五条悟と夏油傑の過去を描く『呪術廻戦』懐玉編には、夏油が闇落ちしたキッカケの1つとなった出来事が描かれています。
およそ10年前の高専生だった頃の2人の、苦い思い出となったある任務の物語。
その任務に関わっていたのが『天内理子(あまないりこ)』という当時中学2年生の少女でした。
今回はこの少女、天内理子について紹介していきます。
目次
天内理子のネタバレ【呪術廻戦】
中学2年生でありながら『○○じゃ』などという不思議な言葉遣いの『天内理子(あまないりこ)』。
彼女の生い立ちや、背負っていた運命はどのようなものだったのでしょうか。
天元に適合する星漿体
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天内理子は生まれた時から『星漿体(せいしょうたい)』として育ってきました。
星漿体とは天元の術式の初期化のための肉体の適合者の事をいい、天元は不死の術を持った呪術界の要です。
天元はある程度まで老いると不死の術式によって体がつくりかえられ、人ではない存在に『進化』してしまうのだとか。
進化した天元には意志がなく、最悪、人類の敵となってしまう・・・
そのような進化をしないよう、およそ500年に1度の頻度で天元は体を入れ替える必要があり、その時に使用する肉体が星漿体です。
つまり、星漿体は天元のための『器』。
星漿体と天元との同化が完了すれば、進化せずに術式は初期化。
天元が天元として存在するためには、ほぼ生贄とも言える『星漿体』との同化が必要なのです。
命を狙われている
天内理子は2つの組織、『Q(キュー)』と『盤星教(ばんせいきょう)』から命を狙われています。
なぜ命を狙われるのか、その理由は天元と同化させないため。
しかし、それぞれの団体によって、若干同化させたくない理由が異なっています。
Q(キュー):呪術界の転覆のため
呪詛師の集団である『Q』は、天元と星漿体の同化を阻止する事によって起こる『人ではなくなり意志を持たない存在への進化』を企てています。
天元は『進化』することによって、天元は天元としての機能を失います。
天元は呪術界の要。
しかし天元は、進化することによって最悪人類の敵へと変貌してしまいます。
そんな最悪な進化をしないためにも、天元に適合する星漿体(天内理子)との同化が必要なのです。
呪術界の転覆を目論む『Q』は、敢えて天元を進化させるため、天元としての機能を失わせるために星漿体である天内理子の命を狙っていました。
盤星教:星漿体は不純物だから
『Q』の他にも星漿体である天内理子の命を狙っていた集団が『盤星教・時の器の会』。
こちらは天元を唯一神として崇拝する宗教集団です。
天元を崇拝しているのに、天元の星漿体を狙う理由・・・
それは尊い天元様に天内理子という不純物が混ざる事が許せないから。
天元は不死の術を持っていますが、不老ではありません。
肉体がある程度まで老いると術式が発動し、肉体をつくり変えようとするのだとか。
肉体がつくり変わってしまう事が『進化』であり、意志を持たない高次の存在、最悪人類の敵へと変貌します。
しかし、盤星教では『進化』によって天元様が暴走するような事になっても、それはそれでやむを得ないとしています。
進化による暴走の可能性よりも、天元様に不純物が混ざる事のほうが許されない。
そのような教えを持つ団体なのです。
家族は黒井美里だけ
天内理子は4歳の頃に両親を事故で亡くしています。
唯一『家族』と呼べる存在は、星漿体に仕えている『黒井美里(くろいみさと)』。
中学2年生である天内に対し、黒井は31歳。
一回り以上も離れたお姉さん的存在ですが、黒井自身は年齢よりも若く見えるようです。
星漿体と世話役という枠を越え、強い絆で結ばれているようにも見える2人。
星漿体として天元と同化すれば、黒井とはもう会えなくなります。
別れの際には、互いに今までの想いを込めた『大好き』という言葉を贈り合いました。
五条や夏油も信頼していた
天内理子は、元々人懐こい性格をしています。
学校大好き、友達大好きの星漿体という事を除いては普通の少女です。
五条や夏油の事は、初対面で自分の命を狙う輩だと勘違いしたものの、その後はすっかり打ち解けて仲良しに。
黒井がお姉さん的な存在だとすれば、五条や夏油は頼れるお兄さん。
同化までの時間を楽しく過ごせるようにと気を遣ってくれた五条と夏油を信頼するとともに、自分自身が明るく振舞う事で彼らに不安な気持ちを悟らせないようにするという気遣いもしていました。
もっとも、五条や夏油はそんな天内の気持ちはお見通しだったようですね。
天元との同化を拒んだ
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天元のお膝元、『薨星宮(こうせいぐう)本殿』まで夏油に案内されてやって来た天内ですが、彼はここで2つの選択肢を提示します。
- 天元の元へ行く
- 引き返して黒井と一緒に家に帰る
夏油は天内の内なる気持ち、本当は黒井や学校の友達とずっと一緒にいたいという気持ちをわかっていたのですね。
だから、たとえ天元と戦う事になったとしても天内の選択を尊重する、という事を五条と打ち合わせ済み。
そして天内理子が選んだのは、自分自身の素直な気持ち、『引き返して帰る』でした。
つまり夏油の助言があったとは言え、天内自身が天元との同化を拒んだというワケです。
伏黒甚爾によって殺害された
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天内理子は天元との同化を取りやめ、新しい人生が始まると思いきや・・・
五条を倒して現れた伏黒甚爾に頭を撃ち抜かれて死亡しました。
天元との同化もせず、家に帰る事も叶わず、夏油の目の前で天内は殺されてしまったのです。
そして夏油も伏黒甚爾に敗北。
天内理子の遺体は盤星教代表役員『園田茂』の元に届けられましたが、五条によって奪還。
その後彼女の遺体がどうなったのかは描かれていませんが、高専にて何かしらの処理・埋葬等が行われたのではないかと思われます。
天内理子死亡で天元と同化した代わりは誰?【呪術廻戦】
天内理子は同化直前で伏黒甚爾によって殺害されてしまったため、実際には天元との同化は行われていません。
つまり、同化失敗。
それなのに、なぜか天元は『安定している』との事。
天内理子以外の誰かが、星漿体として天元との同化を果たしたのでしょうか?
