『となりのトトロ』の4歳児メイは、とうもろこしを『とうもころし』なんて言い間違えたりしてとても可愛いですよね。
おばあちゃんの畑で収穫してからずっと抱えていた大きなとうもろこし。
でも、なんでメイはとうもろこしを抱えたまま、ずっと離さなかったのでしょうか。
なぜとうもろこしをお母さんに持っていったのでしょうか?
目次
トトロのメイがとうもろこしをお母さんに持っていくのはなぜ?
メイが抱えているとうもろこし、これはおばあちゃんの畑で収穫したばかりです。
一緒に収穫したきゅうりは丸かじりして、とても美味しそうでしたね。
メイはなぜ手頃なキュウリやトマトではなく、大きなトウモロコシをお母さんに持っていこうとしたのか、それにはちゃんとした理由がありました。
とうもろこしはメイが自分で収穫したもの
おばあちゃんとサツキとメイ、3人で畑で収穫した夏野菜。
キュウリやナス、トマト・・・
サツキが『宝の山みたい』と言ったように、おばあちゃんの畑には何でもありました。
☞続き その一方で、夏のヒマワリは葉っぱがくたびれた感じに見えないようグリーンを全面に使い、サツキとメイの“元気さ”を表現しましたんですってーー😆 #となりのトトロ pic.twitter.com/zAcd3fhPII
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きっと、おばあちゃんは採れたての美味しい野菜をサツキとメイにも食べてもらいたかったのでしょうね。
そんなおばあちゃんは、小さなメイにも『とうもろこし』を1つ、収穫させてくれました。
草薙家には畑などはありませんから、メイは収穫作業をしたことが無かったかもしれません。
ワクワクして、とっても素敵な体験をしていると感じたのではないでしょうか。
とうもろこしに込められた思い
『おばあちゃんの畑のモンを食べりゃすぐ元気になっちゃうよ。』
そんなおばあちゃんの言葉を信じているメイは、どうしてもお母さんに『自分で収穫した』特別なとうもろこしを食べさせてあげたかったんです。
おかあさんの病気が治るとうもろこし。
メイの抱えていたとうもろこしには、そんな思いが込められていたのですね。
メイ「ダメだよ! これ、お母さんのトウモロコシだよ!」
#金ロー #となりのトトロ #メイ #サツキ #トウモロコシ #ヤギ #おかあさんのとうもろこし pic.twitter.com/ZErmxCtnUF— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) August 17, 2018
土曜日に一時的に帰ってくる予定だったお母さんは、具合が悪くなったために一時退院が見送られてしまいました。
せっかくお母さんに食べさせてあげたかったのに・・・
お母さんの一時退院見送られてしまった事が原因でケンカしてしまったサツキとメイ。
落ち込んだ2人は、家に帰って眠ってしまいます。
よほどショックだったのでしょうね。
そんな時でも、やはりメイは大切なとうもろこしを抱えたまま。
おばあちゃんが訪ねてきてサツキを励ましますが、そこでサツキはお母さんが心配のあまり大号泣。
これを見ていたメイは事態の深刻さを感じたのでしょう。
『お母さんに、メイが収穫したとうもろこしを食べさせなくちゃ』って強く思ったんです。
トトロで病院に行った2人が最期にお母さんに会わないで帰った理由
とうもろこしを抱えたまま『七国山病院』へ向かい、迷子になってしまったメイ。
サツキの近所の人たちは、行方不明のメイを探して大騒ぎしています。
メイを必死の思いで探すサツキに手を差し伸べたのはトトロとネコバス。
2匹の計らいで、メイはサツキと再会、2人はその足でお母さんの入院している『七国山病院』へ行くことができました。
窓の外にとうもろこしを置いて帰ったサツキとメイ
病室で和やかに話しているお父さんとお母さん。
窓の外からは、メイとサツキがその様子を見ています。
ここまではネコバスに乗ってあっという間だったでしょう。
もちろん、帰ったらすぐに近所の人たちにもメイの無事を伝えなくてはなりません。
でも帰りだってネコバスに乗って一瞬(笑)
メイが大切に持ってきたとうもろこしは、サツキが皮に『おかあさんへ』って書いて窓の外にそっと置きました。
おとうさん「案外そうかもしれないよ。ほら」
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お父さんもお母さんも、不思議だとは思いつつ、きっとサツキとメイが置いたのだろうと納得していますよね。
お母さんに限っては、木のところで2人が笑った気がしたって・・・
目撃してるし!
