『無能なナナ』の第2話、『時間遡行』の物語は若干わかりにくい、どうやって渋沢が殺されたのかがわかりにくい内容となっています。
何度も見直してようやく、ああそういう事ね・・・と理解できた渋沢暗殺のトリック。
凍った池やスコップにどんな関係があるのか、順を追って解説していきます。
目次
【無能なナナ】渋沢ヨウヘイの時間遡行の能力とは
#無能なナナ 放送まで
◤ あ と 9 日 ◢
渋沢ヨウヘイ役:増田俊樹
「時間を止めることができる」と言われている能力者。
何が起きても時間をあやつり、自分に都合よく状況を変えることができる。
性格は、やや神経質だが紳士的で理想家肌な好青年。 pic.twitter.com/d2DpPf3sf1— TVアニメ「無能なナナ」公式 (@munounanana) September 24, 2020
『無能なナナ』には様々な能力者が登場しますが、今回スポットが当たるのは、クラスメイトの『渋沢ヨウヘイ(しぶさわようへい)』。
彼の持つ能力は、『時間遡行』つまり時間を遡れる能力です。
時間遡行の能力の詳細
『時間遡行』の能力は、単に過去を遡るだけではなく、過去に戻って出来事に干渉する事で、その時点から未来を変えられるというものです。
例えば、ナナの腕がコップに当たり、コップの水をひっくりかえして渋沢の洋服が濡れてしまった、という出来事が起きたとします。
そんな時は、渋沢の能力で過去に戻り、『コップの水がひっくり返らないようにおさえておく』だけ。
そうすると、コップの水はそもそもこぼれなかった事になり、起きたはずの出来事が書き変えられた事になります。
つまり、もしナナが『誰かを殺害』しても、渋沢が殺害前に戻ってなんらかの邪魔をすれば、『ナナは誰も殺害していない』という事にもなり得るのです。
時間遡行の能力の代償
多くの能力者にあるように、渋沢ヨウヘイの時間遡行の能力にも『代償』が存在します。
その代償とは、能力を使うと体力を消耗し、かなり疲労してしまうという事。
しかも、時間を遡れば遡るほど消耗具合が激しいらしく、12時間以上前まで時間を遡ると、遡った先でも吐くぐらいに疲れてしまうのだとか。
コップの水がこぼれるのを阻止した、その一瞬の時間を遡るにも息が上がってしまうようです。
時間遡行の能力の制限
渋沢ヨウヘイの時間遡行の能力には、限界があります。
それは、1日以上前には戻れないというもの。
つまり、彼の能力には『制限』があるというワケですね。
また、彼の能力は『過去の同じ場所に戻れる』という能力でもあるので、裏を返せば該当の場所まで行かなければならないという事でもあります。
しかも時間を遡った先で、誰かと目が合うなどして渋沢の存在をハッキリと認識されると、強制的に現在に戻されてしまうのだとか。
まとめると、時間遡行の能力の制限は、
- 1日以上前までは戻れない
- 過去の同じ場所に戻ることが出来る
- 過去に戻った際に誰かに認識されれば強制帰還
ナナは能力の代償と制限を上手く使って、渋沢ヨウヘイの暗殺を実行したという事ですね。
【無能なナナ】時間遡行のネタバレとわかりにくい渋沢暗殺トリック
渋沢ヨウヘイの死因は溺死です。
これは、ナナが仕組んだトリックによって溺死させられたという、いわゆる殺人事件でもあります。
原作漫画の第2話『時間遡行』の物語では若干わかりにくい、どうやって渋沢を殺したの?と感じた『渋沢ヨウヘイ殺害のトリック』について説明します。
時間遡行のネタバレ1:暗殺に至るまでの状況
まずは、渋沢ヨウヘイ暗殺に至るまでの状況を振り返ってみます。
沼地や水辺での戦闘を想定した訓練
渋沢ヨウヘイが殺害された当日の朝、学園では『沼地や水辺での戦闘を想定した訓練』が行われていました。
生徒たちはキャッキャと楽しそうでしたが、カナヅチである渋沢だけはやや必死な様子でしたよね(笑)
そう、渋沢ヨウヘイはカナヅチ。
つまり泳ぎが苦手なため、結果的に溺死したのです。
郡セイヤの氷の能力で訓練は終了
郡セイヤの能力は『氷操作』です。
水深約5メートル、生徒たちの目の前に広がる池だって、セイヤの能力によってあっという間に凍り付いてしまいます。
3日~4日は溶けないという池の水。
セイヤが凍らせてしまった事により、訓練は中止になったようです。
放課後に渋沢ヨウヘイと共にナナオの捜索
お昼の時間に渋沢ヨウヘイの能力をはじめて見かけたナナは、その能力を探るべく、放課後渋沢にさりげなく近づきます。
そして、そこで初めてナナは渋沢の能力が『時間遡行』である事を知るのです。
詳細が知られていないヨウヘイの能力。
クラスメイト達も、ヨウヘイの能力は『時間を止められる』事だと思っていたようです。
