誰もが知る、あの『シンデレラ』の物語の実写版は2015年に公開され、新しくもクラシックな雰囲気が話題となりました。
ディズニープリンセスとしておなじみの『シンデレラ』。
今回は『実写版シンデレラ』と『アニメ版のシンデレラ』の違いと、見どころと感想を紹介していきます。
目次
シンデレラ実写版とアニメの違い
1950年に公開されたウォルト・ディズニーの『シンデレラ』は、現在でも『ディズニープリンセス』の一人として女の子たちの憧れとなっています。
原作はグリム童話に収められている物語ですが、オリジナルのストーリーとキャラクターを登場させながら、美しい映像が今も色あせない『ディズニーアニメ版シンデレラ』。
アニメ版と新たに登場した『実写版シンデレラ』にはどのような違いがあるのでしょうか。
シンデレラの幸せだった過去が描かれている
アニメ版では、物語の開始の時点で、すでにシンデレラは継母やいじわるな姉たちにこき使われています。
しかし実写版シンデレラでは、シンデレラの本当の両親が生きていて、とても幸せだった頃が詳細に描かれているのです。
ケネス・ブラナー監督は俳優としても大活躍‼️ハリー・ポッターシリーズのギルデロイ・ロックハート先生を演じていたんですぅー😆皆さんご存知でしたかーー😳⁉️ 魔法を教えてくれたロックハート先生が今夜はテレビの前の皆さんに魔法をかけちゃいますぅー😆💕 #ケネスブラナー #シンデレラ pic.twitter.com/62tW51AY8T
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なぜ継母がシンデレラの家に来て、なぜいじめているのか。
幸せだったシンデレラの日々を描くことにより、父の死によって不幸な日々へと変化する様子をより際立たせています。
実写版ではシンデレラの本当の名前が明かされている
ディズニーアニメ『シンデレラ』では、最初から最後まで『シンデレラ』という名前で呼ばれます。
アニメでは、すでに継母や義理の姉たちから使用人のようにこき使われている場面からの物語になるため当然なのかもしれませんね!
だって『シンデレラ』という名前は、家中の掃除を灰で汚れた彼女の姿を見て、いじわるな姉たちが『灰かぶり』の意味でからかう呼び名だったのです。『cinder(燃えがら、灰)』から派生した、イヤな『あだ名』だったというわけです。
そして実写版では、後にシンデレラとなる少女は『エラ』と呼ばれています。
そう、この『エラ』がシンデレラの本当の名前なのです。
ススや灰で汚れた顔をしている『エラ』の姿を、継母や姉たちは、灰にまみれたエラ、『cinder-ella』つまり『シンデレラ』ね!と嘲笑し、それ以降エラは『シンデレラ』と呼ばれるようになっています。
この段階では、『シンデレラストーリー』という言葉が持つハッピーなイメージは全く感じられません・・・
フェアリーゴッドマザーの姿が違う
アニメ版シンデレラでおなじみの『青い衣のフェアリーゴッドマザー』は、実写版では登場しません。
その代わり登場するのは『白いドレスに身を包んだ美しいフェアリーゴッドマザー』。
アニメ版のおばあちゃんのイメージを全く感じる事の無いフェアリーゴッドマザーは、『ヘレナ・ボナム・カーター』が演じ、新たなフェアリーゴッドマザーの像を作り上げました。
シンプルな青い服の姿のおばあちゃんは、170万個以上のスワロフスキーが輝く、ボールガウンドレス姿の女性へとイメージチェンジしたのです。
フェアリーゴッドマザー、キマシターーーーーーーーーーーーーーーー😭ヘレナ・ボナム=カーターさんさすがのキャラクターの濃さですぅ⭐️声は朴璐美さんですー😆❤️ #ヘレナボナムカーター #朴璐美 #シンデレラ pic.twitter.com/0P2peLo3LP
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魔法で変身するものが違う
アニメ版シンデレラには、お城の舞踏会に出掛ける際に、可愛らしい『カボチャの馬車』が登場しますよね。
フェアリーゴッドマザーの魔法で、カボチャは馬車となり、ネズミは馬車をひく馬に、馬は馬車を操る御者に、従者には愛犬ルシファーが選ばれています。
しかし、実写版シンデレラでは、カボチャは豪華な金の馬車に、御者になるのはガチョウで、従者はトカゲが選ばれています。ネズミはやはり馬になっていましたね。
しかもそれぞれが、例えばネズミと同じような形の耳を持った馬だったり、アヒルのくちばしを思わせるような口元をした御者だったり、変身後も元々の姿のイメージを残しています。
ガラスの靴の印象が違う
アニメ版シンデレラでは、ガラスの靴についての詳細が語られていません。
