『ハリーポッターと賢者の石』に登場したターバン姿の先生、『クィレル』は最後には砂のようになってボロボロと崩れて死んでしまいました。
このクィレル先生の死因は、ハリーがクィレルの顔面を掴んだから?
ハリーも意図しない魔法が発動したから?
この時、ハリーとクィレルの間に何が起こっていたのでしょうか?
クィレルの死の原因とハリーの手に宿っていた謎の力、ダンブルドアの言う母の愛とはどのようなものなのかについて解説します。
目次
【ハリーポッターと賢者の石】クィレルの死因
『ハリーポッターと賢者の石』の、実は悪役『クィレル』。
最終的にはハリーの命を奪おうとするも、失敗しましたよね。
一見ハリーよりは強そうに見えたクィレルが、あっという間に消滅してしまったのはなぜなのでしょうか。
クィレルは体が砂のようになり崩れた
ハリーの息の根を止めようと、クィレルはハリーの首を締めにかかります。
いつもおどおどしていたクィレル先生ですが、今はまるで別人。
このままだと死んでしまう!
ハリーは必死に首を絞めているクィレルの手を振りほどこうとして・・・
首を絞める手をハリーが掴んだことで、なぜかボロボロと砂のように崩れていってしまうクィレルの腕。
このシーン、ハリーの未知の力が発動したように見えます。
よくわからないけれど自分の手には何らかの効果がある!
そう悟った彼は咄嗟にクィレルの顔面に掴みかかり・・・
思惑通り、クィレルの顔面はあっという間にひび割れていきます。
そして顔のひび割れが全身に広がり、クィレルは乾いた砂が崩れ落ちるようにして消滅。
つまり、クィレルは『ハリーの手から発せられた魔法によって、体が乾いた砂のようになって崩れて』死亡しました。
刺されたり斬られたりしたのではなく、ハリーの中に秘められていた魔法の力がクィレルを消滅させたのですね。
原作小説でのクィレルの死の様子は映画版と異なる
原作小説では、クィレルは『ハリーに触れると』、触れた部分が焼けただれて皮がベロンと剥け、強烈な痛みに襲われます。
原作小説の『焼けただれる』という部分が、映画版では『崩れる』に変更されているわけですね。
もう一つの大きな変更点としては、『ハリーの手』がクィレルを消滅させるかどうか。
映画版ではハリーの手に何らかの力があるように描かれていますが、原作小説ではハリーが手を触れるかどうかは関係なく、そもそもクィレル自身がハリーに触れる事すらできません。
原作では、ハリーの手首を掴んでも首を絞めようとしても、クィレルがハリーに触れている部分が焼けただれてしまうのです。
それならば、とクィレルは一切触れずにハリーを葬るための死の呪いをかけ始める。
これが、原作小説でのハリーとクィレルの対峙の形です。
では、ハリーがクィレルの死の呪いを受けないためにはどうしたか・・・
そう、ハリーはクィレルに掴みかかります。
クィレルが激しい痛みに襲われて、呪いをかける事すらできないようするために。
ハリーは必死にクィレルの腕にしがみついて離れません。
やがてクィレルの腕はもげ、全身を失う・・・
実は原作小説版では、この部分の表現的にはたった数行。
クィレルは死んだのだと『なんとなく』わかるような書き方をしています。
原作小説と映画版とでハリーとの対決の様子やクィレルの死にゆく姿が違うのは、『ハリーに秘められている力』と『クィレルが死んでしまった』事をわかりやすく表現するためだったのかもしれません。
原作小説での『焼けただれて』という部分を考慮するならば、映画版でのクィレルの死の様子は『砂のように』ではなく『灰のように』なって崩れたとも言えそうです。
【ハリーポッターと賢者の石】ハリーの手の魔法と母の愛の関係
最後までご覧いただきありがとうございました🙇🏻♂️ 次回からは「#4週連続ハリポタ・ファンタビ祭り」を放送します😆
来週はシリーズ第1作「#ハリー・ポッターと賢者の石」。全てはここから始まります‼️どうぞお楽しみに🤗#金曜ロードSHOW#ハリー・ポッター pic.twitter.com/ns9ZTgcNvK— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) October 16, 2020
なぜクィレルを倒せたのかがわからないハリーへの説明として、ダンブルドアは『母の愛』という説明をしています。
母の愛・・・?
