2020年の梅雨明けはいつ頃?長い理由やおかしい豪雨が多いのはなぜなのか?

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夏空のイメージ画像 季節

2020年梅雨、じめじめの日が続いています。

7月に入り九州地方に甚大な被害をもたらした今回の梅雨前線は、中部地方でも河川の氾濫や土砂災害をもたらしました。

今年は梅雨が長引いている事もあり、大雨の影響を心配されている方も多いと思います。

 

2020年の梅雨はいつ終わるのでしょうか。

梅雨が長い原因はどこにあるのでしょうか。

そして、頻発するおかしな豪雨の原因はどのようなものなのでしょうか。

 

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2020年の梅雨明けはいつ頃?

各地の梅雨明け予想と平年・昨年との比較です。

 

地方 2020年予想 2020年確定値 平年 昨年
北海道
東北(北部) 7月終盤~8月 7/28頃 7/31頃
東北(南部) 8/2頃 7/25頃 7/25頃
関東甲信 8/1頃 7/21頃 7/24頃
東海 8/1頃 7/21頃 7/24頃
北陸 8/2頃 7/24頃 7/24頃
近畿 7/31頃 7/21頃 7/24頃
中国 7/30頃 7/21頃 7/25頃
四国 7/30頃 7/18頃 7/25頃
九州(北部) 7/30頃 7/19頃 7/25頃
九州(南部) 7/28頃 7/14頃 7/24頃
奄美 7/20頃 6/29頃 7/13頃
沖縄 6/12頃 6/23頃 7/10頃

 

梅雨時期のイメージ画像2

 

各地の梅雨明け予想時期と平年・昨年との比較

各地の梅雨明け予想時期はいつになるのでしょう。

また、平年に比べて、昨年に比べてどうなのでしょうか。

 

北海道地方の梅雨明け

北海道地方にはもともと梅雨が無いと言われています。

北海道地方に関しては、気象庁も梅雨入り、梅雨明けを発表していません。

 

東北地方の梅雨明け

例年であれば北部で7/28頃、南部で7/25頃に梅雨明けとなりますが、今年は梅雨が長引くことが予想されています。

梅雨がこのまま長期化すれば、梅雨明け時期は7月終盤~8月にずれ込むことも考えられます。

 

昨年は北部で平年より3日遅く、南部では平年並みの梅雨明けとなりましたが、今年はそれよりも大幅に遅れる可能性があります。

1991年の東北北部では梅雨明けが大幅に遅れ、8/14頃にようやく明けたという事もありました。

 

関東・甲信地方の梅雨明け

梅雨時期ではありますが、今年の関東甲信では平年以上に雨が多くなっています。

関東甲信地方での平年の梅雨明けは7/21頃ですが、今年は遅れると予想されています。

7月下旬もぐずついた天気の日が多くなる見通しです。

 

渇かない洗濯物のイメージ画像

 

昨年は7/24頃に平年より3日ほど遅れて梅雨明けしましたが、今年はさらに遅くなる可能性があります。

 

関東甲信地方では、過去に梅雨明けが8月になった年が数回ありましたが、今年の梅雨も長引いているので、7月終盤~8月初め頃までずれ込んでしまうかもしれません。

 

東海地方の梅雨明け

東海地方の梅雨明けも遅れる見込みです。

平年なら7/21頃、昨年は7/24頃に平年より3日遅れて梅雨明けとなりました。

梅雨前線の影響もあり、7月後半も雨の日が続きそうです。

 

東海地方で8月まで梅雨明けがずれ込んだのは1954年と2009年の2回です。

晴れ間が見えてくるのが7月の終盤あたりなので、8月初め頃までには梅雨明けとなりそうです。

 

北陸地方の梅雨明け

他の地方と同じく、北陸地方でも梅雨明けは遅れる見込みです。

平年は7/24頃、昨年は平年並みの7/24頃に梅雨明けとなっています。

 

7月後半もまだ当分は雨模様が続きますので、梅雨明けは7月終盤から8月になりそうです。

北陸地方では1951年の観測開始以来、8月まで梅雨明けがずれ込んでいる事が度々ありますが、梅雨前線の停滞が続けば、今年も8月に入ってからの梅雨明け発表となる可能性があります。

 

近畿地方の梅雨明け

近畿地方も、平年の梅雨明けは7/21頃ですが、やはり今年の梅雨明けは遅れそうです。

昨年は7/24頃に平年より3日ほど遅れて梅雨明けしました。

 

梅雨時期のイメージ画像3

 

