スパイ教室エルナの能力や特技・強さは?性格と落ちこぼれの過去についても

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『スパイ教室』に登場する金髪の少女・愚人(ぐじん)のエルナは、精巧に作られた人形のような顔立ちが印象的な少女です。

スパイチーム『灯(ともしび)』の中ではアネットと同じく最年少。

『の』と『不幸』が口癖の彼女は、『尽くし殺す時間なの』が決め台詞。

そんな彼女の能力や強さは一体どのようなものなのでしょうか。

 

この記事では愚人のエルナの能力や特技、強さ、性格や彼女の過去について解説していきます。

 

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スパイ教室エルナの能力・特技・強さ


スパイ養成学校の落ちこぼればかりが集められたチーム『灯』。

当然、エルナもまたスパイ養成学校の落ちこぼれ枠でクラウスにスカウトされた少女です。

しかし、落ちこぼれであることと彼女らの能力、特技や強さはまた別の話。

使い方によっては、かなり強力な武器となり得る特殊な能力を秘めているのです。

 

ここではまずはじめに、エルナが持つ特別な力と強さについての解説を行います。

 

不幸を嗅ぎつけ利用できる能力

愚人のエルナの特技はズバリ『事故』です。

不幸に惹かれ、不幸の予兆を感じ取れるまでになったその能力で、偶然とも思える事故を利用し敵を撃つ。

スパイにとっては最強とも言える能力なのです。

 

なぜなら、人為的な痕跡を残さぬまま敵を葬れるから。

射撃や毒物などは痕跡が残る可能性が高い方法ですが、事故であれば偶然で仕方がない、運が悪かった・・・ということを敵自身に納得させられるから。

 

嗅覚で感じる事故の予兆。

追われたフリでもしながら敵を現場に誘い込み、偶然を装いながら事故が起きるのを待てばいいのです。

 

ちなみにエルナの言う『不幸(=事故)』には、無意識に惹かれる不幸、嗅覚で感じ取り回避できる不幸、本当に偶発的に起こる不幸、彼女が意図的に引き起こしている不幸の4種類があります。

 

無意識に惹かれ、嗅覚で感じ取れる不幸は彼女の特技

意図的に引き起こす不幸は彼女のオリジナルの詐術、というワケですね。

 

戦闘能力は詐術に特化

スパイ教室エルナの事故の特技のイメージ画像

 

エルナはメンバーの中では最年少の14歳。

ジビアのように体力や腕力があるわけではなく、リリィのようにタフさもなく、戦闘力そのものは低い部類かもしれません。

 

しかし、エルナの最大の武器は事故。

自身の体の大きさや格闘能力に関係することなく、大きな事故に敵を巻き込むその能力は脅威としか言いようがありません。

 

そんなエルナの持つ事故の特技を最大限に発揮するには、敵を騙すこと、敵を油断させることが必須となります。

なぜなら、事故の予兆を感じ取っていても敵を巻き込めなければ無意味となってしまうから。

 

つまり、エルナの戦闘力は詐術、相手をいかに騙せるかという部分に大きく左右されると言えます。

 

エルナの性格と灯メンバー内の役割

独特の口癖と甘えん坊のイメージがあるエルナ。

同じく最年少メンバーのアネットに酷くいじりまわされ逃げ回っているものの、年上メンバーを『○○お姉ちゃん』と呼び、その柔らかいほっぺをムニムニされながら可愛がられているマスコット的存在。

しかし、実際の彼女はどのような人物なのでしょうか。

 

ここではエルナの性格についての詳細、そしてその彼女がメンバー内でどのような役割を担っているのかについて解説していきます。

 

不幸に惹かれる自罰体質の甘えん坊

エルナの性格は、彼女自身が言うところによると口下手で根暗、実は少しプライドが高いのだとか。

ただ、灯メンバーから見た彼女は愛らしくてかわいくて、守りたくなってしまうような存在、そういう印象ですよね。

 

彼女の不幸を呼び寄せてしまうような体質は、医者に言わせると『自罰体質』、飛禽のヴィンドに言わせれば『偶然』、『不注意』。

しかしエルナ自身は、時には事故を意図的に引き起こしています。

 

自身の評価と周りからの評価が乖離しているけれども、どちらもエルナ。

年上メンバーへの『○○お姉ちゃん』という甘えた呼び方も、エルナをオモチャだと思っているアネットを『あいつ』と呼んでしまう刺々しさも、やはりどちらもエルナです。

 

つまり、内に秘めている感情と表に出している感情が少し違ってしまうのが、エルナの性格上の特徴と言えるのではないでしょうか。

本当は寂しがり屋なのに強がってしまったり、口下手すぎてキツイ言い方に変わってしまったことを、ひとりでクヨクヨ後悔していたり・・・

 

しかし、もはや『自罰体質で不幸で甘えん坊でほっぺはムニムニ』というマスコットキャラになりつつあるエルナ。

どんなエルナであっても、ボスのクラウスをはじめとした灯メンバーたちはあたたかく迎え入れてくれるのです。

 

灯の特殊班としてサポートを担う

灯の中でエルナはその特殊な能力を活かして後方支援をするグループ、『特殊班』に所属しています。

特殊班のメンバーは他には(エルナにとっての)いじめっ子アネットと、優しいサラ。

どう考えても収集がつかなくなるメンバー編成ではありますが、そこはサラがうまくまとめています。

 

アネットが奇怪な発明品を作り上げ、サラはアネットとエルナを上手くコントロールし、エルナは思いもよらない事故で敵を翻弄する。

 

