『ガムいる?』がお決まりのセリフのガムをくれる彼、ガム君。
実写映画版『君の膵臓をたべたい』では、学生時代のガム君を矢本悠馬さんが演じ、12年後の大人になったガム君を上地雄輔さんが演じています。
高校生のガム君も、大人になったガム君も、人の良さそうなところは変わっていないようです。
今回はなぜか『僕』にガムをくれる彼(通称ガム君)が何者なのか、ガム君の本名、恭子と結婚した理由についても紹介します。
目次
君の膵臓をたべたいのガムくんは何者なのか
[映画ニュース] 個性派・矢本悠馬「自分には自分の戦い方がある」 冷静に俯瞰する“現在地” とは https://t.co/tJ66q8rEIE pic.twitter.com/y2vwgHJ3ti
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度々ガムをすすめてくれる通称『ガム君』は、『僕』のクラスメイトのうちの一人です。
人との関係を嫌う『僕』。
そして周りからは地味だ、目立たない、根暗だなどと思われているであろう『僕』。
桜良以外で唯一真正面から『ガムいる?』と話しかけてくれるクラスメイトが、ガム君なのです。
クラスメイトの中ではじめて僕の名前を呼んだガムくん
クラスメイトから名前を呼ばれた記憶のない『僕』。
そんな僕の名前を『志賀』と呼んだのは、彼が初めてでした。
クラスの誰もが、少なくとも桜良と『僕』の妙なウワサが流れるまでは、『僕』は誰からも見えていないような存在だったはずです。
そして『僕』が注目されても、やはり面と向かって『僕』に話しかけてくるようなクラスメイトはいない・・・
そんなところに突然現れたのが、ガム君です。
『よう、志賀!』
桜良と噂になっているけれど、どうなの?という事を『僕』に聞いてきたワケですね。
『ウワサされたままでいいの?』という言葉から、クラスメイトの中で唯一『僕』を心配している存在であるとも言えます。
なくなった僕の上履きを見つけてくれたガムくん
『なんで上履き捨ててんの?まだキレイじゃん』なんて屈託のない言い方ですね。
『トイレのゴミ箱に自分の上履きが捨ててあった』というだけで、普通の人なら大いにヘコむ案件です。
いくら人と関わって来なかったとは言え、自分の身に何が起こっているのか、だいたいの想像はつくでしょう。
誰かに上履きを『隠された』のです。
その上履きは、なぜかわからないけど男子トイレのゴミ箱に入っていた。
それを、いつもガムをくれる彼が拾ってきてくれた。
ただ、ここでガム君が『嫌がらせでもされてるの?』なんて深刻そうな顔をしたら・・・
きっと春樹はそんなガム君に関わる事も面倒になるでしょう。
『ありがとう、失くして困ってた』という『僕』の返答に対しての、『そっか、気を付けろよ』は、心配しつつも相手の望まない領域への深入りをしていない。
ガム君には相手を警戒させない、そんな天性の屈託の無さが備わっているのかもしれません。
上履き事件の犯人は結局誰だったの?を、
下記の記事で考察しています
ガムをくれる理由
映画 君の膵臓を食べたい
ガムくん役をやらせて頂きます。
原作で泣いて台本で泣いての感動作です!!ぜひ!
ガムくんの愛用のガムです。
よく見たら製造者が pic.twitter.com/fHIX7QL2cW— 矢本 悠馬 (@yuma_yamoto) December 13, 2016
いつも『ガムいる?』と聞いてくるガム君。
桜良との関係がウワサされるようになってからは、『僕』にも度々ガムをすすめてくれています。
クラスメイトたちは『僕』を好奇の目で見ている。
しかも、特定の人には目の敵にされている。
そんな『僕』にガムをすすめてくれる理由は、『僕』に安心感を与えるためだったのではないでしょうか。
他のクラスメイトが『僕』の事をどう思っていようとも、ガム君はガムをすすめてくれる。
『ガムいる?』は、彼がいる限り何度も繰り返されていく・・・
『僕』は安心感など求めていなかったかもしれませんが、ガム君自身は『僕』の事が心配だったのかもしれません。
つまり、『ガム君はいいヤツ』って事ですよね!
