『ハリーポッターとアズカバンの囚人』のラストシーン、ハリーの元に新しい箒(ほうき)『ファイアボルト』が届きます。
ほうきと一緒に入っていたのはメッセージではなく、鳥の羽のようなものだけ。
世界最速のほうき『ファイアボルト』をプレゼントしてくれた人物と、そこに1枚の羽が同封されていた理由についても説明します。
目次
【ハリーポッターとアズカバンの囚人】ほうきは誰から?
クィディッチ、大雨の中はきつそうですねーーー(*_*) ハリーさん、頑張るフォイふぉいふぉいふぉいふぉい!(≧∇≦) #ハリーポッター #kinro #アズカバン pic.twitter.com/2XPiq2dylh
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『ハリーポッターとアズカバンの囚人』では、ラストシーンでハリー宛にほうきのプレゼントが届きます。
そのほうきは世界最速のファイアボルト。
以前使っていたニンバス2000は、先日のクィディッチの試合中にディメンターに襲われた際、暴れ柳にぶつかって修復不可能なほどに壊れてしまっていました。
新しいほうきが必要だった事は確かですが、ファイアボルトなんて高価でとてもハリーには手がでないような代物。
そんな高価で素晴らしいほうきは誰からのプレゼントだったのでしょうか?
ほうきのプレゼントの贈り主はシリウスブラック
< 迸る父性に…グッときます✨
今日は『#ハリポタ』シリーズ屈指の人気を誇る御方🧙シリウス・ブラックの誕生日!
今週末11/6 21:00~放送の金曜ロードSHOW!『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』で彼の魅力を改めてご堪能あれ( ˘ω˘ )#ファンタスティックハリポタ20周年https://t.co/EK9P04zGhV pic.twitter.com/tjPbMGrRYt— ワーナー ブラザース ジャパン (@warnerjp) November 3, 2020
映画版では物語中にハッキリと語られる事はありませんでしたが、新しいほうき『ファイアボルト』の贈り主はハリーの名付け親、シリウス・ブラックです。
ブラックはアズカバンに投獄されてから12年間、ハリーの事を思いつつも何をする事もできませんでした。
しかし今は脱獄し、まだ無実を証明できていなくても『ほぼ自由の身』。
大切なハリーのために、今までの思いを込めたプレゼントだったのです。
自分が名づけ親となったハリーもすでに13歳。
今まで何もできなかった13年分をまとめたプレゼントというワケです。
13年分に相当するプレゼント。
それが、本来なら高価で手が出ないようなほうき『ファイアボルト』だったのですね。
贈り主が書かれていない理由
高価なプレゼントであるにも関わらず、プレゼントには贈り主の名前が書かれていません。
メッセージの代わりに同封されていたのは1枚の羽だけ。
つまり、贈り主はわざと名前を書かなかったのです。
贈り主が名前を書かない理由は、『単に名前の書き忘れ』、もしくは『名乗れない』のいずれかですよね。
ファイアボルトの贈り主の場合、後者の『名乗れない』にあたります。
なぜなら、贈り主がシリウス・ブラック、最恐の殺人犯である事が周囲にバレてしまってはハリーが困るから。
彼の無実を知っているのは、まだまだごく少数の人物だけなのです。
ピーター・ペティグリューを捕らえ、堂々と無実を証明できる日が来るまでは大っぴらに名乗る事を避けたのです。
ほうきに同封された羽の意味と理由
世界最速のほうき『ファイアボルト』に同封されていたのは1枚の羽。
その羽にはどのような意味が込められているのでしょうか。
羽はヒッポグリフのバックビークのもの
「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」放送開始まであと5分を切りましたーー(≧∇≦)ヒッポグリフ、僕も乗って見たいです☆今日はマルフォイさんの誕生日、みんなでフォイフォイ祭りで盛り上がりましょうー! #フォイフォイ #kinro pic.twitter.com/zpGRzeNdcL
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ほうきのプレゼントに同封されていた灰色っぽい羽はヒッポグリフのもの。
しかも、おそらくハリーたちが救い出したバックビークのもので間違いないでしょう。
ハグリットが可愛がっていた、あのヒッポグリフですね。
ハグリットはバックビークが処刑前に『どこかへ逃げた』と喜びましたが、実は連れ出していたのはハリーとハーマイオニー。
ハリーとハーマイオニーはバックビークに乗ってホグワーツの塔に捕らえられていたブラックを助けに向かい、ブラックはバックビークに乗ってホグワーツから飛び去りました。
つまり、バックビークはどこか遠い場所でブラックと一緒にいる、という事でもあります。
羽でブラックを連想するのはハリーとハーマイオニーだけ
