『今夜、ロマンス劇場で』は綾瀬はるかさんと坂口健太郎さんが主演の恋愛物語です。
坂口さんの姿を眺めながらワクワクしていると・・・
画面に現れたのは、なぜか現代の病院、そして『おじいちゃん』。
このおじいちゃん、誰?坂口さんはどこいった?
いやいや、焦るのは禁物。
このおじいちゃん、とっても重要な人物なんですからね。
目次
【今夜ロマンス劇場で】病院のおじいちゃん役は加藤剛
病院のシーンに現れたおじいちゃんですが、演じていらっしゃるこの俳優さんは『加藤剛(かとうごう)』さん。
時代劇ファンならお馴染みかもしれませんね!
ちなみに私も時代劇大好きなので、画面に加藤さんが現れた瞬間『おおっ』ってなりました(笑)
加藤剛とは
加藤剛(かとうごう)さんは、本名を加藤剛(かとうたけし)さんと言うのだそうです。
ほぼ本名だったんですね!
やさしそうな表情の通り、声を荒げて怒るような事が無い方なのだとか。
🎉🎉HAPPY BIRTHDAY‼️🎊🎊
㊗️本日は 本作にご出演されている #加藤剛 さんのお誕生日です!
おめでとうございます〜👏👏🎂本作での役所は、、ぜひ映画館で!✨#ロマンス劇場 pic.twitter.com/fr5hketvrD
— Blu-ray & DVD発売中!「今夜、ロマンス劇場で」公式 (@romance_gekijo) February 4, 2018
1938年2月4日生まれ、大学4年生の頃に俳優養成講座に入り1962年にデビュー。
50年以上の長い間、俳優として活躍されていました。
端正な顔立ちは若い頃から変わりません。羨ましい!
加藤剛の役どころ
『今夜、ロマンス劇場で』の加藤剛さんは、『牧野健司(まきのけんじ)』役。
つまり、坂口健太郎さんの年をとった姿、という事になります。
昭和35年の若かりし『牧野健司』を演じるのが坂口健太郎さん、時を経て、過去を回想しているおじいちゃんの『牧野健司』が加藤剛さん、というわけですね。
すっかり年をとってしまって、助監督時代に手掛けていた映画の脚本も未完成のまま。
看護師さんにうながされ、ラストシーンが書けないままになっていた物語を再び書き始める、という役どころです。
幸せそうで、ちょっとだけ寂しそうで、ラストシーンの演技は圧巻!
忘れられないシーンの1つになりそうです。
【今夜ロマンス劇場で】は加藤剛の遺作
実は加藤剛さんは、『今夜、ロマンス劇場で』の公開から約4か月後の2018年6月18日、胆囊がんのためにお亡くなりになりました。
撮影は体調不良の中で行われていたようです。
ただそれを悟られぬような雰囲気づくりをしていたとか・・・
現場の空気を壊さないように、という加藤さんの配慮だったのでしょう。
『今夜、ロマンス劇場で』は、加藤剛さんの遺作となってしまいました。
加藤剛の過去の出演作品
『今夜、ロマンス劇場で』の病院のおじいちゃん役、加藤剛さんの過去の出演作品の一部を紹介します。
優しそう、だけではない加藤さんの演技を堪能できる作品です。
興味のある方はぜひ!
もちろん、下記以外にも多くの作品に出演されていますよ。
大岡越前
『大岡越前』は1970年から1999年にかけて放送されたTBS『ナショナル劇場』の時代劇テレビドラマ。
2006年には『大岡越前 ナショナル劇場50周年記念特別企画スペシャル』という2時間のスペシャル番組が放送されました。
この『大岡越前』で加藤剛さんが演じたのが『大岡忠助(おおおかただすけ)』、全15部、スペシャル番組もすべて『大岡忠助』は加藤さんが演じています。
長い事お茶の間を楽しませてくれた大岡越前は、加藤剛さんの代名詞と言ってもいいのではないでしょうか。
#時代劇作品でおぬしの好きな人物を申してみぃ
大岡越前の榊原伊織名前呼びが…名前呼びがね…(腐 pic.twitter.com/d0dXTOGwuU
— ももぞう (@mmznia) October 19, 2017
竹脇無我さん、山口崇さんも出てくるシーンはいつもワクワクします。
砂の器
『砂の器』は1974年の映画、松本清張原作。
丹波哲郎さん主演、他にも森田健作さんや島田陽子さんが出演されている、ピアノの旋律が印象的な作品です。
加藤さんが演じたのは『和賀 英良(本浦 秀夫)』役。
とても重要な人物ですね。
午前十時の映画祭で砂の器を観た。ラスト40分は何度観ても胸が震える。加藤剛の鬼気迫る一世一代の名演は永遠に色褪せない。砂の器は何度も映像化されてるし、これからもされるだろうが、加藤剛の和賀英良を越える和賀英良は今後も絶対に出てこないと断言できる pic.twitter.com/A5sj0e6gDA