しかしナナは、こぼれかけたコップの水が少しもヨウヘイの服を濡らしていない事から、『時間を止められる』ではなく、『時間を遡れる』能力だという事に気が付いたんですね。
この辺、さすがの洞察力です。
そしてその様子を見ていたのか、『時間遡行』の能力を知った小野寺キョウヤが、その能力で中島ナナオ失踪について調べてくれ、と言い出します。
ナナにとっては『余計な事するな』状態(笑)
まあ、そこで渋沢が乗り気になってしまったのだから仕方がありません。
渋沢にナナオの捜索をさせながら、ナナオ失踪の原因から遠ざけなければならない。
このピンチをどう切り抜けるのかが『時間遡行』の物語の見どころでもあります。
ナナオ突き落としの直前までで本日の捜索終了
渋沢の能力は時間遡行ですが、時間を遡ると体力を著しく消耗します。
数回に渡って時間を遡った渋沢でしたが、ナナがナナオを崖から突き落とす直前、お互いの手を取り合っている現場を目撃したところまでその日の捜索は終了。
ナナオを殺害する予定で動いていたナナですから、周りの気配には最新の注意を払っていたんですよね。
だからこそ、何度も何度も渋沢は時間遡行を繰り返さなければならなかった。
つまり、細心の注意を払っていた過去のナナに何度も目撃されてしまっていたのです。
『ナナとナナオが手を取り合っていた=仲が良い』
手を取り合った現場を目撃して、渋沢が勝手に仲が良いと勘違いしてくれたのはラッキーでした。
その後も続けてナナオの帰りの足取りを調べていたら、ナナの犯行があっさりバレてしまうところですが、渋沢はナナがナナオに何かしたのでは無いと感じて安心してしまったのでしょう。
その日の捜索は一旦終了となりました。
時間遡行のネタバレ2:ナナがスコップを持ち出した理由がわかりにくい
ヨウヘイと別れて、周囲が暗くなってからナナはコッソリ倉庫のような場所からスコップを持ち出します。
持ち出したスコップで何をしたのかと言えば・・・
穴を掘った、ではなく『氷の上に土をかぶせた』。
その日の朝の訓練の時間に、郡セイヤは能力を使って池の水をすっかり凍らせてしまいました。
3日~4日は溶けないというその氷は、やはり夜になっても凍ったまま。
その上に土をかぶせると、あっという間に簡易的な『地面』の完成です。
時間遡行のネタバレ3:渋沢ヨウヘイが溺死するまでのトリック
渋沢ヨウヘイが溺死してしまった理由、それは、時間を遡った先に『地面』が存在していなかったからです。
彼の能力には限界があり、遡ることが出来るのはせいぜい1日前まで。
12時間以上前に遡れば、遡った先で吐くぐらい疲労してしまう。
そして、極めつけが『渋沢ヨウヘイはカナヅチ』。
ナナが『実は・・・』と言って渋沢を誘い出したのは夜中になってから。
わざとあたりが暗くなってから呼び出したんですね。
しかも、渋沢が遡れる時間は24時間までですから、話の辻褄が合うギリギリの時間である必要もある。
実は崖の上で握手をした後に2人は人類の敵に襲われ、ナナオはこの場所で跡形もなく食べられてしまった。
何とか襲われる前に戻ってナナオを助けてほしい。
そんな風にナナに言われたら、正義感が強く、元々中島ナナオを捜していた渋沢は慌てますよね。
ナナとナナオが握手をしていたのは昨日の夕方6時頃。
渋沢がナナに呼び出されたのは、今日の夜10時半頃。
遡れる時間が24時間と限られている渋沢は、今すぐ『昨日の』『この場所』へ遡らなければならなくなります。
そう、ナナが渋沢を誘い出したのは、その日の午前中の授業ですっかり凍り付いた池の上。
あたりが暗くなり、渋沢は氷の上に作られたニセモノの『地面』には気づかない。
あたりの状況を把握しないまま時間を遡り、朝までは水だった池の上に降り立ってしまったなら・・・
渋沢が時間を遡った後もナナの前に戻ってこなかったのは、『時間を遡った先で誰にも見つからなかった』、そして『戻れなくなった』から。
人知れず、渋沢は池に沈んで溺れ死んでしまったという事です。
まとめ
『無能なナナ』の第2話、『時間遡行』の物語って、ナナの各話の中でもちょっとわかりにくい内容だと感じました。
渋沢ヨウヘイが溺死したのはわかる、でもどうしてそうなった?の部分が、ちょっとだけ頭を悩ませるんですよね。
そんな時間遡行の物語、順を追って行けば『なんだ、そういう事か』と納得できるものでもありました。
- 時間遡行の代償は体力の消耗
- 時間遡行の制限は1日以内、同じ場所、戻った先で誰かに認識されてはいけない
- 渋沢がナナに呼び出されたのは、本来は凍っていない池の上
こちらの記事を読んでから、もう一度『時間遡行』物語を読み直していただければ、なるほど!とスッキリしていただけると思います(^^)
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