戦闘担当の実行班や、情報の精査と作戦考案の情報班のように、『こういう役割』という分類が難しい特殊班ですが・・・

彼女らの持っている能力が特殊であるが故、ここ一番のタイミングで能力を発揮できればこれ以上心強いことはありません。

 

付加的要素としては、特殊班のメンバーは年齢層が低いためか、お姉さんたちに可愛がられています。

癒し担当グループとも言えますね(笑)

 

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養成学校の落ちこぼれ・エルナの過去

スパイチーム『灯』を構成する少女たちは皆、なんらかの過去がキッカケとなってスパイ養成学校に入学しています。

彼女らの過去とはどのようなものなのでしょうか。

そして、どうして養成学校の落ちこぼれとなってしまったのでしょうか。

 

ここでは人付き合いが壊滅的なエルナの、養成学校時代について紹介していきます。

 

火事で家族を失った過去

エルナは実は貴族の家に生まれた少女です。

実際には貴族制は廃止されているため、『貴族』とは名ばかりとなっていましたが、それでもお金に不自由することはないお嬢様。

 

しかしある時、その生活は一変します。

エルナの一家を襲った突然の火事。

生き残ったのはエルナただひとり。

 

この頃、エルナの自罰願望という歪んだ欲求が生まれたのです。

 

自分だけ生き残ってしまった。

生き残ったのはズルい。

『家族の分まで生きて』は呪いの言葉。

自分自身を罰したくて不幸に惹かれ、不幸である自分を慰めてもらいたくてさらに不幸へ飛び込むことの繰り返し。

 

やがて事故現場にやたらと出没するエルナはスパイ養成学校のスカウトの目に留まり、『亡くなった家族に恥じぬよう、多くの人を救うスパイになりたい』という目標を持って入学を決意したのです。

 

落ちこぼれの原因は性格

スパイ教室エルナの同情を誘う自演のイメージ画像

 

灯のチームには養成学校時代にある程度の成績を収めていても人間関係につまづいてしまっていた少女が多数。

エルナもまた、人付き合いが苦手なタイプです。

さらに人を不幸な事故に巻き込んでしまうその体質も、周囲の人々から気味悪がられていました。

 

実は一時期アネットと同じ養成学校で過ごしていたというエルナですが、周りを事故に巻き込むという理由から別の養成学校に転校させられてしまったようです。

 

まわりから気味悪がられるから落ちこぼれた?

事故に遭いすぎるから成績が悪かった?

 

いや、実はエルナの落ちこぼれの原因は『不幸』ではありません。

本当の原因は、彼女の性格。

ひねくれてしまったその性格。

 

つまり、『不幸なのだから、成績が悪くても友達ができなくても嫌われても仕方がない』という、言わば自分に甘い、ズルい気持ちが落ちこぼれの原因です。

 

不幸な目に遭うことで罰せられてるのだから、許されるに違いない。

私は不幸なのだから、誰かに可哀そうだと思ってもらいたい、慰めてもらいたい。

 

そのような願望が生み出した不幸体質。

嘘で固めた自罰願望。

『不幸』であることに頼らず、とことん頑張れば成績も悪くなかったかもしれません。

 

しかし自身に甘く、逃げ道を知ってしまっていたエルナは『不幸』を盾にしてしまっていたのです。

エルナの家族を襲った火事ですら、『放火された』というのはエルナが周囲の同情を誘うための後付けである可能性が高く、実際には何らかの原因による失火かもしれないのです。

 

『愚人』は、亡くなった両親に恥じぬよう多くの人を救うスパイになるという『理想を諦めた日』に自ら名乗ろうと決めた名前。

自身の心の内を嘲笑するかのようなコードネーム。

 

しかしクラウスにスカウトされ、灯の中で多くの日々を過ごすうちにエルナは気づきました。

こんな自分でもいい、嫌われてもいい、灯を守るためなら自ら不幸に身を晒してもいい。

 

だから彼女は、怖くたってもう逃げません。

『事故』×『自演』という騙しの手口・詐術は、エルナそのもの。

事故に見舞われる少女が、不幸の予兆を感じ取れるその特種能力を生かし偶然を装って災害を発生させるテクニック。

 

同情を誘い、周囲を唖然とさせ、自身を犠牲にするというカッコ悪い立ち回り方でも、それはエルナのスパイとしての戦い方なのです。

灯という大切な居場所、メンバーたちの優しさが、彼女の内に秘めていた気持ちを解放したと言えますね。

 

まとめ

『スパイ教室』に登場する金髪のスパイ、コードネーム『愚人』のエルナは、精巧な人形のような肌を持つ少女です。

クラウスのスカウトによって灯へメンバー入りした直後は浮いてしまっている感じがありましたが、アネットにむやみに絡まれ、他のメンバーにほっぺを突かれているうちに自然と仲間に溶け込むことができました。

 

そんな彼女が持つ特技は『事故』であり、不幸に惹かれ不幸を感じ取り、さらに不幸を引き起こすことができるスパイとしては最強とも言える能力。

その特殊な能力を活かして、後方からのサポートを担う『特殊班』として活躍しています。

 

元々は自罰願望を持ち、不幸によって同情されたいなど自身に甘い部分があったエルナ。

しかし大切な灯を守るため、不幸を惹きつけるその特殊能力は、仲間を守るための技術として大きな進化を遂げました。

 

彼女が本当の心を隠すことなく確立させたその驚くような戦い方は、今後の任務でも大いに活躍してくれそうですね!

 

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