シンデレラすら『ガラスの靴』を履いている事を知らなかったのでは?と思うような展開です。シンデレラが慌てて城を離れる際に落としたのが『ガラスで作られた靴だった』という結果論的な印象を受けます。
しかし、物語の鍵を握るのは、やはり『ガラスの靴』です。
『シンデレラ』=『ガラスの靴』は、もはや誰もが抱くイメージですが、アニメ版で詳しく描かれなかったこともあり、実写版では、美しいガラスの靴がシンデレラの足元で輝くまでが、しっかりと描かれています。
シンデレラを演じたリリー・ジェームズさんの足のサイズは26.5センチだそうですー😳💕ガラスの靴に脚を入れるシーンはCGだったそうで、脚専用の役者さんもいたそうですが、リリーさんはスワロフスキー製のガラスの靴を壊さないか不安でドキドキだったとか💓 #ガラスの靴 #シンデレラ pic.twitter.com/oQsWooRqDg
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王子が夢中になるシンデレラ像が違う
アニメ版シンデレラでは、舞踏会に突如現れた『美しいシンデレラ』に夢中になる王子が描かれていますが、実写版シンデレラでは、森の中で偶然出会った村娘の、『飾らない美しさと、彼女の意思』に夢中になっています。
アニメ版では本来の美しさ故の『シンデレラストーリー』とも捉えられますが、実写版では王子はシンデレラの内面に触れています。
実に現代っぽい設定ですね!
シンデレラ実写版とアニメ版の見どころと感想
2015年公開の実写版シンデレラと1950年公開のディズニーアニメのシンデレラ、それぞれの見どころはどこでしょうか。また、それぞれの感想についても触れていきます。
実写版シンデレラの見どころは青いドレス
多くの人が釘付けになった、実写版シンデレラの美しいブルーのドレス。
シンデレラが動くたびに流れるような、そして柔らかなシルエットを見せてくれる青いドレスは絶対に見逃せません。
総制作時間が1万時間とも言われる魔法のドレスは、1万個のクリスタルが散りばめられているそう。
東京もすっかり暖かくなり春🍀本番‼️という感じですねー😆❤️今週はディズニープリンセス映画の実写版傑作「シンデレラ」を地上波初放送ですぅーーー😭💖
美しい映像、誰もが知っているはずの物語なのにグイグイ引き込まれる演出、奇跡のような魔法シーン…まさに…完璧ーー #シンデレラ pic.twitter.com/qXunLr7tWz— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) April 17, 2017
シンデレラを際立たせながらも息をのむような美しさで、ふんわりとしたボリュームのあるスカートが広がる王子とのダンスシーンは、思わずウットリ見とれてしまうほどです。
アニメ版シンデレラの見どころはキャラクターの動きの美しさ
シンデレラの公開は1950年、日本で公開されたのは1952年ですが、その頃の日本はまだ復興が進んでいる最中であり、一般家庭にテレビや洗濯機が普及するのはもう少し後の話です。
日本のアニメ番組で長寿のものと言えば『サザエさん』を思い浮かべたりもしますが、サザエさんも放送開始から50年ほどしか経っていません。
過去の映像などが特集された番組などで、1969年に放送を開始したサザエさんの、初期の頃の放送の一部を見た事がある人ならお判りでしょうが、『漫画が動いている』という印象を持たれた方も多いかもしれません。
日本のアニメーションはその後どんどん発展するわけですが、白雪姫であれシンデレラであれ、『まるで人間が動いている』かのようなアニメ映画は衝撃的だった事でしょう。
動きも表情も、『ものすごく昔のアニメ映画』だとは思えないほどの美しさなのです。
シンデレラ実写版とアニメ版の感想
どちらもおなじみのハッピーエンドのストーリーです。
ストーリー上の違いを挙げるとすれば、アニメ版では、シンデレラはすでに継母にいじめられている状態からの物語ですが、実写版では両親が生きていて幸せだったころの『エラ』が描かれています。
幸せからの辛い現実が極端に描かれているため、『エラ』に感情移入しやすい作りと言えるでしょう。
実写シンデレラ 面白い。面白いんだけどエラの家が落ちぶれるまでが長い。舞踏会への盛り上がりはすごく良いんだけど。牧歌的というか童話らしい語りと共に穏やかに、エラの家に悲劇が降りかかるっていう。ここの部分に耐えなければならないの
— 青煙 (@DisVilla) January 2, 2020
実写シンデレラ見た!すごい綺麗だったけど、前半辛すぎた…😭😭😭無理😭なんでエラのパパはあの人を継母に選んだんだ…???あと ファッション好きな人が撮ったんだろうな〜てかんじ!オシャレ!けど辛い!!!