1951年以降、8月まで梅雨明けがずれ込んだ事が2回。

今年の梅雨明けも平年より遅れそうなので、7月終盤~8月初め頃に梅雨明けする可能性があります。

 

中国地方の梅雨明け

中国地方でも梅雨明けは平年より遅れそうです。

平年は7/21頃、昨年は7/25頃に平年より4日遅い梅雨明けとなりました。

中国地方では7月の終盤でも天気がぐずつくところが多く、まだ梅雨明けの気配が感じられません。

 

8月になってからの梅雨明けとなったのは、1951年の観測開始以来1954年と1988年の2回。

予報では7月終盤には晴れるところも出てきますので、梅雨明けもその頃、7月終盤~8月初め頃になるかもしれません。

 

四国地方の梅雨明け

まだまだ梅雨明けの様子が見えてこない四国地方。

平年の梅雨明けは7/18頃、昨年は7/25頃に平年より7日遅れて梅雨明けとなっています。

今年は他の地方と同じく梅雨前線停滞の影響で梅雨明けが遅れていますが、7月終盤にはようやく晴れの予報が出されていますので、その頃に梅雨明けの発表となる可能性があります。

 

九州地方の梅雨明け

平年では九州北部で7/19頃、九州南部で7/14日頃の梅雨明けとなりますが、今年は遅れています。

昨年もやや遅れていましたが、九州北部で7/25頃、九州南部で7/24頃に梅雨明けとなりました。

 

梅雨時期のイメージ画像1

 

今年は天気がまだまだぐずついている日も多く、梅雨明けまでにはまだ時間がかかりそうですが、7月終盤あたりで晴れ間も見えてきますので梅雨明けとなるかもしれません。

 

奄美地方の梅雨明け

6/12頃に沖縄地方で梅雨明けし、それとさほど変わらないタイミングで梅雨明けとなるかと思われていた奄美地方ですが、7/19現在梅雨明けの発表はされていません。

他の地方の梅雨明け遅れの見込みと同じように、奄美地方の梅雨明けは遅れています。

 

平年なら6/29に梅雨明け、昨年も遅れましたが7/13に梅雨明けしています。

今年はそれよりも遅く、1951年の観測開始以来、最も遅い梅雨明けとなる事が確定しています。

ちなみに、これまでの記録は1983年と2010年の7/15頃でした。

 

奄美地方では7/20からは晴れの日が続くような予報が出ていますので、このあたりに梅雨明けとなる可能性があります。

7/23あたりからはまた天気がぐずつきますが、7/20頃に梅雨明けしなくても、7月終盤までには梅雨明けとなりそうです。

7/20の午前11時、鹿児島地方気象台は奄美地方は梅雨明けしたと見られると発表しました。

平年に比べて21日遅く、昨年より7日遅い梅雨明けとなりました。

 

沖縄地方の梅雨明け

沖縄気象台では6/12、沖縄地方が梅雨明けしたと見られると発表しました。

今年は平年より11日早く、昨年より28日早い梅雨明け発表となりました。

 

過去に梅雨明けまでの期間が最も長かったのは

1951年の観測開始以来、梅雨入りしてから梅雨が明けるまでが最も長かったのは、1954年の九州地方北部です。

1954年5月13日頃に梅雨入りし、明けたのが8月1日頃。

80日間という長期にわたりました。

 

逆に最も短い期間で梅雨明けとなったのは、1958年の北陸地方の6月28日頃に梅雨入りし、7月9日頃梅雨明けした11日間。

また1963年の沖縄地方でも6月4日頃に梅雨入りし、同月15日頃に梅雨明けとなったのも11日間という短い期間でした。

 

※梅雨入り、梅雨明けがはっきりせず特定されていない年を除きます。

 

今年の梅雨が長い理由

今年の梅雨は長く、雨の日が続いています。

今年の梅雨が長引いている原因は、日本の南側にある太平洋高気圧にあります。

例年、通常であれば梅雨明けとなるこの時期には太平洋高気圧が強まったり弱まったりしながら徐々に強くなり、梅雨前線を押し上げているところです。

太平洋高気圧が強まれば梅雨前線を北上させ、弱まれば南下させます。

 

しかし今年は、太平洋高気圧が弱く、梅雨前線が北上したり南下したりしないため、同じような位置に停滞し続けています。

 

太平洋高気圧がなかなか強くなってこない、これが梅雨前線が長期間にわたって居座る原因となっています。

おかしい豪雨が多い理由

2020年7月に九州地方に甚大な被害をもたらした『豪雨』。

さらには岐阜県や中国地方でも河川の氾濫や土砂災害が起きました。

 

