『となりのトトロ』を観終わって感動のまま、エンディングへ・・・
なぜかそこには見知らぬ赤ちゃんが登場しています。
トトロのエンディングに登場する赤ちゃんは一体誰なの?って気になる人、多いですよね。
目次
トトロのエンディングに登場する赤ちゃんはメイの弟か妹?
『となりのトトロ』のエンディング中に登場する赤ちゃんは、草壁家の新しい家族、つまりメイの弟か妹なのでしょうか?
お母さんの入院や退院の状況から考察していきます。
トトロのエンディングに見知らぬ赤ちゃんが登場
エンディングはお母さんがタクシーで帰宅するところから始まります。
どうやら季節は秋~冬のころ。
サツキとメイがトトロと出会ったのは夏ですから、そのすぐ後の秋という事でしょう。
無事に退院できて大喜びのサツキとメイ、徐々に日常生活が戻ってきたようですね。
家事から解放されて、友達と遊ぶ事も多くなったサツキですが、なぜかメイの傍にはちょこんと座る赤ちゃんの姿が・・・
なぜエンディング中に突然登場したのでしょうか。
エンディングの赤ちゃんは誰?
エンディング中の赤ちゃんを見て、あれはメイの弟か妹じゃないかと感じる人も多いと思います。
確かに、家族が増えていたら素敵ですね。
でも帰宅時にタクシーから降りてきたお母さん、手ぶらでした・・・
お風呂もサツキとメイの3人で、寝る前の絵本も3人だけです。
つまり、エンディングに登場する赤ちゃんは、メイの弟でも妹でもないと考えられます。
では、なぜそんな見知らぬ赤ちゃんを登場させたのか。
これについては、メイが一番のチビではなく、お姉さんになった事を意味しているのではないでしょうか。
近所にはたくさんの子供が住んでいます。
一緒に遊んだり、時にはケンカしたり。
そんな子供同士のコミュニティの中にいる、『メイよりも年下の子供』。
今まではお姉ちゃんであるサツキや、近所のかんた、同級生のみっちゃんに守られて可愛がられるだけの存在だったメイにも、ついに『面倒を見なければならない』子分、いや弟分・妹分が出来たんです。
年下の子の面倒を見るというお姉さん的役割が、いよいよメイにも回ってきた事を描いているのでしょう。
トトロのお母さんの入院は妊娠ではない
メイとサツキのお母さんは長い間『病気で』入院生活をしていました。
ようやく退院して家に戻ってきた時、季節はすっかり変わって秋。
ドングリ拾いや焼き芋が楽しめる季節になっていたようです。
エンディングに赤ちゃんが登場する事で、お母さんの入院の理由は『妊娠』だと考える方も多いですが、妊娠ではなく、『病気』という設定となっています。
お母さんは妊娠ではなく病気で入院していた
サツキはお母さんの入院理由を『風邪のようなもの』と聞かされていました。
物語中にはハッキリと病名は出てきませんが、サツキがお母さんを心配するような理由での入院。
つまり、『病気』が原因の入院と考える方が自然です。
続き→おかあさんに対するサツキの不安な気持ちを背景の影によって強調したいという宮崎駿監督のリクエストを受けて、光が当たっている部分は黄色を濃いめに塗って、影を際立たせています。昼間の時間とは、まったく違って見えますね。 #金ロー #となりのトトロ #サツキ #宮崎駿 #ジブリ pic.twitter.com/Hr8IkVUSVc
— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) August 17, 2018
体調を崩してしまって、一時的に退院できる日に帰ってこられなくなってしまった時、サツキは不安のあまりおばあちゃんの前で号泣してしまいます。
お母さんを心配して号泣しているワケですから、やはりお母さんが『病気』だという認識で間違いないと考えられます。
お母さんの入院が妊娠ではないと考えられる理由
入院の理由に『妊娠』説もあるお母さん、ここではお母さんの入院が『病気』であり、妊娠とは考えにくい理由を挙げていきます。
草壁家の新居
まず、草壁家が引っ越してきた空家、あそこは裏設定で『結核患者が療養するための別荘』となっています。
しかも、その人が死んでしまったために使われなくなり、長い間空家になっていたのだとか。
サツキ「ボロッ!」
メイ「ボロー!」
サツキ「お化け屋敷みたーい!」
#kinro #となりのトトロ #メイ #サツキ #夏はジブリ #おばけやしき pic.twitter.com/FsjRuA6urE— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) August 17, 2018
お母さんの入院中に、しかも赤ちゃんを連れて帰ってくるかもしれない家として選ぶとは思えませんし、赤ちゃんが生まれる直前に、しかもお母さん抜きで引っ越しをするとも考えにくいでしょう。
引っ越した家には赤ちゃん用品が見当たらない
そろそろ退院が近い事は、一時退院で徐々に慣らすという表現からも間違いないでしょう。
もし入院が『妊娠』だとしたら・・・
帰ってくるはずの赤ちゃんのためのものが、全く見当たりません。
ベビーベッドなどは無いにしても、おしめや赤ちゃんのおもちゃくらいは準備するのではないでしょうか。
畑の野菜
太陽をいっぱい浴びて育ったおばあちゃんの畑の野菜。
『体にもいい』と聞いてメイやサツキは、おかあさんの病気にもいいのかを聞いています。
メイ「メイがとったトウモコロシ、お母さんにあげるの!」
#金ロー #となりのトトロ #メイ #サツキ #おかあさん #カンタのばあちゃん #トウモロコシ pic.twitter.com/UGxDE5J1Np— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) August 17, 2018
もしお母さんが妊娠のために入院しているのだとすれば、お母さんの病気にも、という言い方はしません。
例え妊娠中に何らかの病気になったための入院であっても、『お母さんと赤ちゃん』にもいいのかどうかを聞くでしょう。
エンディングの季節は秋
退院したお母さんはタクシーで帰宅しています。
でも、手ぶらです。赤ちゃんを連れている様子はありません。
もしまだ『産んでいない』状態だとしても、秋にお座りしている赤ちゃんがいるのは不自然かな、と思います。
お座りするのって、だいたい生後6か月頃からですからね・・・
メイとサツキの間にも赤ちゃんの話題がない
お母さんのおなかに赤ちゃんがいる、そういう事になったら、サツキとメイだって生まれてくるのを楽しみにしていると思います。
それなのに、そんな話題は一切無し。
あのような友達感覚のお父さんですから、『聞かされていない』とも考えられません。
まとめ
エンディングに登場する赤ちゃんは、メイの弟でも妹でもない、おそらく近所で生まれた赤ちゃんでしょう。
子供同士のコミュニティの中で、自然に『小さい子』と関わるようになっていった様子を描いているのだと思われます。
そのため、やはりお母さんの入院理由も『妊娠』ではなく、『病気』、しかも結核説が濃厚です。
ただ、家族が増えるって素敵な事ですよね。
メイもお姉さんになって、面倒を見られる側ではなく、面倒を見る側へと成長した。
エンディングの赤ちゃんと、その赤ちゃんや小さい子を連れているメイの姿は、その後の草壁家の伏線なのかもしれません。
ひょっとしたら、そのうちメイの『本当の』弟か妹が誕生するかもしれませんね!
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