— まや (@mayanban) June 9, 2019
不幸な日々と対照的な、圧倒的美しさの魔法の青いドレスは、目に焼き付いて離れません。
余談ですが、ファッションショーを思わせるような衣装を身にまとう、いじわるな継母や姉たちでさえ、その姿は印象的なんです。
特にいじわるな姉のドリゼラとアナスタシアの衣装はとっても個性的。
なんとなく間の抜けいているような、憎みきれないキャラクターは完全にシンデレラの引き立て役になっていますよね(笑)
シンデレラの実写版は、昔から知っているおとぎ話の『知らなかった一面』を見ることができたような気分にさせてくれます。
キャラクターと背景がしっかりしているので、継母にさえちょっと同情してしまうのが『実写版シンデレラ』の持つ不思議な魅力でしょう。
一方のアニメ版は、自分にもいつか素敵な出会いがあるんじゃないか、そういう希望を抱かせてくれると同時に、小さな動物たちのかわいらしさが印象的ですよね!
ディズニーアニメが大好きです🙌💞
子どもの頃はプリンセス系のビデオをずーっと見てた☺️💞
1番好きなシーンはシンデレラのふとっちょネズミがチーズを抱えて1粒ずつ落とすところ🧀 #細すぎて伝わらない人物の体や表情や髪、布とかのアニメーションがぬるっと動く感じが大好き☺️💞#好きなアニメ
— ゆいゆい@保育×ITで仕事減らし隊🤝 (@Yuitichan) March 7, 2020
子供に昔のディズニー映画見せてるけど、シンデレラやっぱ面白いなぁ。スカッとするわぁ。猫の動作ひとつ取ってもコミカルで面白い、アナ雪とかの綺麗な映像もすごいけど、昔のアニメは話含めてやっぱすごいわ🙄
— TaY Tosuma@FFRK (@Tay_Tosuma) April 4, 2020
アニメ版のいじわるな継母や姉たちは、実写版とは対照的に、『いかにも悪役』という姿です。
あんな継母怖いから・・・
シンデレラのお父さんも、あの継母と再婚したのはなんで?と聞きたくなるようなキャラクター。
実写版では個性的でちょっと憎めない姉たちも、アニメ版ではただひたすらに可愛げがありません。
アニメ版では最終的に継母と姉がどうなったのかを描いていませんが、どう考えても観ている子供たちから嫌われるだけのキャラクターなのでしょうから、あえて結末を描かず、シンデレラの幸せな結婚の余韻を残したのかもしれません。
極端にヒドイ描き方をして、『かわいそうなシンデレラ』と『王子様と結婚してシンデレラだけは幸せになれた』を強調しているようにも見えますよね!
まとめ
女の子たちの永遠の憧れ『シンデレラ』は、ディズニーによってアニメ映画化された事でハッピーエンドのストーリーに、そして実写化によって、より美しさが増した姿へと進化しました。
- アニメ版ならではの心落ち着く柔らかさと、実写版ならではの心躍る豪華さ。
- アニメ版ならではのハッピーエンドの余韻と、実写版ならではの気になるハッピーエンドのその後。
どちらも同じ、おなじみの『シンデレラ』ではありますが、アニメ版ならでは、実写版ならでは、それぞれの違いを楽しむことができますね!
実写シンデレラについての記事はこちらもどうぞ!
実写版シンデレラのトカゲ役の俳優は誰?エラを励ますセリフに賞賛の理由
シンデレラの魔法が12時までなのはなぜ?ガラスの靴が残った理由についても
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