【天国へのカウントダウン】ジンとウォッカの目的は?灰原の電話との関係も

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『【名探偵コナン天国へのカウントダウン】ジンとウォッカの目的は何?』の記事のアイキャッチ画像 名探偵コナン(映画)

『名探偵コナン 天国へのカウントダウン』では、黒の組織のジンとウォッカが登場するものの、彼らの目的が何だったのかイマイチわかりにくくなっています。

もちろん物語中できちんと説明されているのですが、灰原哀による『視聴者を混乱させる電話』、さらにはツインタワーを巡る殺人事件の混乱に紛れ、ジンとウォッカの目的を忘れそうになりますよね。

 

この記事では、忘れがちな『天国へのカウントダウン』での、ジンとウォッカの目的についてまとめています。

 

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【天国へのカウントダウン】ジンとウォッカの目的は?

 

ジンとウォッカ、彼らが登場しただけで、起きている事件と黒の組織との繋がりを想像させます。

 

しかし、物語中でコナンたちが『犯人』として追っている人物のうちの一人は、黒の組織の関係者ではありません。

しかも、物語序盤に登場する灰原の、黒の組織と繋がっているかのような電話シーンも、彼らの目的をわかりにくくしている要因です。

 

今回の彼らの目的は全部で3つ

  • 裏切り者の始末
  • 情報漏洩の阻止
  • 組織から逃げたシェリーの抹殺

 

それではさっそく、『天国へのカウントダウン』における黒の組織の目的をまとめてみましょう。

 

裏切り者の始末

『天国へのカウントダウン』でのジンとウォッカの目的の一つとして、黒の組織の『裏切り者』の始末が挙げられます。

ここで言う『裏切り者』は、シェリーこと宮野志保(灰原哀)ではなく、西多摩市ツインタワービルオーナーの経営する『TOKIWA』の専務取締役であり、プログラマーの原佳明(はらよしあき)。

 

彼は黒の組織の関係者だったようですが、組織のコンピューターをハッキングして得たデータを『TOKIWA』のメインコンピューターに転送していたという事実が発覚し、ジンたちに狙われる事となったのです。

 

ツインタワーを巡る一連の殺人事件の中で、原を殺害したのはジン。

組織への裏切り行為の代償として殺害された、というワケですね。

 

情報漏洩の阻止

ジンとウォッカには、原佳明という裏切り者を始末する以外に、原のハッキングによって転送された黒の組織のデータを他に漏洩させないようにする、という目的もありました。

黒の組織のデータはすでに『TOKIWA』のメインコンピューターに転送済み。

 

だとすれば、彼らにとってやらなければならない事はただ1つ。

そう、メインコンピューターの破壊です。

 

情報の漏洩を防ぐために、メインコンピュータを爆破したのです。

 

シェリーの抹殺


黒の組織のデータが転送された『TOKIWA』のメインコンピューターはジン指示のもと、組織の末端と思われる人物らの暗躍によって爆破されました。

 

しかし、爆破されたのはメインコンピューターのあるコンピューター室だけではなく、電気室、発電機室も同時に爆破。

電源が爆破された事によりツインタワービルA塔の照明は消え、一面の闇となったのです。

 

その中で唯一灯りが残っていたのは、別電源で動くVIP専用のエレベーターであり、乗っているのは老人と女性、そして子供。

 

そう、ジンとウォッカはパーティーの参加者が避難する際、女性は非常時でも動き続けるVIP専用エレベーターでの非難を促されると考えたのです。

もちろん狙いは、ツインタワービルのオープンパーティーに参加するという情報のある『シェリー』。

 

外から丸見えのエレベーターは身を隠すには不都合すぎる場所、組織から逃げようとする者には容赦ありません。

シェリーがオープンパーティーに出席するという情報を得ていたジンは、爆発の混乱を利用し、『狙撃』によるシェリー抹殺を目論んだのです。

 

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【天国へのカウントダウン】ジンとウォッカと灰原の電話の関係

キャンプ中なのに、夜中にコソコソと『ツインタワービル』に行く予定がある、という内容の電話をかけている哀ちゃん。

 

『明日、西多摩市のツインタワービルに行く事になりそうよ。もちろん彼も一緒よ。』という余計な一言が視聴者を惑わします。

彼と一緒って・・・

きっとコナンの事を言っていますよね。

コナンを黒の組織に引き渡すつもりなのか、コナンを騙そうとしているのか、そんな事を考えてしまう疑惑のシーン。

 

しかしこの時の哀ちゃんの言葉、実は物語には何の関係もありませんでした・・・

 

