2023年を目途に段階的に『としまえん』が閉園されるというニュースに子供の頃の記憶をよみがえらせた人も多かったのではないでしょうか。
としまえんからも近い『西武園ゆうえんち』も2021年のリニューアルを目指すという報道があったばかりです。レトロに生まれ変わる予定の西武園ゆうえんちと違い、としまえんは現段階では『ハリーポッターのテーマパーク』案が浮上しており、どうやら全く別モノになってしまうようですね。
そしてとしまえん閉園に伴い、行く末に多くの心配の声が上がっているのがメリーゴーランドの『カルーセルエルドラド』。
1907年ドイツのヒューゴー・ハッセによって造られた現存する世界最古級の回転木馬『カルーセルエルドラド』は一体どうなってしまうのでしょうか。
目次
としまえん閉園でもメリーゴーランドのカルーセルエルドラドは守られる
としまえんのメリーゴーランド『カルーセルエルドラド』って実は2010年に『機械遺産』として認定されたスゴイものなんです。
機械を含む象徴的な構造物として歴史的意義を認定されたという事ですね。
つまり機械遺産に認定されている以上『カルーセルエルドラド』は、捨てられたりすることは絶対にありえません。
しかしそうは言っても、多くの人が、子供たちを楽しませてきた『カルーセルエルドラド』がどうなるのかを心配するのも頷けます。
これまでにもあった!カルーセルエルドラドの紆余曲折
1907年、ドイツのヒューゴー・ハッセの手によりカルーセルエルドラドが誕生、この『カルーセルエルドラド』という名前は後にアメリカに渡った際につけられたものであり、ヨーロッパのカーニバルを巡業していた頃は『カルーセル(回転木馬)』として各地の子供たちを楽しませていました。
その後の情勢の不安から、ヒューゴー・ハッセは1911年に大切な『カルーセル』をドイツからニューヨークの遊園地へと移動させます。
豪華な装飾から『カルーセル(回転木馬)エルドラド(黄金郷)』と呼ばれ、ニューヨークの遊園地でも人々を楽しませていましたが、土地代が値上がりした1050年代から遊園地の経営が悪化、ついには1964年に閉園、エルドラドは解体されてしまいました。
倉庫に収められていたエルドラドをとしまえんが買い取り、専門家の監修のもとに修復され、1971年再び子供たちの笑顔を乗せて稼働する事となりました。
歴史的なカルーセルだとは言え、波乱万丈人生もビックリの紆余曲折があったのですね。
ますます、大切にしなければ!という気持ちになります。
カルーセルエルドラドを心配する声が多数
みなさん、『カルーセルエルドラド』の今後が心配ですよね・・・
このまま解体されてしまうんじゃないか?
どこかに移設されるの?
現段階では『ハリーポッターのテーマパーク』という候補の件も含めて、今後の事は何も決まってないようなので不安は増すばかりです。
としまえん、あのカルーセルはどうするんだろう?日本最古じゃなかったっけ?
— Yuuki Hashihiro (@yuukihashihiro) February 3, 2020
としまえん、閉園しちゃうんだ……(´・ω・`)
あのカルーセルはどうなっちゃうんだろう…?#としまえん閉園— こはる(しおん) (@koharu_bears3) February 3, 2020
としまえん、なぜ閉園するのか明確な理由が書いてある記事がなかなか見つからない…カルーセルは機械遺産だからきちんと残るのよね?
— ayana (@RasaVoynich) February 2, 2020
多くの人の思い出にとしまえんの『カルーセルエルドラド』が残っているようですね!
できる事なら、早めの段階でこのカルーセルが今後どうなるのかの発表をお願いしたいものです。
としまえん閉園後のカルーセルエルドラドの引き取り先を予想
機械遺産に認定されている『カルーセルエルドラド』は、捨てられたりすることは絶対にありえませんので、その後の引き取り先が発生するはずです。
未定だ、という計画に先走って(笑)引き取り先の個人的大胆予想です。
西武園ゆうえんち
昭和レトロをイメージした遊園地へと生まれ変わる計画が発表された『西武園ゆうえんち』。
歴史的な『カルーセルエルドラド』が昭和30年代に豪華に感じたであろう『海外の回転木馬』としてのイメージにピッタリだと思いませんか?
『昭和風のもの』だけを取り上げるのであれば、西洋風のきらびやかな装飾はアンマッチなのかもしれませんね。しかしそんな事を言ったら『昭和』のアトラクションは畳とか座布団とかで構成されたものばかりになってしまいそうです(汗)
コニーアイランドのルナパーク
ニューヨークのコニーアイランドにある遊園地で『スティープルチェイスパーク』の生まれ変わりである『ルナパーク』はかつて、としまえん側に『カルーセルエルドラド』の買い戻しを打診した事があるようです。
閉園によって泣く泣く手放すことになった『カルーセルエルドラド』を遊園地復活のシンボルとしたいという気持ちだったのだと思います。
この申し出を当時のとしまえん側は、『ご要望にはお応えできません』としています。
その理由については、としまえんが『カルーセルエルドラド』を復活させ、シンボルとして宝物のように大切に思っているというものでした。
今度はとしまえん閉園に伴って、再び『カルーセルエルドラド』はかつて子供たちを楽しませた思い出の場所へと戻っていくのかもしれません。
上野国立科学博物館
もともと『機械遺産』の認定後は、認定されたもにについて企業の所有が難しくなった時には博物館や地方公共団体へ移管する仲介を行うとされているので、大きめの博物館などに移管される可能性は高いです。
上野にある『国立科学博物館』であれば、子供たちの来館も多いですし、機械の歴史の一部として『地球館』に展示される日がくるかもしれませんよ。
まとめ
としまえん閉園のニュースは非常に残念ですが、今後はどういうものに生まれ変わるのか楽しみでもあります。
しかし現在はとしまえんのシンボルとして、その昔アメリカの子供たちを楽しませてきた『カルーセルエルドラド』は二度目の閉園を見る事になりそうですね・・・
どうか『としまえん閉園後』も幸せでいてほしい!そう思います。
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