天内理子の代わりは登場していない
天内と天元の同化は行われなかったものの、天元の様子は落ち着いているとの事。
九十九が言うには『もう1人星漿体がいたか、新たに星漿体が産まれたか』。
しかし、それ以上の事は触れられていません。
物語中では天内の代わりがいた可能性についても示唆されていますが、実際には2人目の星漿体は登場していません。
天内は偶然選ばれた星漿体だった?
天内理子は生まれた時から『星漿体』でした。
特別な存在として育ち、両親は事故死するも自身は危険な事を避けて生きてきています。
星漿体がどのようにして『星漿体である』と判断されているのかは不明ですが、本人と関係者には星漿体としての役割が伝えられ、同化までの日々を過ごす事になるのでしょう。
また、天内理子は14歳の少女であり、そのまま天元と同化となれば当然、彼女の子孫は存在しない事になります。
つまり星漿体は家系とは限らない、という事ですね。
少なくとも直系である必要は無いという事になります。
さらに天内理子には家族のような存在である『黒井美里』という女性の世話係がいますが、彼女は『黒井家』という星漿体に仕える家の出身です。
黒井家が星漿体に仕える家として存在しているという事は、500年に1度のタイミングや天元と同化する・しないに関わらず星漿体は度々生まれているとも考えられます。
そもそも天内理子は、偶然にも天元と同化するタイミングで選ばれてしまった星漿体のうちの1人にすぎないのかもしれません。
別の星漿体が存在するなら天内は保険
黒井家が『星漿体に仕える』という役目をしているように、もし他にも星漿体が存在しているとすれば、天内理子は単なる『保険』だったとも言えますよね・・・
九十九由基も、別の星漿体の存在の可能性を示唆しています。
何人かいるうちの星漿体の1人が天内であり、天元もしくは天元に近い存在がそれを選んだ。
でも星漿体である事がバレてしまって命を狙われ、結局殺されてしまった。
天元は、進化によって暴走しないために星漿体の肉体を使用しています。
暴走したら、一般市民にも相当な被害が及ぶのです。
暴走しないために、別の手段を考えている可能性はゼロではありません。
実際に天内が死亡しても、天元は安定している様子。
つまり、星漿体が天内理子の他にも存在していて、星漿体それぞれが同化のための生贄であり保険。
天内が無事に同化すればそれでも良し、同化前に星漿体だとバレて殺されしまっても、『陽動作戦』としての機能は果たしているので別の星漿体とコッソリ同化すれば良し、という事なのかもしれません。
天元は誰とも同化していない可能性
天元は天内理子が死亡してから約1年後、突然現れた九十九由基が言うには『天元は安定している』との事。
その理由を、『もう一人の星漿体がいたか、既に新しい星漿体が産まれたのか』というように推測しています。
高専上層部は何かしら情報を持っていたとしても、下には情報が下りてきていない。
五条や夏油は天内理子の護衛という任務を失敗したにもかかわらず、彼らにも天元がどうなったのか、同化が行われたのかどうかが伝わっていない・・・
つまり、天元は誰とも同化していないという可能性が一番高いのではないでしょうか。
星漿体が無くとも安定している天元は、そもそも同化が必要だったのかどうかという根本的な部分が覆されるような謎を残しています。
ただ、そもそも同化など必要ではなかったとしたら、天内理子の死は無駄という事になってしまいますよね・・・
まとめ
『天内理子(あまないりこ)』は、呪術廻戦の過去編、懐玉編に登場する少女です。
生まれた時から星漿体という運命を背負い、自分の将来を知りながらも友人との時間を楽しんでいた彼女は、その思い描いていた将来に至る事もなく死亡しました。
星漿体という運命。
生きていたいという気持ち。
それをすべて覆したのが、純粋な天元を信仰する盤星教と、盤星教から孔時雨を介して星漿体暗殺の依頼を請けた伏黒甚爾。
なんとも悲劇的な最期となってしまいました。
天内との同化が行われなくとも安定している天元。
天内以外の星漿体との同化が行われたようには思えない事から、同化の必要性については疑問を抱いてしまいますよね・・・
天元の正体は何なのか。
この時の天内理子の死がそもそも無駄なものだった・・・という展開にならない事を願うばかりです。
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