モアナと伝説の海のラストシーンの意味は?最後積まれた石と貝殻についても

モアナと伝説の海の記事のイメージ画像 映画・ドラマ

『モアナと伝説の海』は海や島の描写が非常に綺麗で、主人公モアナや他の登場人物も自然の美しさに負けないくらい、生き生きと描かれている作品です。

自分の意思に従ってサンゴ礁の外の世界へ飛び出した『モアナ』と半神半人の『マウイ』が、幾度も襲いかかる困難を退けながら少しずつ絆を深めていく様子も印象的でしたよね!

 

今回はそんな『モアナと伝説の海』の、感動のラストシーンで描かれた『島の人々が乗っている船』と『山の頂に積まれた石と貝殻』のシーンについて解説します。

 

※ネタバレ含みますのでご注意ください。

 

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モアナと伝説の海のラストシーンの意味は?

モアナとマウイの活躍によって、無事『心』はテ・フィティに戻され、『テ・カァ』は消滅、木々はみるみるうちに蘇っていきます。

命を生み出す母なる女神の島は、1000年の時を経て、ようやく本来の姿を取り戻しました。

 

根本的な原因を作ったマウイも、もはや反論などしません。しかし、テ・フィティへの謝罪によって許され、新たな釣り針を得ることができましたね。モアナを守るために失った『神が作ったものだから直せない』という釣り針を、再び神はマウイに与えたのです。

 

この時のマウイの喜び方が無邪気すぎてカワイイのでお見逃しなく(笑)

 

マウイの居場所はモトゥヌイではない

テ・フィティが心を取り戻した後、マウイはモアナの「一緒に島に来ない?」という誘いを断っています。

島に行けば伝説の英雄として、人々から称えられるかもしれない。かつてのマウイが望んでいた事です。でも、一緒には行かない。

 

モアナの『居場所』は島の民の集うところであるのに対し、もはやマウイの『居場所』はそこではないようです。

モアナのおばあちゃんがそうしていたように、これからはマウイの新しい伝説が後世に語り継がれ、人々の心にしっかりと刻まれていく。それこそがマウイの『居場所』になっていくのでしょう。

 

モアナがモトゥヌイの人々に伝統航海術を伝えた

『伝統航海術』という言葉のとおり、モアナがマウイから学んだ船の航海術は、モアナが島の洞窟の中で見た幻の『海を渡っていた先祖』が使っていたもの。

島影、風や海流、天体を利用した航海術であり、コンパスなどが無い時代に驚くほど正確な位置情報を割り出していたようです。

 

最初は船の扱い方なんて全くの素人だったモアナは、マウイからは『8歳で、船にも乗れない』とバカにされています。古代のポリネシアで8歳の子供が船に乗っていたのかどうかはわかりませんが、本当は16歳の少女を幼い子供のように表現してからかったんですね。

でもその後はしっかりとマウイから『伝統航海術』を学んでいます。

 

『モアナと伝説の海』は特定の場所は示していないものの、史実に基づいたストーリーとなっていますが、忘れられた航海術をモアナが島の人々に伝えるという部分に伝説的要素を感じますね!

『海に選ばれた』モアナが、神(マウイ)から与えられた航海術を民に伝えて失った1000年を取り戻した。まるで伝説のように描かれている事から、ポリネシアには人々に航海の術を伝えた女神様がいたのかもしれません。

 

航海術を得た人々が世界へ広がっていくという史実

古来ポリネシアの人々は、優れた航海術を使って島から島へと移動をしていました。

海のグレートジャーニーとも言われる彼らの行動はどういうわけか、約1000年の間、中断していた事があるようです。

 

1000年の空白部分を史実やオリジナル要素を交えて描いたのがこの『モアナと伝説の海』。

1000年の間に何が起こっていたのか、1000年の時を経て再び航海の歴史を刻み始めるまでを描いた作品というわけです。

 

だから、ラストシーンでモアナたち島の民が海を渡っているシーンは、失った時を経て新たな航海の歴史の始まりを意味し、この後もモトゥヌイで末永く暮らしていくとは考えにくいシーンです。

つまり、モトゥヌイではない未知なる島への旅が始まった事を描いています。

 

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モトゥヌイの山に積まれた石とモアナが貝殻を置いた理由

ラストシーンに登場する、歴代の村長(むらおさ)しか足を踏み入れることができないという場所には、板状の石が積まれた塔が置かれています。

一番上はモアナの父親が積んだ石、下に行けば行くほど歴史が古くなり、足元近くは多くのコケに覆われた状態。

そして次に石を乗せ歴史を積み上げるのは、村長である父親の娘『モアナ』です。

 

モトゥヌイの山の頂に積まれた石は歴史を表している

物語の冒頭では、モアナの祖母『タラおばあちゃん』が島の伝説を話してくれていましたね。

タラおばあちゃんによると、1000年前に『人であり風と海の神、戦士でありやっかいもの』の『マウイ』が、母なる女神の島『テ・フィティ』から命を生み出す『心』を奪った事により恐ろしい闇が生まれてしまった。そしてその闇は今も広がっていて、このままではいつか自分たちも飲み込まれてしまう、という内容の伝説を幼い子供たちに伝えるため、迫真の演技を見せています(笑)

 

しかし、いつか珊瑚礁を越えて旅するものが『テ・フィティの心』を見つけ、マウイを探し、『心』をテ・フィティに返しに行かせる・・・

 

そんな伝説を遮るように、モアナの父親は「珊瑚礁の向こうには何もない、島にいれば安心』と、その場しのぎともとれる発言をしていますね。

つまりこの1000年間、モトゥヌイの人々は島の外には出ていません。

 

山の上にある石の塔は1000年間のモトゥヌイの歴代村長が一つずつ積み上げてきたものであり、1000年分の歴史がギュッと詰まっているんです。

 

モアナが貝殻を置いた理由は島の歴史を終わらせるため

長い歴史のうちに積みあげられた石の塔に、ラストシーンでモアナはそっと貝殻を乗せますね。

モアナが歴代の村長が積んできた石の上に貝殻を置いた理由は、『ここから先は島を出て海を渡る』というモアナの意思を表しています。

 

積まれた石が『島での歴史』であり、その上にモアナがさらに石を積んでいくはずだった、しかし石は積まない。

1000年の伝統を繰り返さない、つまり、新しい歴史が始まる事を予感させています。

 

島の歴史である石の上に、海の象徴である貝殻を置き、珊瑚礁の内側に閉じこもっていた島の歴史に終止符を打ったのです。

 

ラストシーンでは伝統航海術を島の民に伝え、先祖がそうしていたように、新たな島を目指して島の人々みんなと海を進んでいます。

モアナと共に新たな歴史が始まったのです。

 

鷹に姿を変え、かつてのようにマウイは人々が喜んでいる様子を見届けにきてくれたようです。

 

まとめ

『モアナと伝説の海』は海に愛された少女が、『本来の姿』を見つめる物語です。

  • 海に憧れているけれど、掟によって珊瑚礁を越えられないモアナ。
  • 人々に愛されたいけれど、うまくいかず、釣り針の力がなければ何もできないと思っているマウイ。
  • 心を失って悪魔と化すテ・フィティ。
  • そして航海術をいつの頃からか失っていたモトゥヌイの人々。

 

『私はモアナ』

『釣り針があっても無くても、俺はマウイだ』

時には自信を失い、目的を見失う事もあったけれど、2人は『自分が何者か、何を望んでいるのか』を見つめなおす事ができたようです。

 

誰かの意思ではない『自分の意思』で選んだ道を進み、今ここにいる。

そんな事を思い出させてくれる物語です。

 

 

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