君の膵臓をたべたいのガムくんの本名
ガム君の本名は、原作では登場していませんでしたが、実写映画版『君の膵臓をたべたい』の作品中では『宮田一晴』であることが判明しました。
これは比較的最初の部分、12年後の『僕(志賀春樹)』が、友人の結婚式の招待状への返事を書こうとしているシーンからわかるようになっています。
『滝本恭子』は、桜良の親友の『恭子』であり、そのお相手がガム君こと『宮田一晴』です。
君の膵臓をたべたいのガムくんが恭子と結婚したキッカケ
原作小説を知っている方なら、恭子とガム君の結婚にも素直に納得できるでしょう。
しかし実写映画版しか知らない方だったら・・・
どうして恭子がガム君と結婚するに至ったのか、どうして目の敵にされていた恭子から『僕』に結婚式の招待状が届いたのか、全く意味のわからない展開でもあります。
しかも『僕』は、招待状の返信もしていなかったようですからね。
原作では結婚のキッカケが理解できる展開だった
原作小説では、『僕』が恭子と『友達』になったのは、桜良の死後、しばらく時間が経ってから。
恭子と仲良くできるようになるまでにはおよそ1年の時間を要しています。
その間にもう一人、ガム君も『僕』の友達の一人だとカウントされています。
つまり桜良の死後、いままで人との関りを避けてきた『僕』に、2人も友達が出来たことになります。
大進歩ですね!
これも桜良のおかげ、『僕』の努力のおかげです。
そんな『僕』が、桜良のお墓参りの際に恭子の前でつぶやいた『幸せになろう』が、恭子への告白と受け取られそうになる事案が発生。
この『幸せになろう』は、あくまでも『僕』の桜良への誓いの言葉。
『僕』自身へ向けられた言葉でした。
告白、という言葉に焦って思わず漏らしてしまったのが、『僕は彼とは違って、もっとおしとやかな子が好き!』というもの。
この『彼』がガム君の事だったというワケです。
友人の少ない『僕』の言う『彼』とは誰の事なのか、恭子にはあっという間にバレてしまいます。
だって、『僕』には『彼(ガム君)』と『彼女(恭子)』の2人だけしかお喋りをするような友人がいないのですから。
ついついガム君の秘密を漏らしてしまった『僕』ですが、意外にも恭子は嬉しかった様子。
まだ『ガム君』自身から告白されたワケでもないのに、付き合うのはいつから・・・などと真剣に考えていました。
つまり、『僕』の漏らした一言から恭子とガム君のお付き合いが始まり、結婚に至ったと考えられるのです。
映画版では2人が結婚したキッカケがわからない
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「すごく不思議な感覚で、すごく嬉しい気持ちです」#キミスイ@kimisui_moviehttps://t.co/r47exfsBQP pic.twitter.com/5WDNBktnAt— アメブロトピックス (@ameba_official) July 28, 2017
実写映画版『君の膵臓をたべたい』では、恭子とガム君が結婚にまで至ったキッカケが全くわからないようになっています。
原作小説では、桜良の死後1年で友達として接している恭子と『僕』。
しかし実写映画版では、『友達』になるまでに実に12年、しかも恭子とガム君の結婚式当日に『友達』になっていますよね・・・
もはや『僕』が少しも関係ないところで2人は付き合い、結婚に至ったという事です。
考えられる事は・・・
ガム君と『友達』関係になっていた『僕』。
親友だった桜良と仲良しの、謎のクラスメイト『僕』が気になっていた恭子。
この2人が、『僕』の知らないところで『僕』を接点として繋がったという事。
例えば、恭子がガム君に、桜良が亡くなった後の『僕』の様子を聞いていた、などが考えられます。
友人として結婚式に招待されているワケですから、その後の付き合いがどうあれ、2人の結婚にキッカケに『僕』が絡んでいたと考えるのが自然なのではないでしょうか。
恭子とガム君の結婚式場などのロケ地をまとめています。
まとめ
『君の膵臓をたべたい』に登場する、度々ガムをすすめてくれる『ガム君』は、桜良以外では唯一、普通に『僕』に話しかけてくるクラスメイトです。
その態度やセリフから、どうやらガム君の性格は良さそう。
ガムをすすめてくれる理由は、ウワサに振り回されそうになっている『僕』に安心感を与えるため、とも考えられます。
実写映画版では、3度目の『ガムいる?』のガムを受け取り、その後は『僕』とガム君が友達のように接しているというシーンが登場します。
『ガムいる?』が繰り返されるうちに、『僕』は自然とガム君の『ガムいる?』を受け取りたい気分になったのでしょう。
そんな『ガム君』の本名は、宮田一晴。
しかも、大人になった『ガム君』は恭子の旦那さんになるようです。
ただ、ガム君と恭子がどうして結婚に至ったのか、その理由は実写映画版では不明瞭です。
考えられる事は、『僕』が2人を繋ぐキッカケになったという事。
これは、ずっと『僕』を目の敵にしていた『恭子から届いた結婚式の招待状』という部分からの考察になります。
だって、『嫌いな元クラスメイト』であれば結婚式になんて招待しません。
恭子が『僕』に招待状を送ってきたのには、それなりの理由があるはず。
つまり、『僕』の知らないところで2人のキューピッドになっていた可能性があるのです。
何はともあれ、とっても性格の良さそうな『ガム君』は恭子のステキな旦那さんになる事間違いナシですね!
君の膵臓をたべたいの記事はこちらもどうぞ!
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