君の膵臓を食べたいのメールの意味は?書き直した理由と桜良が読んだのかについても

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桜の花のイメージ画像 エンタメ

実写映画版『君の膵臓をたべたい』では、複数の意味を持つ言葉として『君の膵臓を食べたい』が登場しますよね。

冒頭部分で触れられる、病気を治すという意味合いの『君の膵臓を食べたい』

死後も生き続けるという考えのもとに桜良が言った『膵臓は君が食べてもいいよ』

 

では、『僕』が最後に桜良に送ったメールの『君の膵臓を食べたい』は、どのような意味を持っていたのでしょうか。

わざわざ書き直してまでその一言にした理由と、送信後、桜良はそのメールを読めたのかどうかについても書いていきます。

 

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君の膵臓を食べたいのメールの意味

『君の膵臓を食べたい』は、作品中に度々登場する言葉です。

タイトル、冒頭、そして最後まで頭から離れない言葉でもあります。

 

しかし、急に僕(春樹)が『君の膵臓を食べたい』なんて言い出したものだから、混乱された方もいるかもしれません。

僕(春樹)のメールに書かれた『君の膵臓を食べたい』の意味について説明します。

 

メールは僕(春樹)から桜良へ送られたもの

『君の膵臓を食べたい』は、冒頭から桜良の言葉として印象が強いものでした。

 

しかし、最後のメールで送られた『君の膵臓を食べたい』は、『僕(春樹)』から『桜良』へ送信されたもの。

桜良の言葉だと思っていた方にとっては、あれ?どうしてだっけ?となるシーンでもあります。

 

ガラケーのイメージ画像

 

このメール、桜良の言葉をマネしているわけではなく、僕(春樹)自身の気持ちがたっぷり詰まった言葉なのです。

 

僕(春樹)がメールで送った君の膵臓を食べたいの意味

僕(春樹)がメールで桜良に送った『君の膵臓を食べたい』の意味は、『君になりたい』です。

 

人と関わることなく、一人で学校生活を送ってきた僕(春樹)にとって、いつも友達の中心にいるような桜良は『正反対』のタイプの人間なのです。

 

好んで人との関わりを避けてきた僕(春樹)ではありますが、いつも明るくて笑っていて人気者の彼女にいつしか憧れを抱くようになっていたのです。

 

病気を患っているからこそ、『生きる』事の意味を知っている彼女。

ちょっと強引だけど、臆病な僕(春樹)と違って、僕には到底できない事もやってのける彼女。

人に愛されて、人を愛することも知っている彼女。

 


『君の爪の垢を煎じて飲みたい(君にあやかりたい、君のようになりたい)』

いや、『君の膵臓を食べたい』

 

病気を患う彼女の魂が一番強く宿るであろう場所、つまり『膵臓』を僕(春樹)に取り入れる事で、彼女のようになりたいという気持ちを込めたのです。

 

君の膵臓を食べたいが持つ他の意味

『君の膵臓を食べたい』には、他にも意味を持っていましたね。

冒頭で登場した『君の膵臓を食べたい』は、病気の部位を食べる事でその部分が治るという考え方の事でした。

 

そして、『膵臓は君が食べていいよ』は、やはり桜良から僕(春樹)に向けられた言葉。

この言葉には、死んでしまった後も誰かの体の一部として生きていられるという考え方を言っています。

 

僕(春樹)の送ったメールの『君の膵臓を食べたい』は、君のようになりたい、と同様の意味

 

ラストシーンに登場する桜良の『君の膵臓を食べたい』は、病気を治したい・君のようになりたい、そのどちらも含まれているのでしょう。

僕(春樹)が桜良に憧れていたように、桜良もまた正反対の僕(春樹)に憧れの気持ちを抱いていた、という事が分かるようになっているのです。

 

僕(春樹)が長文メールを書きなおした理由

『スイパラ』で桜良と待ち合わせをしている僕(春樹)は、待っている間もずっと桜良とメールのやり取りを行っていました。

その時に桜良に言われたのが『私を褒めちぎりなさい』。

 

僕(春樹)は、桜良の良いところをたくさん知っています。

素直に言葉にしようとすると、すごく長い文章になってしまう事に気が付いた僕(春樹)。

 

こんなんじゃない、もっと違う言葉で・・・

そんな気持ちから、わざわざ打ち込んだ長文メールを消して、一言『君の膵臓を食べたい』に書きなおしたのです。

 

桜良の反応を楽しむため

長文メールを消して書き直した『君の膵臓を食べたい』。

どうして一言、インパクトの強い言葉だけにしようと思ったのか・・・

 

それは、『桜良』の反応を楽しむためです。

 

ありきたりな言葉ではない、とっておきの言葉。

それが『君の膵臓を食べたい』だったというワケです。

 

一言だけで気持ちが通じ合うようになっていた

友達でもない、恋人でもない、そういう言葉で言い表すような関係ではない2人は、桜良の死期が近づくにつれてお互いの気持ちが通じ合うようになっていたのでしょう。

 

正反対の2人。

だけど何でも言い合える2人。

 

相手の事を思いながら、どんな風にしたら驚くか、喜ぶか、楽しんでくれるか・・・

 

『君の膵臓を食べたい』は、これ以上に無い、桜良に贈る言葉としては最高のものだったのです。

 

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君の膵臓を食べたいの最後のメールを桜良は読んだのか

実写映画版『君の膵臓を食べたい』で気になるのが、渾身の想いを込めた僕(春樹)のメールを、桜良が読んだのかどうか、という事。

実写版では『読んだ』ことがハッキリとわかる描写が登場しません。

 

交互に2人が登場するシーンだけを見ると、僕(春樹)のメール送信後、すぐに桜良が亡くなっているように見えます。

では、メールは見てもらえなかったのか・・・

 

この部分は解釈が分かれるかと思いますが、おそらく桜良の嬉しそうな表情から『見た』と考えても良いのではないでしょうか。

メールを送信したのが13:49、亡くなったのが14時頃。

 

本当にわずかな時間ではありますが、桜良は最高に嬉しい言葉を噛みしめた。

そうであってほしい、そうでないと救われません・・・

 

 

ちなみに原作小説では、桜良の持っていた携帯電話のメールが開封されていた事から、『見た』と明言されています。

 

まとめ

僕(春樹)が送った『君の膵臓を食べたい』のメールの意味は、『君になりたい』という思いが込められていました。

 

正反対の僕(春樹)と桜良。

一人だけの世界で生きてきた僕(春樹)を変えた桜良。

僕も君のようになりたい、なれるだろうか。

 

そんな思いを表現するための、たった一言の渾身の言葉。

それが、『君の膵臓を食べたい』

 

亡くなる前に桜良が『見た』と思いたい、たとえ一瞬でも『私も同じこと考えてたよ!』と嬉しい気持ちになっていたと信じたい。

ラストが衝撃的なだけに、なんでここで・・・という辛さが残る物語でした。

 

 

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