今年の頻発する豪雨の原因のひとつが『梅雨前線の停滞』、さらには日本海付近の海面水温が高いことも原因として考えられます。

 

 

昨年から今年にかけての冬は、記録的な暖冬で、暖冬の年は海面水温が高く、海面水温が高いと水蒸気量が多くなります。

水蒸気は雨のもととなっているので、水蒸気量が多ければそれだけ雨の量が多くなりやすい状態です。

 

近年よく聞こえてくる『暖冬』。

暖冬は海面水温の上昇をもたらします。

海面水温の上昇は水蒸気量を増やし、多くの雨をもたらします。

 

 

梅雨前線に大量の湿った空気が流れ込み梅雨前線の活動が活発化、さらには太平洋高気圧の力が弱く梅雨前線が停滞した事が、九州地方や中国地方に多くの被害を出した豪雨の原因と考えられます。

 

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2020年梅雨明けして本格的に暑くなるのはいつから?

2020年梅雨明けして本格的に暑くなるのは、すでに梅雨明けしている沖縄地方と奄美地方を除いては8月に入ってからになる見込みです。

 

全国的に梅雨明けが遅れており、7月中に梅雨明けとならない地方もありそうですが、8月に入れば本格的な夏の暑さを感じられるようになるのではないでしょうか。

 

梅雨明けのイメージ画像1

 

各地の夏の暑さ予想

全国的に気温は高くなると予想されており、内陸を中心に暑さは厳しくなりそうです。

 

エリア 2020年暑さ予想
北日本 平年並み~高め
東日本 平年より高い
西日本 平年より高い
沖縄 平年並~高め

 

近年では温暖化の影響で大雨災害が増えています。

40度を超える日も珍しくなくなりましたので、暑さ対策が必要です。

 

昨年の最高気温と最高気温測定場所

2019年の最高気温ランキングです。

※40度以上を観測した地点のみ。

 

順位 地点 気温 日付
1 新潟県胎内市中条 40.7 2019/8/15
2 新潟県長岡市寺泊 40.6 2019/8/15
3 山形県鶴岡市鼠ヶ関 40.4 2019/8/15
4 新潟県上越市高田 40.3 2019/8/14
5 石川県羽咋郡志賀町志賀 40.1 2019/8/15
6 新潟県三条市三条 40.0 2019/8/15

 

2019年の夏には40度を超えるほど暑いというイメージの無い地方でも、猛烈な暑さとなりました。

2020年も全国的に気温が高く、暑い夏が予想されていますので、暑さ対策は万全にしましょう。

 

2020年の夏に注意すること

2020年夏は全国的に平年より暑くなることが予想されています。

通常の夏と同じように熱中症対策が必要となりますので、こまめに水分を補給するなどを心がけましょう。

また、コロナウィルスが流行してからはじめての夏となりますので、特に注意すべき点をまとめてみました。

 

コロナとマスク

  1. 夏のマスクは熱中症の危険がある
  2. 屋外で人との距離が保てる時にマスクは必要なし
  3. マスク着用時には負荷のかかる運動や作業は避けるようにする

 

コロナ対策としてのマスクですが、夏の暑い気温の中でマスクを着用し続けていると熱中症のリスクが高まりますので、屋外でソーシャルディスタンスが保てる場合は、マスクは外すように勧められています。

 

熱中症対策の水分補給イメージの画像

 

また、マスクを着用している時には負荷のかかる運動や作業は避けるようにし、人との距離を保った場所での休憩、こまめな水分補給も意識して行いましょう。

 

冷房と換気

冷房機器を稼働させていても、コロナ対策のための換気は必要になります。

換気により室温が上昇する場合もありますので、こまめな室温調整が必要です。

 

夏の室温は28度が推奨されていますので、室温が28度になるように調整します。

この際エアコンの『設定温度』ではなく、『室温』が28度となるようにします。

エアコンの設定温度が28度でも、室温はそれ以上の温度である場合がありますので注意が必要です。

 

まとめ

梅雨明けが全国的に遅れています。

遅れている原因には太平洋高気圧の力が強くならず、なかなか梅雨前線を押し上げられなかった事。

また、九州地方や中国地方の豪雨の原因には、梅雨前線の停滞と暖冬による海面水温の上昇が考えられます。

 

7月終盤には梅雨明け発表となるところが多い見込みですが、その後に待っているのは暑い夏。

大雨をもたらし、じめじめした梅雨も嫌ですが、今のうちに猛暑への備えをしておいたほうがよさそうです。

今夏はマスク着用にも最新の注意を払いながら過ごしましょう。

 

 

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