いや、それにしても、せっかくここまでやってきたのに2人はなぜお母さんに会わなかったのでしょう?
お母さんに一目会ってから帰っても良かったのではないのでしょうか。
お母さんに会わなかった理由を考察
メイとサツキがお母さんに会わずに帰った理由は、一体どのようなものでしょうか。
考察してみます。
考察1:お母さんが思ったよりも元気だった
まず考えられるのは、お母さんが思ったよりも元気そうで安心したという事。
自分たちまで病院に来てしまう事で、風邪くらいで余計な心配をかけて、と心苦しく思っているお母さんを、さらに追い詰める事になるかもしれません。
おかあさん「あの子たち、見かけよりずっとムリしてきたと思うの。サツキなんか聞き分けがいいからなおのことかわいそう…」
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メイはどう考えたかわかりませんが、サツキはそのように考えたとしても不思議ではありません。
『お母さんのため』であれば、メイも納得せざるを得ないでしょう。
考察2:メイが無事だった事を近所の人に伝えていないのが気がかり
次に考えられるのは、近所の人たちはまだメイを探しているだろうから、急いで帰らなければならないという気持ちが働いた事。
見たところお母さんは元気そう。
それならば、メイを探してくれている人たちに早く無事を知らせなくちゃ。
大人びたサツキならば、そう考えるでしょう。
考察3:楽しみが延びただけと考えられるようになった
さらに考えられるのは、今週の土曜日は無理だったけれど、お母さんの元気そうな顔を見たら『楽しみは次にとっておこう』と思えるような余裕が出た事。
死んじゃったらどうしようと思ったお母さんも、見たところ元気で問題ないみたい。
それならば、こっそり覗くだけでガマンしよう。
本来ここには来ていないはずなのだから、と考えたのかもしれません。
考察4:お父さんにもお母さんにもサツキとメイが見えない状態
最後に考えたのは、ネコバスと行動を共にしている間は、メイもサツキもお父さんやお母さんから姿が見えなくなっているのでは?という事。
ネコバスは、人間には見ることができません。
ネコバスに乗ったサツキも、周囲からは見えていないようでした。
ネコバスに乗ってやってきた七国山病院、ネコバスと別れるまでは、2人の姿は普通の人には見えないのかもしれません。
お母さんが『サツキとメイが笑ったように見えた』というのは、本当はそこにいるのに見えていない状態、とも考えられます。
おとうさん「案外そうかもしれないよ。ほら」 となりのトトロ、かんどうですぅーーーーー😄💗 #トトロ #となりのトトロ #秋のジブリ🍁🌰 pic.twitter.com/rWv7UyuYMZ
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いわゆるお母さんの、お母さんとしてのカンは働いているので『2人が笑ったように見えた』。
でもそこには2人の姿はない。
2人はお母さんに会いたかったけれど、ネコバスが存在する世界にいる状態のサツキとメイでは自分たちの姿を見せる事ができなかったのではないでしょうか。
だから持ってきたとうもろこしだけを置いて帰ったと考えられます。
まとめ
メイが大切に抱えていたとうもろこしは、七国山病院に入院するお母さんの病気を治すためのものでした。
それは大きなとうもろこしを収穫させてくれたおばあちゃんが、『この畑のものを食べれば元気になる』と教えてくれたからでしたね。
お母さんの一時退院見送りをキッカケに迷子になったメイと、それを助けたトトロ、ネコバス。
メイを探し当て、さらにはお母さんの病院にまで連れて行ってくれると言うサービスぶり。
でも、2人はお母さんに会わずに帰ってしまいます。
その理由として考えられるのが
- お母さんが思ったより元気だった
- メイの無事を近所の人に伝えられていない
- 次の一時退院まで待てるような気持ちの余裕が出来た
- お父さんやお母さんからは姿が見えない状態だった
聞き分けのいいサツキですが、まだ4歳のメイが、ちょっとやそっとの理由でお母さんと会わずに帰る事に納得するわけがありません。
だからこそよほどの理由、例えば『サツキとメイの姿が、両親には見えない状態』が有力かもしれませんね!
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