灰原の電話の相手は姉の部屋の留守番電話


灰原がコソコソ電話をしていたその相手は、亡くなった姉・宮野明美の部屋にある留守番電話。

姉の声で応答メッセージが吹き込まれたその電話に、姉の声を聞くためだけに電話をかけてメッセージを残していたのです。

 

メッセージは特別な意図があるものではなく、単なる日常の出来事を姉に報告するためのもの。

いわゆる姉妹の雑談に近い内容です。

 

もちろん、灰原は姉の使っていた部屋に残された電話にメッセージを吹き込む危険性について理解しています。

でも、彼女の気持ちが追いつかなかった。

姉を殺害され、一人になり、子供の姿になって名前を変えて、それでも黒の組織に命を狙われている自分・・・

 

自分が何者かわからない、居場所がどこだかわからない。

誰にも言えない気持ちを落ち着かせるために、哀ちゃんは亡き姉の応答する留守番電話と会話をしていたのです。

 

そんな中、亡き姉が使っていた部屋と、部屋に残されていた固定電話がジンとウォッカに見つかってしまいます。

 

近所の住人の話から、時々電話が鳴っており、応対している様子である事は確認済み。

つまり、メッセージが録音されている可能性が高いという事です。

 

いなくなった部屋の主に電話をかけてくる相手なんて、セールスか『知り合い』のどちらかでしょう。

時々鳴っているという電話に、ジンとウォッカは目を付けたのです。

 

 

前述の通り、哀ちゃんは電話をかける事、留守電にメッセージを残す危険性を認識しているため、わざわざメッセージを吹き込んだ後に録音された音声を消去していたのでしょう。

固定電話の機種によっては、外出先からメッセージを消去できる機能がついているものもあるようです。

 

 

しかし、これこそが電話をしてくる相手が怪しいと睨まれる要因。

時々電話が掛かってきているはずなのに留守録メッセージがゼロという事は、『聞かれたくないメッセージ』を誰かが消去していると睨んだのです。

誰か、なんて・・・ジンとウォッカにとって思い当たるのは一人しかいませんけどね。

そう、宮野明美の妹の志保、シェリーです。

 

留守電からシェリーの行動を把握

電話機のイメージ画像

 

ジンとウォッカが亡くなった宮野明美の部屋の電話の前で待っていると・・・

やはり電話は鳴り、留守電応答メッセージ、そして聞こえてきたのは、『おねえちゃん、私』という声。

 

宮野明美を『おねえちゃん』と呼ぶ人物など限られています。

つまり電話の相手は、黒の組織が追っている『シェリー』。

吹き込まれたメッセージをキッカケに、ジンとウォッカは、シェリーが明後日のツインタワービルのオープンパーティーに参加する、という事を掴みます。

 

これにより彼らは、裏切り者・原の始末とツインタワービルにあるTOKIWAメインコンピューターの破壊という本来の2つの目的に加え、ついでにシェリーこと宮野志保の抹殺を遂行しようとしたのです。

 

ジンの『天は俺たちに加勢してくれているようだ』は、メインコンピューター破壊と同時にシェリーを抹殺する事ができる好機が訪れた事を意味しています。

 

コンピューター室だけでなく、電源室や動力室・連絡橋までもが爆破されたのは、『灰原の電話』により、シェリーの行動を黒の組織に知られた事がキッカケだったというワケですね。

 

まとめ

『名探偵コナン 天国へのカウントダウン』を見ながら、ジンとウォッカの目的が何だったのかを見失ってしまった方もいるかもしれません。

 

なぜなら、連続殺人事件の犯人が誰なのかを考えているうちにジンとウォッカが現れた理由を忘れてしまうから。

また、灰原哀による『ツインタワービルに行く、彼も一緒よ』の電話がミスリードを誘うから。

 

そう、ジンとウォッカの『天国へのカウントダウン』における目的は、黒の組織の裏切り者・原の抹殺と、原のハッキングにより組織のデータが転送されたTOKIWAメインコンピューターの破壊の2つ。

そこにシェリーの抹殺を付け加えて、目的は合計3つ。

 

シェリー抹殺に関しては、灰原の電話からシェリーがツインタワービルに現れる事を黒の組織が掴んでいたためであり、ツインタワーの爆破に乗じてシェリーを葬ろうしたから。

逆を言えば、シェリーがツインタワービルに現れるという情報が無ければ、今回の黒の組織の目的は原の抹殺とメインコンピューターの破壊の2つだけになります。

 

灰原の、亡き姉の声を聞くための電話が発端となったツインタワービルの大規模爆破。

危険を冒してまで『姉』と話をしたい、それほどまでに哀ちゃんの気持ちが追い詰められていた事を考えると、とても切なくなりますね。

 

 

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