【天気の子】ひなの最後の祈りは何のため?僕たちは大丈夫だの意味についても

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『【天気の子】ラストシーンの祈りと僕たちは大丈夫だのセリフの意味』の記事のアイキャッチ画像 アニメ

『天気の子』のラストシーン、約3年の保護観察期間を終えて再び東京にやってきた帆高(ほだか)は、陽菜(ひな)と再会します。

あの夏の日に通った陽菜の家に向かう道。

その坂道の上で水没した街に向かって祈っていたのが、陽菜でした。

 

この時、陽菜は何を祈っていたのでしょうか。

そして帆高の言う、『僕たちは大丈夫だ』というセリフにはどのような意味があったのでしょうか。

 

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【天気の子】ひなの最後の祈りは何のため?

雨降りのイメージ画像

 

帆高が陽菜と再会するシーン、最後の場面で彼女は坂道の上で何かを祈っています。

 

この時、陽菜が祈っていたのは何のためなのでしょうか?

物語中では詳しく解説されていないこのシーンについて、説明します。

 

ひなは水没した街に向かって祈っている

『天気の子』のラストシーン、東京に戻ってきた帆高が見たのは、水に沈んだ街に向かって祈っている陽菜の姿でした。

その姿はまるで、あの夏の日に『晴れ』を祈っていた時と変わらないもの。

 

変わったとすれば、約3年の時が流れ、実は当時中学3年生だった陽菜が高校生になっているという事と、降り続いた雨で東京の姿がすっかり変わってしまっている事、そして既に陽菜からは『晴れ女』としての力が失われている事。

 

おそらく、帆高が東京に戻ってきたその日に偶然何かを祈っていたのではなく、毎日毎日、水没した街に向かって祈り続けていたのでしょう。

 

ひなは今でも世界を背負っていた

帆高が東京に戻ってきた日、陽菜と再会したあの時、彼女は一体何を祈っていたのでしょうか?

物語の内容から考えられるのは、

  • 帆高の無事と再会できる事を祈っている
  • 水没した街への謝罪

 

人柱になる一歩手前で自分を助け出してくれた帆高の事を忘れてしまうほど、陽菜は図太くないでしょう。

 

亡くなった母親の代わりを務め、弟の世話をしながらどうにかして生きていこうとしていた陽菜。

アルバイト先で見つけたコーンスープだけを3日間夕食にする少年を、何となく見捨てておけなかったのも彼女の優しさゆえ。

 

そんな陽菜が、あの夏の日を、帆高と2人で経験した出来事を忘れるはずがないのです。

 

それと同時に、あの夏の日に『自分が変えてしまった』世界の様相の責任を、ずっと背負ったまま。

あの夏も今も、世界は彼女の肩に乗ったままになっているのです。

 

祈りのシーンはRADWIMPSの大丈夫の歌詞とリンクしている


帆高と陽菜の再会のシーンからエンドロールにかけて流れる曲は、RADWIMPS(ラッドウィンプス)の『大丈夫』です。

この『大丈夫』の歌詞、実は天気の子の物語の内容とリンクしたものになっています。

 

よく聞いてみるとわかりますよね。

『世界が君の小さな肩に乗っているのが僕にだけは見えて』

 

そう、帆高はまわりの大人たちに『世界なんてもともと狂ってる』と言われ、彼もまたそう思い込もうとしていた節がありました。

 

そもそも天気とは天の気分。

元々、東京は海だった。

自惚れるのも大概にしろ・・・

 

世界が狂ったのは誰のせいでもないんだ。

しかし、水没した街に向かって祈る陽菜を見た帆高は、やっぱり『違う』という事に気が付いたのです。

 

『自分たちが世界を変えた、青空よりも陽菜の命を選んだ』という事に。

 

陽菜はずっとずっと、世界の姿を変えてしまったという事実をその小さな肩にのせたまま、祈り続けていました。

水に沈んだ部分に住んでいた人たちは、引っ越しを余儀なくされたでしょう。

山手線だって一周できないし、日常に水上バスが登場しています。

 

そんな風に変えてしまったのは、自分。

その責任を背負って、おそらく謝罪の意味を込めて祈っていたのだと考えられるのです。

 