— クレメンティア (@hougyoku1835) September 8, 2019
原作者の松本清張氏も高く評価したというクライマックスシーンは必見です。
沈まぬ太陽
『沈まぬ太陽』は2009年の映画、山崎豊子原作の実際の飛行機事故がモデルとされているフィクション作品。
渡辺謙さん主演のこの社会派ドラマは、他にも三浦友和さん、石坂浩二さんなど豪華な俳優陣が出演されています。
加藤さんがこの作品で演じるのは『利根川泰司(とねがわやすし)』という首相役。
山崎豊子の『沈まぬ太陽』(東宝、2009年)で利根川泰司総理(モデルは中曽根康弘)を演じた加藤剛。右は官房長官の十時征成(モデルは後藤田正晴)の中野誠也。俳優座コンビ。 pic.twitter.com/rWG1NIwfdF
— 濱田研吾 (@hamabin1) November 29, 2019
でもこの映画、3時間以上もあるんですよ。
鑑賞する際は、時間に余裕をもって観るか、分けて観るかがおすすめです。
舟を編む
『舟を編む』は2013年松田龍平さん、宮崎あおいさん主演の映画、三浦しをん原作作品です。
この映画で加藤さんが演じるのは、辞書監修者の松本朋佑教授役。
俳優座の芝居はフォローしてこなかったので、今にして思えば『コルチャック先生』とか『先生とオリザニン』とか加藤剛主演作を観る機会はあったんだよなあと今更乍ら臍を噛む。写真は『舟を編む』の可愛らしい加藤さん。 pic.twitter.com/45oWt9KmsP
— さざんかQ (@sazankaQ) July 9, 2018
落ち着いた雰囲気の加藤さんにピッタリなのですが、加藤さんから出るとは思えないセリフがちょっと嬉しくなるような(笑)作品です。
その他にも加藤剛の出演作品は多数
映画作品
- わが愛の譜 滝廉太郎物語(1993年):滝吉弘役。
- 千利休 本覺坊遺文(1989年):古田織部役。
- 忍ぶ川(1972年):哲郎役(主演)
- 戦争と人間 第一部(1970年)・第二部(1971年):服部医師役
- 影の車(1970年):浜島幸雄(主演)
など多数
テレビドラマ作品
- 大河ドラマ・風と雲と虹と(1976年):平将門役
- 大河ドラマ・獅子の時代(1980年):苅谷嘉顕役
- 土曜グランド劇場・三丁目の古寺に、照る日曇る日、恋の雨(1976年):風間一弘役
- 陽はまた昇る(1979年):塩田吾平役
- 大いなる朝(1979年):山本五十六役
- 関ヶ原(1981年):石田三成役
- 金曜時代劇・密命 寒月霞斬り(2008年):荒神屋喜八役
- 坂の上の雲(2009年~2011年):伊藤博文役
- 負けて、勝つ 〜戦後を創った男・吉田茂〜(2012年):牧野伸顕役
- 事件 18(2017年10月5日放送分):熊倉喜久夫役 ・加藤剛さんのテレビドラマ遺作
など多数
まとめ
遺作となってしまった『今夜、ロマンス劇場で』で加藤剛さんが演じたのは『年老いた主人公』ですが、その演技力はさすがです。
綾瀬はるかさんと坂口健太郎さんのW主演の作品ではありますが、『加藤剛さん』が物語をより一層盛り上げてくれている事は明らか。
特殊メイクで主人公がそのまま老人になるパターンの映画もある中、『今夜、ロマンス劇場で』のおじいちゃんは断然、加藤剛さん推しです。
来週『今夜、ロマンス劇場で』やるのか
あれクライマックスで涙腺おかしくなったよ……
これが映画遺作になった加藤剛がもうめちゃくちゃによかったし— 茂十郎 (@moooooooojuro) May 9, 2020
酒飲んで涙腺が緩み過ぎなのか、今夜ロマンス劇場で、観ながら泣ける。
年老いた主人公、加藤剛の最後の作品だと思うとヤバい。— いるかのしっぽが消えました (@excelsindeed) April 11, 2020
『今夜、ロマンス劇場で』また観たいな。何の期待せずに行って号泣して帰ってきたんよね。加藤剛さんの表情がもうたまらなくってね…だから泣けたんだよきっと😭映画愛が詰まった良き作品だった。 pic.twitter.com/48TVUgi5WR
— ぶんずいろ (@__bunzuiro__) July 18, 2018
誰かとずっと一緒にいたくなるような映画『今夜、ロマンス劇場で』は、大切な人を思い浮かべながら観たい作品、そして号泣間違い無しのラストシーンは加藤剛さんの演技があってこそ。
ハンカチを準備してラストに備えてくださいね!
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