わかるような、わからないような。
ムリヤリ納得させられている感もあるこの説明についても、わかりやすく説明します。
生き残った男の子の意味
ハリーの両親は、優秀な魔法使いです。
もちろん、ハリーにも魔法使いとしての素質が備わっており、誰もが知るように成長とともに魔法の力で大活躍しますよね。
そんなハリー少年がまだ赤ちゃんだった頃、両親はヴォルデモートによって殺害されました。
両親が殺され、なぜかヴォルデモートも消えて唯一生き残った男の子。
それが『ハリー・ポッター』です。
この時点でハリーにはものすごい魔法の才能があるんだろう、意識せずともヴォルデモートを消滅させるような力を持っていたのだろう、と想像してしまいますよね。
しかし実際には、この時にヴォルデモートを撃退したのはハリーの力ではなく『母の力』。
母がハリーを『守った』のです。
ハリーの手の魔法は自分の力ではない
なぜかハリーの手に不思議な力が備わっていて、クィレルの手首や顔面を掴んだことでクィレルの体は崩れ落ちた・・・
ハリーがクィレルを撃退するシーンって、そういう風に見えますよね。
偶然、ハリーが何らかの魔法使う事ができた?
命の危機で眠っていた力が発揮された?
いやいや。
クィレルを打ち破ったのは、ハリー自身の能力ではありませんでした。
実はこれが、ダンブルドアの言う『ハリーの肌に残った母の愛』だったのです。
母の愛はヴォルデモートの呪いの反対魔法
ハリーの母はヴォルデモートに襲われた日、ハリーを救うために犠牲となりました。
ハリーをかばって死んだのです。
ハリーをどんなに愛しているか、どんなに大切に思っているか。
大切な我が子に危害を加えさせたりしない、守りたい!
あの日、そんな母の強い思いがヴォルデモートの死の呪いに対抗する『強力な反対呪文』としての効果を発揮しました。
だからこそヴォルデモートは体を失い、反対に、ハリーは生き残る事ができたのです。
母の強い思いは消えることなく、クィレルとの戦いの時にもハリーの肌にしっかりと残されていました。
つまり、クィレルと戦った時にハリーの手に備わっていた謎の力は『母の愛』の力だったのです。
クィレルが死んでマルフォイは死なない理由
ヴォルデモートがハリーの命を奪おうとしたときに『母の愛の力』によってハリーは守られ、ヴォルデモートの体は消滅しました。
ダンブルドアによると、『母の愛』は永久にハリーの肌に残っているのだとか・・・
では、なぜクィレルの体は消滅して、ハリーのライバルのドラコ・マルフォイのような人物は消滅しないのでしょうか。
ハリーを邪魔者だと思っている事に違いはありませんし、マルフォイのハリーに対するイジワルもヒドイものです。
もっとも、ハリーを嫌い!って思いながらハリーに触れただけでいちいち消滅してたら、ハリーが悪魔のような存在になってしまいますが(汗)
クィレルの体が消滅して、ドラコ・マルフォイの体は消滅しない理由。
それは、どれだけヴォルデモートに近しい存在かどうかにもよるのかもしれません。
クィレルは、ヴォルデモートの魂を自分の体に宿らせています。
ほぼ融合、一体化。
このことから、憎しみや欲望、野望に満ちた者はハリーに触れる事ができない、というよりは、『母の愛』はかつてハリーの命を狙ったヴォルデモートそのものに強く反応を示していると考えられます。
まとめ
『ハリーポッターと賢者の石』では、一見あやしくない先生が実は最終的には『悪者』だったと判明します。
その悪者がクィレル先生。
ホグワーツ魔法魔術学校で『闇の魔法に対する防衛』について教えているのが、クィレルだなんて何とも皮肉な話ですね・・・
そんなクィレルは、ハリーに触れられた事により体がボロボロと砂のようなって、崩れて死んでしまいます。
なぜそんなことが起きたのか・・・
それは、ハリーを守りたいという強い母の思い、『母の愛』がハリーの肌にしっかりと刻まれていたから。
ハリーを守ろうとした母の強い思いが、ヴォルデモートの死の呪い力の反対魔法となって作用していたからでした。
クィレル自身はヴォルデモート本人ではありませんが、ヴォルデモートと融合していた事により、『母の愛』の力がより強く反応したのでしょう。
ハリーを守ろうとする母の愛の力が作用し、ハリーを亡き者にしようとするクィレルの身を滅ぼしたのです。
両親を知らずに育ったハリー。
しかし、ハリーを守ろうとする亡き母の愛の力は何よりも強大だったようです。
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