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【天気の子】僕たちは大丈夫だの意味

最後の最後に『僕たちは大丈夫だ』という、やや不可解なセリフで終わってしまう『天気の子』。

この時、帆高が言った『僕たちは大丈夫だ』には、どのような意味があったのでしょうか。

 

唐突すぎてわけがわからない!とも思えるこのラストシーンのセリフについて、解説します。

 

あの夏に2人が空で願ったのは生きる事

 

帆高が最初に東京にやって来た夏。

帆高と陽菜は出会いました。

 

家出少年と、弟と2人で生きていこうとしている陽菜。

そんな陽菜に備わっていた能力が、『100%晴れ女』の力。

 

どんなに長引いている雨でも、彼女が空に祈れば短時間・局地的ではありますが青空が広がります。

 

しかし、その代償は彼女自身。

彼女は『晴れ女』の力を使うほどに、人柱として空に消える運命に近づいていきます。

 

バスローブだけを残して陽菜が忽然と消えたあの時、警察に追われながらも上空にいる陽菜の元に辿り着いた帆高が欲しかったものは青空よりも陽菜の命。

天気が、世界がどうなろうとも、帆高と陽菜が願ったのは『生きていく事』でした。

 

帆高がひなを支えていくという気持ち

 

『僕たちは大丈夫だ』

唐突にも思えるこのセリフは、帆高の強い思いを表していると考えられます。

しかし、ちょっと意味がわからないセリフでもありますよね。

 

水没した街をバックに『僕たちは大丈夫』って言われても・・・

全然大丈夫じゃないぞ!ってツッコミを入れたくなるシーンでもあります。

 

実はこのシーンもまた、RADWIMPS(ラッドウィンプス)の『大丈夫』とリンクしています。

 

『君を大丈夫にしたいんじゃない、君にとっての大丈夫になりたい』

 

陽菜と再会して、思わず帆高は涙を流します。

彼の頬を伝う涙を見た陽菜がかけた言葉は、『どうしたの、大丈夫?』

 

その一言で、帆高は『大丈夫』っていう気持ちになれるのです。

つまり、陽菜が帆高を『大丈夫』にしたとも言えます。

さらに、ハンバーガーを貰った時も、晴れ女ビジネスも、結局は帆高の『東京でやっていく』という気持ちを『大丈夫』にしたのは陽菜でした。

 

しかし今、帆高が望んでるのは、その逆。

 

天気によって世界が変わってしまって、陽菜の肩にはその責任が乗ったままになっています。

でも、どんな世界になっても『生きていく』事を選んだのは、彼ら2人。

 

自分たちの選択が世界を変えてしまったけれど、それは陽菜だけの肩に乗るものではない。

自分が彼女を支えたい、肩を貸したい。

帆高がいれば『大丈夫』って、陽菜にそう思われる存在になりたいのです。

 

そして帆高はその決意を固めています。

 

いつだって、陽菜は自分を『大丈夫』にしてくれる。

そしてこれからは、自分も陽菜を『大丈夫』にしていく。

 

だからこそのセリフが、『僕たちは大丈夫だ』だったと考えられるのです。

 

まとめ

『天気の子』での、一見不可解なラストシーン。

祈り続けている陽菜(ひな)と、『僕たちは大丈夫だ』と言い出す帆高(ほだか)のセリフに、ハテナマークが浮かんだ方も多いかと思います。

 

セリフだけを聞いていると謎に思える場面ではありますが、実はバックに流れているRADWIMPS(ラッドウィンプス)の『大丈夫』の歌詞とリンクしています。

 

『世界が君の小さな肩に乗っているのが僕にだけは見えて』

帆高には、ハッキリと陽菜がいまだに背負い続けているものがわかったはずです。

 

陽菜は水没した街に責任を感じて、おそらく謝罪や天気の回復、元通りの街への復興を祈り続けています。

 

『君を大丈夫にしたいんじゃない、君にとっての大丈夫になりたい』

帆高は陽菜の肩に乗っているものを、陽菜だけのものにするつもりはありません。

なぜなら、天気や世界がどうなろうとも陽菜の命を、生きていく事を願ったのは自分だから。

 

支えて支えられて『僕たちは大丈夫』になっていくのです。

 

ラストシーンのセリフとRADWIMPSの『大丈夫』の歌詞が重なって良く分からなかったという方、次に視聴する際には、流れている曲の歌詞にも注目してみてくださいね。

 

 

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