇帝を救うために奔走します。
結果は・・・
もちろんムーランたちの勝利。
皇帝の命も守られました。
ラストシーンでは結婚を思わせる
故郷に戻ったムーランを訪ねてきたのは、ムーランの憧れでもあった隊長の『リー・シャン』。
シャンもまた、ムーランが好きなのでしょうね。
2人が急接近して物語は終わります。
ディズニーアニメですから、この後に待っているのは『結婚』なのでしょう。
実写ムーランとアニメ版の違いをまとめている記事はこちらです
ムーラン実写版のネタバレ
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アニメ版のストーリーを振り返ったところで、実写版のネタバレを書いていきます。
だいたいのストーリーはアニメ版と同じ。
ただし、登場人物やキャラクターの設定、ラストシーンがアニメ版と実写版では大きく異なっています。
冒頭からドラゴンボールを思い出す「気」の存在
実写版『ムーラン』には、アニメ版には登場しなかった『気』というものが存在します。
ドラゴンボールとかによく出てくるアレですよね。
冒頭部分から『気』などという言葉が飛び出してきます。
ムーランは無鉄砲に家を飛び出す少女ではなく、それなりに戦いの才能がある少女だった、という事ですよね。
実写版の設定では、ムーランは幼いころから強い『気』を持っています。
しかし、女性に戦う力は必要ないとされ、『気』を隠すよう父親に言いつけられます。
それ以来ムーランは『気』を他人に見られる事の無いよう注意していますが、帝国軍での訓練の際に、ホンフイ相手に思わず『気』を高めて争ってしまうという場面も。
他の隊員たちに『気』を見られてしまった事を後悔するムーランでしたが、この時は男装中の『ファ・ジュン』であったため、かえって仲間たちには絶賛されていました。
実写版ムーランは、厳しい訓練で強くなったというよりも、元々スゴイ子だった、訓練によってその才能が磨かれた、という見方をするべきでしょう。
敵は魔法を使う
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アニメ版には登場しない、実写版オリジナルのキャラクター『シェンニャン』。
シェンニャンは魔女です。
アニメっぽい設定ですが、アニメ版には登場していません。
魔女なので当然魔法を使いますが、物語内では体を鳥に変化させるくらいの魔法しか見られません。
鳥になるだけなら、『魔女』という設定は必要なかったように思いますが・・・
ムーランと同じく、女性でありながら戦場に立つ人物、という設定の方が面白かったのではないかと考えてしまいます。
魔女の最期
ディズニーヴィランズの1人であろうこの『シェンニャン』は、最終的にはムーランを助けてくれる人物でもあります。
同じような境遇にあるムーランを放っておけなかったのでしょう。
自分は女性であると認めたムーランを、応援したくなったのかもしれませんよね・・・
帝国軍の戦いの相手である『ボーリー・カーン』の元へムーランを導いたのは、魔女シェンニャン。
そして、身を挺してムーランを救ったのも、やはりシェンニャンでした。
ムーランは男性のタン司令官でもホンフイでもなく、同じ女性、同じ境遇であった『シェンニャン』に守られたのです。
実写版に恋愛なし
実写版『ムーラン』には、アニメ版で匂わせていた恋愛に至るような描写はほぼありません。
おそらく、ムーランの相手となりそうなのは同じ新兵だった『ホンフイ』なのでしょうが、恋愛というよりも友情に近い形に見えました。
出会ったばかりの頃は、ムーランはホンフイをいけ好かないヤツだと思っていたでしょう。
しかし徐々にホンフイとの距離を縮め、最終的には信頼するに値する仲間になっています。
ただし、あくまでも『仲間』です。
戦いから戻った後のムーランの職業
アニメ版『ムーラン』では、戦いから戻ったムーランの元に、共に戦い抜いた討伐隊隊長の『リー・シャン』が訪ねてきます。
もちろん、これはムーランとシャンの恋を予感させるものです。
つまり、アニメ版ムーランは男装して激しい戦いをくぐり抜けて、最終的に『お嫁さん』になる事を意味しています。
『女の子の幸せ=王子様との結婚』という、いかにもディズニーらしい古典的展開でもあります。
まあ、シャンは王子様ではありませんが・・・
ところが実写版『ムーラン』には、恋愛描写がありません。
実写版のムーランが戦いから戻った後に就いた職業は・・・
なんと『近衛兵士官』。
皇帝の命を守ったという業績が認められ、男だとか女だとか関係なく、皇帝の命を守る近衛兵に、しかも士官に選ばれたというワケです。
一瞬『ベルサイユのばら』を思い出した方は、年齢層高めか宝塚好きですね(笑)
ムーラン実写版の感想
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実写版『ムーラン』の個人的感想と、ネット上の感想をまとめてみます。
ムーラン実写版の個人的感想
アニメ版『ムーラン』と、実写版『ムーラン』を比較しての感想を言うと、個人的には実写版の方が面白いと感じました。
アニメ版と実写版は、ストーリー的には特にラストシーンなどが大きく異なっています。
どちらか選べと言われれば、私は実写版のラストのほうが断然好きです。
結婚するヒロインも悪くありませんが、自分の才能に見合った職に就けるムーランも素敵ではありませんか?