ハリーさんたちがヒッポグリフのバックビークさんを救出するシーンが撮影されたのは、ゲール語で“嘆きの渓谷”を意味するスコットランドのグレンコーです。クイディッチのシーンもここで撮影されているんですよー😳💖 #アズカバンの囚人 #ハーマイオニー #ハリーポッターの秋 #kinro pic.twitter.com/0JKKTonTJI
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ピーター・ペティグリューが生存していて、しかもハリーの父と母の居場所をヴォルデモートに漏らしたのがシリウス・ブラックではない事が判明しても、証拠がありません。
ハリーたちの証言だけでは、シリウス・ブラックは無罪だったとは言い切れないのです。
でも無罪の証明となるピーターは逃げてしまった・・・
しばらくはブラックも身を隠さなければなりません。
でも、無実である事を、真実をハリーに知ってもらえただけで今は充分。
だからこそ、今はまだハリーをホグワーツに残したまま、ヒッポグリフのバックビークと共に飛び去ったのです。
飛び去ったブラックの姿を見送ったのはハリーとハーマイオニーだけ。
つまり、同封されたヒッポグリフのものと思われる羽を見てピンとくるのはハリーとハーマイオニーだけなのです。
ファイアボルトを開封した時に、ハーマイオニーが『これが一緒に』と羽を見せてハリーに微笑みかけたのも、彼らは『羽』を見ただけで誰からのプレゼントなのかがわかったから。
アズカバンを脱獄し、捕らえられていたホグワーツの塔からも脱出したシリウス・ブラック。
今はまだ追われる身である事に変わりはありません。
他の生徒や先生たちに贈り主が誰だかバレないように、でもハリーだけにはわかってもらえるように願いを込めて『羽』を同封したのでしょうね。
原作ではほうきのプレゼント贈り主の名前が明かされる
実は映画版と原作では、ハリーがファイアボルトを手にする経緯と、誰からの贈り物なのかを知る経緯が大きく違っています。
大まかにどんな部分が違うかと言うと、
- ハリーは元々ファイアボルトに憧れていた
- ファイアボルトを贈られた時点ではハリーにも贈り主がわからない
- ファイアボルトは一度先生に没収されている
- ブラックは後日名前入りで手紙を送ってきている
- ブラックは手紙の中でファイアボルトの贈り主は自分だと明かしている
ハリーはクィディッチの試合中にディメンターに襲われた事で落下し、暴れ柳にぶつかった元々のほうき『ニンバス2000』が壊れてしまいます。
この部分は映画版も原作もほぼ同じ。
それからほどなくして訪れたクリスマスの日、ハリーは誰かからファイアボルトをプレゼントされたのです。
映画版ではニンバス2000が壊れた後、ラストシーンまでハリーはほうきを持っていない状態でしたが、原作では意外と早くファイアボルトが贈られています。
しかもそれはハリーが『高級クィディッチ用具店』で見かけて以来憧れていた最速のほうき。
誰からのプレゼントかわからない、ルーピン先生かな?
ウキウキ気分のハリーですが、ファイアボルトは先生たちによって一旦没収されます。
何せシリウス・ブラックが脱獄し、ハリーの命を狙っていると言われている時期。
誰からの物ともわからないプレゼントにハリーへの呪いが掛けられていても不思議はないと、先生たちも心配したのです。
最終的に、呪いなどないと判断されてファイアボルトは無事ハリーの手元に戻ってきますが、その後に届いたブラックからの手紙にはハッキリと『ファイアボルトを贈ったのは自分、13年分の誕生日プレゼントだと思ってほしい』との内容が・・・
映画版では『なんとなくブラックからの贈り物だとわかる』に留まっていますが、なんと原作ではハッキリと『ファイアボルトを贈ったのはわたしだ』と書かれているのです。
このファイアボルトの贈り主が誰なのか、という部分の表現。
個人的には映画版の描かれ方のほうが好きです・・・
まとめ
『ハリーポッターとアズカバンの囚人』では、ハリーに世界最速のほうき『ファイアボルト』が贈られます。
ニンバス2000といいファイアボルトといい、ハリーはタダで手に入れる『ほうき運』に恵まれているのでしょうか(笑)
そんなファイアボルトは、映画版ではハッキリと描かれていませんが、実はシリウス・ブラックからの贈り物。
ブラックはハリーの名付け親であり、ハリーにとってはとても大切な人です。
無実とはいえ逃亡中の身であるブラックは、ハリーのためにファイアボルトの他に1枚の羽を同封しました。
もちろん、この羽はヒッポグリフのバックビークのもの。
処刑される運命から助け出した、あのヒッポグリフです。
ブラックは無事に生きている。
バックビークも無事なんだ・・・
たった1枚の羽で、ハリーにファイアボルトの贈り主と自分の安否、そしてバックビークの安否までをも知らせてきたブラック。
ラストシーン、ハリーも満ち足りた表情をしていますね。
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