ただし、キャラクターが色々と変わってしまっていたのにはやや違和感アリ。
やはり龍の『ムーシュー』が登場しないのは残念でした。
アニメ版のイメージのまま視聴を開始するのは良くないかもしれません。
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ややシリアスな内容に傾いたように見える実写版ではありますが、アニメ版と比較するとかなり現代的に作られていました。
女だから、という概念から抜け出せなかったアニメ版。
そこから大きな変化を見せた実写版。
アニメ版『ムーラン』を知っている人も知らない人も、実写版『ムーラン』は多くの人に受け入れられやすいのではないかと感じます。
ムーラン実写版のネット上の感想
実写版『ムーラン』のネット上での感想をまとめます。
ムーラン観た。これは…12月に無料配信になってから観てもいいのでは。うちはディズニーplusに入ってたし家族で観たからまだいいけどさ……感想以上←
— sana🍋 (@gomaume) September 6, 2020
ムーランの実写、うーん…という感想
— カジツ🍊 (@mon_venom) September 6, 2020
実写版「ムーラン」の感想。
原作寄りでディズニー要素ゼロなのでディズニー感覚で観るのはお勧めしない。— mana_ment you (@ment_you2848) September 5, 2020
やっとムーラン観れたぁ😊人生初のムーランが明日海さん(いつもはみりたんと呼ぶけど、ムーランの感想は明日海さんの気分)の吹き替え版。とても雰囲気がムーランと合っていて自然に物語に引き込まれてしましました。感動しました。沢山の方に観ていただきたいです。#ムーラン#明日海りお
— ぴかみり (@pikata_mirio) September 5, 2020
実写ムーラン感想:エンディングはよかった
— くろう (@gnj0926bsr) September 5, 2020
実写版を観たという方の感想を見る限り、内容的にそこまで悪くはないけれど、お金払ってまで観るかどうかは微妙・・・といったところでしょうか。
アニメ版『ムーラン』が大好きだった方にとっては、愛すべきキャラクターたちが登場しないのはマイナスポイント。
実写版『ムーラン』はアニメ版『ムーラン』ではなく、原作にあたる『木蘭辞』をベースとしてディズニーが映画化したもの、と考えて視聴したほうが良いかもしれません。
ちなみに、今ならディズニープラスでの追加料金が必要ですが、12月になればディズニープラスでの見放題作品になるようです。
3ヵ月我慢してから観る、という選択もアリですね。
アナ雪エルサとの共通点
実写版『ムーラン』には、同じくディズニーのアニメーション作品『アナと雪の女王』のエルサとの共通点が見られます。
その共通部分について説明します。
力のせいで周囲から恐れられる魔女
実写版『ムーラン』の悪役である魔女『シェンニャン』は、ただの悪者とは言えないような過去を持っているようです。
それは、大きな力を持っていた事から周囲から恐れられ、自身の居場所を失っていた事。
ムーランは、戦う力は女性に必要ないとされ『気』を隠すように育てられました。
魔女は力を見せる事によって、自分の居場所を失いました。
エルサも・・・
ずっと隠していた魔法の力を見られてしまった事で、怯えた人々の間で騒動が起きましたよね。
捕らえられ、あやうく処刑されるところでした。
特別な力が周囲を不安にさせ、孤立する。
エルサには妹のアナなど、エルサを信じてくれる人が周囲にいましたが、シェンニャンには誰もいなかったようです。
力を持ちつつ居場所を失わなかったという点では、エルサとムーランは共通しています。
ありのままのムーラン
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— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) November 8, 2019
『ありの~ままの~』と聞こえてきそうなシーンが、実写版『ムーラン』にも存在します。
それは、一度は魔女シェンニャンに敗れた『ファ・ジュン(ムーランの男装時の名前)』は死に、『ファ・ムーラン』が蘇るというシーン。
『ウソがお前を弱くする』
魔女に男装を見抜かれ、しかも痛いところを突かれるムーラン。
もともとムーランは、3つの『徳』のうちの1つ、『真実』に反する行動、つまり女性であることを隠している事を悩んでいました。
この魔女にこっぴどくやられた事で、ムーランは『自分』を取り戻すのです。
固い鎧を脱ぎ捨て、髪をほどき、素顔のままで苦戦する仲間の元へ!
ただし、『ありの~ままで~』は流れません。
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まとめ
実写版『ムーラン』は、面白いかどうかで言えば個人的には『面白い』。
アクションシーンもなかなかですし、自分らしさとは何か、というテーマがジワジワと効いてくるところも良いと思います。
アニメ版のような陽気な雰囲気はありませんが、別モノ『ムーラン』が誕生したと考えれば受け入れやすいのではないでしょうか。
今のところ、巷ではあまり良い評価ではない実写版『ムーラン』ですが、映画館で鑑賞する金額のおよそ2倍という高めの課金システムのせいもあるかもしれませんね・・・
もっと多くの人の目に触れる機会があれば、評価も変わってくる映画だと感じています。
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